リハビリ医療・介護研究会「トレッドミルリハビリ」

  2007.1.17

  大学病院リハビリテーション部/藤田保健衛生大学衛生学部リハビリテーション学科棟

2007年1月17日、当院リハビリテーション部と衛生学部リハ学科において、トレッドミルリハビリをテーマに(株)コンタクス主催のリハビリ医療・介護研究会が行われました。

この研究会は、主に医療機関に従事する方を対象に、リハビリ医療に関する新技術・新知識の提供、および教育を目的としています。

そこで、トレッドミルリハビリに対する理解を深めるために、トレッドミルを用いた歩行分析方法の説明、トレッドミル歩行分析の体験、そして、実際のトレッドミル歩行訓練場面見学の内容を盛り込んだ研究会を、藤田リハ部門にて実施しました。

 

オリエンテーション、藤田リハ部門紹介

 

(株)コンタクス 今田社長

才藤教授

(株)コンタクスの今田社長によるオリエンテーションに続いて、医学部リハ医学講座 才藤教授による藤田リハ部門の紹介が行われました。

ここでは、藤田リハ部門で精力的に行っているTOMY project(トレッドミルを用いた歩行分析方法・機器の開発プロジェクト)の成果も紹介されました。

 

トレッドミルリハビリの講義

 

加賀谷助教授

寺西助教授

リハ医学講座の加賀谷助教授によりトレッドミル歩行概論と、衛生学部リハ学科の寺西助教授によりトレッドミル歩行訓練歩行についての講義が行われました。

ここでは、TOMY projectで開発したGait Analytic EMGとKinemaTracerについての説明も行いました。

 

トレッドミル歩行分析の実演・体験・見学

 
 

実演の様子

体験の様子

見学の様子

講義で説明したGait Analytic EMGとKinema Tracerの使用について、実演を行いました。

実際にデータを採取し、そのデータを即座に解析しながら、分析ソフトの使用方法、利点について、実演を通して説明しました。

また、症例の臨床データも呈示し、その回復過程をビジュアル化し、分析ポイントについてわかりやすく説明しました。

実際にトレッドミルの懸垂装置を用いて免荷状態の歩行を体感していただきました。

参加者は懸垂ジャケットを装着し、快適歩行速度で体重の20%から60%の懸垂歩行を行いました。

この体験を通して、40%BW以上の懸垂では正常歩行から逸脱してしまい、かえって歩きにくいことを確認していただきました。

最後に、不全脊髄損傷患者の懸垂装置を用いた実際の歩行訓練場面を見学してもらいました。

そして、実際の訓練におけるトレッドミル訓練方法について、イメージをしていただきました。

 

 

今後も藤田リハ部門は、リハビリテーション治療に関する最新の情報発信を心がけ、このような研究会、講演を継続して行っていきます。

みなさま、振るってご参加ください。


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2007/2/14 Yokoyama.M & Ohtsuka.K (Layout by Kohno.M)