平成30年度 藤田医科大学 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 2,114 713 887 1,479 2,334 3,206 5,109 7,398 3,767 511
平成30年度に当院を退院されたDPC対象患者さんを10歳刻みの年齢区分で集計したものです。
全退院患者数は27,518人。最も患者数が多い年齢区分は、70歳代の7,398人(26.9%)であり、次いで60歳代の5,109人(18.6%)、80歳代の3,767人(13.7%)です。また、60歳以上は16,785人であり、全体の61.0%を占めています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患-手術なし-処置1:1あり-処置2:なし-副病:なし 375 3.18 3.01 0.27 67.26
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈-経皮的カテーテル心筋焼灼術-処置2:なし 323 5.17 5.17 0.62 64.01
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患-経皮的冠動脈形成術等-処置1:なし、1,2あり-処置2:なし-副病:なし 322 4.72 4.72 0.31 69.26
050130xx99000x 心不全-手術なし-処置1:なし-処置2:なし-副病:なし 174 17.32 17.32 15.52 78.32
050050xx99200x 狭心症、慢性虚血性心疾患-手術なし-処置1:2あり-処置2:なし-副病:なし 161 3.40 3.40 0.62 68.86
1番目:狭心症、慢性虚血性心疾患に対し、心臓カテーテル検査を行った入院
2番目:頻脈性不整脈に対し、経皮的カテーテル心筋焼灼術を行った入院
3番目:狭心症、慢性虚血性心疾患に対し、経皮的冠動脈形成術・経皮的冠動脈ステント留置術を行った入院
4番目:心不全に対し、手術や心臓カテーテル検査等を行わない保存的治療の入院
5番目:狭心症、慢性虚血性心疾患に対し、心臓カテーテル検査と血管内超音波検査等を行った入院

2018年は虚血性心疾患の患者さんに対し、1,420例の冠動脈造影検査及び519例の冠動脈ステントなどを用いたカテーテル治療を施行しています。全てのカテーテル治療において大きな手術関連合併症もなく良好な治療成績を得られています。
 また不整脈に対する治療として、カテーテルアブレーションやペースメーカーの植込み、植込み型除細動器(ICD)留置や心臓再同期療法(CRT)を行っています。特にカテーテルアブレーションでは心房細動が増加しており、近年では手技時間が大幅に短縮可能なクライオアブレーションも導入し、従来の高周波アブレーションと同等の成績が得られています。2018年はカテーテルアブレーション304例、ペースメーカーやICD等の植込みを155例試行しています。
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:あり-処置2:なし 396 4.07 3.43 0.76 69.80
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸-手術なし-処置1:あり 273 2.30 2.04 0 57.22
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎-限局性腹腔膿瘍手術等-処置2:なし-副病:なし 165 12.40 10.08 3.64 73.93
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫-手術なし-処置2:4あり-副病:なし 161 16.65 16.17 2.48 67.25
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全-手術なし-処置1:なし-処置2:なし-副病:なし 144 10.40 12.05 7.64 63.53
1番目:肺の悪性腫瘍に対し、生検法(病理組織検査材料を採取する)を行った入院
2番目:睡眠時無呼吸症候群に対し、終夜睡眠ポリグラフィー検査を行った入院
3番目:胆管(肝内外)結石、胆管炎に対し、手術等(膿瘍除去や胆管狭窄等を治療)を行った入院
4番目:非ホジキンリンパ腫に対し、リツキサン注(抗がん剤治療)を行った入院
5番目:慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全に対し、手術等をしないで治療を行った入院

内分泌内科では、糖尿病など生活習慣病と内分泌疾患とを幅広く診療し、内分泌外科等関連診療科との連携を円滑にとっております。膵臓移植に関して国内有数の症例数を有し、また骨粗鬆症などの超高齢社会のニーズに即した疾病の管理も行っております。
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010110xxxxx40x 免疫介在性・炎症性ニューロパチー-処置2:4あり-副病:なし 144 14.47 16.16 4.17 53.05
010160xx99x10x パーキンソン病-手術なし-処置2:あり-副病:なし 45 22.31 19.73 22.22 73.49
010080xx99x001 脳脊髄の感染を伴う炎症-手術なし-処置2:なし-副病:なし-15歳以上 37 24.30 12.09 2.70 43.76
010220xxxxxxxx その他の変性疾患 35 14.03 16.90 5.71 62.17
010160xx99x00x パーキンソン病-手術なし-処置2:なし-副病:なし 32 22.19 17.67 9.38 74.41
1番目:免疫介在性・炎症性ニューロパチーに対し、ガンマグロブリン製剤大量療法による治療を目的とした入院
2番目:パーキンソン病に対し、SPECT、DATscan、MIBG心筋シンチグラフィー等で確定診断や病期の評価を行うと共に、薬剤調整とリハビリを目的とした入院
3番目:脳脊髄の感染を伴う炎症に対し、抗菌剤、抗ウイルス剤などによる治療を行った入院
4番目:主に中枢神経系を障害する変性疾患等に対し精査・治療・リハビリを目的とした入院
5番目:パーキンソン病に対し、薬剤調整とリハビリを目的とした入院
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080270xxxx1xxx 食物アレルギー-処置1:あり 121 1 2.14 0 2.74
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他)-副病:なし 116 5.66 6.19 0.86 2.24
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎-処置2:なし 85 4.81 5.42 0 4.14
150040xxxxx0xx 熱性けいれん-処置2:なし 80 3.69 3.83 0 2
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満)-手術なし-処置2:なし-副病:なし 77 5.56 5.71 0 4.78
1番目:食物アレルギーに対し、保存的治療を行った入院
2番目:急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他)に対し、保存的治療を行った入院
3番目:ウイルス性腸炎に対して、保存的治療を行った入院
4番目:熱性けいれんに対し、保存的治療を行った入院
5番目:肺炎等に対し、年齢が1歳以上15歳未満の患者に対し、保存的治療を行った入院

当院小児科は、日本小児科学会が小児科医の理想像として掲げる「子どもの総合診療医」としての理念を重要視し、1次から3次医療まで幅広く全ての小児疾患を対象として診療を行っています。そのため、診療内容として上位を占める疾患は頻度の高い1次、2次疾患が中心となります。一方で、近年ますます患者さんが増加し社会的重要性も増しているアレルギー診療、極めて稀な疾患で専門性の高い知識が必要な先天性代謝疾患だけでなく、循環器、腎疾患、血液腫瘍、神経、重症感染症、新生児診療なども専門のスタッフを擁し、高レベルの医療を提供しています。また、多彩かつ豊富な症例を診療するアドバンテージを生かし、新規診断治療法、病態解明などの臨床研究にも積極的に取り組んでいます。
精神科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
170040xxxxxxxx 気分[感情]障害 - - - - -
010160xx99x00x パーキンソン病-手術なし-処置2:なし-副病:なし - - - - -
010200xx01x00x 水頭症-水頭症手術 脳室穿破術(神経内視鏡手術によるもの)等-処置2:なし-副病:なし - - - - -
01021xxxxx0xxx 認知症-処置1:なし - - - - -
050070xx99000x 頻脈性不整脈-手術なし-処置1:なし-処置2:なし-副病:なし - - - - -
当科は総合的なメンタルケアが出来るよう、7つの外来診察室と19床の開放病棟に加え32床の閉鎖病棟を設置しております。閉鎖病棟では隔離室や中央配管を設置していることにより、手術を要する患者さんの受け入れや、難治性のうつ病や統合失調症の患者さんに対して電気けいれん療法の術後管理、無顆粒球症の恐れがあるクロザピン使用など、他科のサポートを受けながら様々な状況に対し安全な対応が可能となっています。

※患者数が10未満のため『‐』で表示しています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx01x0xx 乳房の悪性腫瘍-乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等-処置2:なし 167 10.87 10.59 0 58.78
060035xx01000x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍-結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等-処置1:なし-処置2:なし-副病:なし 119 18.71 15.30 2.52 69.29
060020xx02x00x 胃の悪性腫瘍-胃切除術 悪性腫瘍手術等-処置2:なし-副病:なし 115 15.34 16.49 0 64.66
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上)-ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 94 6.63 4.96 1.06 67.86
060160x101xxxx 鼠径ヘルニア(15歳未満)-ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 89 3.26 2.82 0 3.96
1番目:乳房の悪性腫瘍に対し、腫瘍切除術、リンパ節郭清術を行った入院
2番目:結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍に対し、腹腔鏡下または開腹による腫瘍切除術を行った入院
3番目:胃の悪性腫瘍に対し、腫瘍切除術を行った入院
4番目:15歳以上の患者の鼠径ヘルニアに対し、鼠径ヘルニアの整復術を行った入院
5番目:15歳未満の患者の鼠径ヘルニアに対し、鼠径ヘルニアの整復術を行った入院
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050080xx01010x 弁膜症(連合弁膜症を含む。)-ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等-処置1:なし-処置2:1あり-副病:なし 77 30.18 24 3.95 68.64
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤-ステントグラフト内挿術-処置2:なし 73 14.97 12.01 1.37 78.01
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患-動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等-処置1:なし、1あり-処置2:なし-副病:なし 68 5.32 5.5 1.47 73.43
050050xx0101xx 狭心症、慢性虚血性心疾患-心室瘤切除術(梗塞切除を含む。) 単独のもの等-処置1:なし-処置2:1あり 67 27.67 22.91 6.06 70.73
050163xx99000x 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤-手術なし-処置1:なし-処置2:なし-副病:なし 40 6.8 8.47 0 79.3
1番目:弁膜症(連合弁膜症を含む。)に対し、弁形成術、弁置換術等を行った入院
2番目:非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤に対し、ステントグラフト内挿術を行った入院
3番目:閉塞性動脈疾患に対し、四肢の血管拡張術・血栓除去術等を行った入院
4番目:狭心症、慢性虚血性心疾患に対し、冠動脈形成術や冠動脈・大動脈バイパス移植術等を行った入院
5番目:非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤に対し、保存的治療を行った入院
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍-手術あり-処置2:なし 223 10.93 11.87 0.45 68.36
040200xx01x00x 気胸-肺切除術等-処置2:なし-副病:なし 46 9.17 10.08 2.17 29.39
040040xx97x10x 肺の悪性腫瘍-手術あり-処置2:1あり-副病:なし 21 42.43 19.16 14.29 73.1
040200xx99x00x 気胸-手術なし-処置2:なし-副病:なし 14 9.57 8.98 0 59.21
040010xx01x0xx 縦隔悪性腫瘍、縦隔・胸膜の悪性腫瘍-縦隔悪性腫瘍手術等-処置2:なし 10 6.4 10.36 0 57.5
1番目:肺の悪性腫瘍に対し、胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術等を行った入院
2番目:気胸に対し、肺切除術等を行った入院
3番目:肺の悪性腫瘍に対し、胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術等を行い、中心静脈注射や人工呼吸にて治療を行った入院
4番目:気胸に対し、保存的治療を行った入院
5番目:縦隔の悪性腫瘍に対し、縦隔悪性手術等を行った入院

手術症例数は年間367件、うち胸腔鏡割合は90%前後です。
原発性肺癌に対する手術は年々増加傾向にあり、半数強の192件でした。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060565xxxxx0xx 顎変形症-処置2:なし 53 12.42 8.88 0 25.91
140140xxxxxxxx 口蓋・口唇先天性疾患 52 11.62 9.46 0 2.63
090010xx04xxxx 乳房の悪性腫瘍-組織拡張器による再建手術(一連につき) 乳房(再建手術)の場合等 44 11.27 8.23 0 48.48
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸-手術なし-処置1:あり 36 2 2.04 0 20.69
160200xx0200xx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。)-鼻骨骨折整復固定術等-処置1:なし-処置2:なし 26 8.15 5.37 0 30.12
1番目:顎変形症に対し、上顎骨形成術や下顎骨形成術等を行った入院
2番目:口蓋・口唇先天性疾患に対し、口唇裂形成手術等を行った入院
3番目:乳房の悪性腫瘍に対し、乳房再建術等を行った入院
4番目:睡眠時無呼吸症候群に対し、終夜睡眠ポリグラフィーによる検査を行った入院
5番目:顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。)に対し、眼窩骨折観血的手術等を行った入院

当科は、口唇口蓋裂や第一第二鰓弓症候群(小耳症を含む)など、顔面先天外表異常の患者さんを非常に多く受け入れており、中部地区の広い範囲から集まってくる日本有数の施設です。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤-手術なし-処置1:あり-処置2:なし 186 3.8 3.02 0.5 62.8
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満)-手術なし-処置1:なし-処置2:なし-副病:なし 109 32.17 18.72 25.69 66.51
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)-手術なし-処置1:なし-処置2:4あり-副病:なし-発症前Rankin Scale 0、1又は2 88 24.5 16.18 15.91 69.88
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)-手術なし-処置1:なし-処置2:2あり-副病:なし-発症前Rankin Scale 0、1又は2 80 23.063 16.16 16.25 74.93
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷-その他の手術あり-処置2:なし-副病:なし 66 12.47 9.69 16.67 71.32
1番目:未破裂脳動脈瘤に対し、動脈カテーテルを法を行った入院(造影剤を注入して撮影を行うことで動脈瘤や動脈の狭窄や閉塞などの血管病変や腫瘍の存在や広がりが確認できる)
2番目:非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満)に対し、保存的治療を行った入院
3番目:脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)に対し、エダラボン(血液の流れがわるくなったところで増加する有害なフリーラジカルを消去し、脳を保護する)を投与した入院
4番目:脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)に対し、リハビリテーションを実施した入院
5番目:頭蓋・頭蓋内損傷に対し、慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等を行った入院

脳卒中の急性期治療、発症予防及び再発予防を包括的に担っております。具体的には急性期脳梗塞に対するtPA静脈内投与療法、抗血小板薬や抗凝固薬などの抗血栓療法、脳卒中、脳血管障害と関連する生活習慣病評価、急性期主幹動脈閉塞に対する再開通療法、閉塞性脳血管障害に対する頭蓋内外バイパス手術、頚動脈内膜剥離術、ステント留置術、脳動脈瘤、脳・脊髄動静脈奇形、脳・脊髄硬膜動静脈瘻などの脳血管病変に対する直接手術、血管内治療など、内科治療、外科治療、血管内治療を、タイムリー、シームレスに駆使し、病状に応じた的確な治療を行っています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。)-人工関節再置換術等 142 18.96 22.27 8.45 67.7
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。)-人工関節再置換術等 75 23.52 24.26 34.67 74.33
070010xx010x0x 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。)-四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等-処置1:なし-副病:なし 69 5.51 5.59 0 49.22
160760xx97xxxx 前腕の骨折-手術あり 67 7.72 5.68 4.48 52.33
070343xx99x1xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎-手術なし-処置2:1あり 66 2.03 2.79 0 71.56
1番目:股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。)に対し、人工関節置換術等を行った入院
2番目:膝関節症(変形性を含む。)に対し、人工関節置換術等を行った入院
3番目:良性・性状不詳の軟部腫瘍に対し、腫瘍摘出術を行った入院
4番目:前腕骨折に対し、手術を行った入院
5番目:股関節大腿近位骨折に対し、保存的治療を行った入院

股関節や膝関節に対する人工関節置換術は低侵襲手技で施行しています。手術の創痕も少なく、社会復帰も早くなっています。
鎖骨、上腕骨、前腕骨、手根骨、中手骨など上肢の骨折には低侵襲手技で強固な固定を行い、早期から運動訓練を開始し、社会復帰を早くしています。
股関節大腿骨近位部の骨折に対してはゴールデンタイム内に手術を行い早期の離床を行っています。
脊椎、脊髄の手術においても早期より離床を行い、社会復帰を早くしています。
リハビリテーション科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満)-手術なし-処置1:なし-処置2:なし-副病:なし - - - - -
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)-手術なし-処置1:なし-処置2:4あり-副病:なし-発症前Rankin Scale 0、1又は2 - - - - -
010069xx99000x 脳卒中の続発症-手術なし-処置1:なし-処置2:なし-副病:なし - - - - -
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎-手術なし-処置2:なし-副病:なし - - - - -
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折-人工骨頭挿入術 肩、股等 - - - - -
リハビリ医学・医療に関する積極的な臨床・研究・教育活動を行っており、脳血管障害、外傷性脳損傷、脊髄損傷、膠原病、整形外科疾患、小児疾患、呼吸器疾患、循環器疾患など幅広い領域に対応しています。また、歩行障害に対する三次元動作解析や最新装具の開発、摂食嚥下障害への包括的訓練プログラム、ロボットリハビリなど最先端のリハビリ医療を展開しています。

リハビリテーション科ではDPCの対象とならない回復期リハビリテーション病棟で多くの入院治療を行なっています。2018年度は、回復期リハビリテーション病棟への新患者数は338名であり、日常生活活動の改善の指標であるFIM効率は0.44と全国平均の0.34を大きく上回る数値となっています。

※患者数が10未満のため『‐』で表示しています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症-処置1:なし 86 11.09 12.51 5.81 57.34
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外)-皮膚悪性腫瘍切除術等-処置2:なし 57 8.33 8.16 0 71.54
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 50 9.86 8.98 4 66.54
080050xxxxxxxx 湿疹、皮膚炎群 28 9.82 10.3 0 45.36
180060xx97xxxx その他の新生物-手術あり 28 3.18 6.33 0 44.32
1番目:膿皮症等に対し、保存的治療を行った入院
2番目:皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外)に対し、皮膚、皮下腫瘍摘出術等を行った入院
3番目:帯状疱疹に対し、保存的治療を行った入院
4番目:各種皮膚炎等に対して、保存的治療を行った入院
5番目:その他の新生物に対して、皮膚、皮下腫瘍摘出術等を行った入院

当科は皮膚悪性腫瘍を中心に幅広い疾患に対応しています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991x0x 前立腺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:あり-副病:なし 202 3.19 2.53 0 70.52
110070xx0200xx 膀胱腫瘍-膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術-処置1:なし-処置2:なし 154 8.29 7.2 1.95 73.89
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍-前立腺悪性腫瘍手術等 132 12.89 12.63 0 66.42
11001xxx01x0xx 腎腫瘍-腎(尿管)悪性腫瘍手術等-処置2:なし 81 13.33 11.5 3.7 61.06
110080xx9907xx 前立腺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:なし-処置2:7あり 81 4.24 4.18 0 71.6
1番目:前立腺の悪性腫瘍に対し、前立腺生検を行った入院
2番目:膀胱腫瘍に対し、膀胱悪性腫瘍手術・経尿道的手術を行った入院
3番目:前立腺の悪性腫瘍に対し、腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの(ダヴィンチ))を行った入院
4番目:腎腫瘍に対し、腹腔鏡下腎悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる)等の手術を行った入院
5番目:前立腺の悪性腫瘍に対し、密封小線源治療を行った入院

泌尿器科では、全ての外科的治療に内視鏡や腹腔鏡(ロボットを含む)を用いた低侵襲治療を念頭に治療計画を考慮しています。全手術の90%以上が低侵襲治療であり、比較的短期間の入院で治療が終了します。泌尿器科でのロボット支援手術数は国内トップレベル(約1,500例)であり、保険適応となっている前立腺癌、腎癌(部分切除術)、膀胱癌(全摘除術)の全てを施行しています。また、前立腺癌に対する放射線内照射療法である密封小線源治療は3泊4日の入院で治療可能で、2007年の治療開始以来1,000例を超える治療経験を有しています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常-子宮全摘術等 129 10.81 9.7 0 34.69
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍-腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 115 6.67 6.16 0 42.57
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍-手術なし-処置2:4あり-副病:なし 94 5 4.85 0 58.61
120260xx01xxxx 分娩の異常-子宮破裂手術等 71 11.47 9.63 0 32.46
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍-子宮全摘術等 66 9.68 9.87 0 43.7
1番目:既往子宮術後妊娠(初産が帝王切開にて分娩した後、二人目以降の妊娠を指す)にて帝王切開手術等を行った入院
2番目:子宮の良性腫瘍に対し、腹腔鏡下腟式子宮全摘術等を行った入院
3番目:子宮頸・体部の悪性腫瘍に対し、抗癌剤治療を行った入院
4番目:分娩の異常に対し、帝王切開手術等を行った入院
5番目:子宮の良性腫瘍に対し、子宮全摘術等を行った入院
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020200xx9710xx 黄斑、後極変性-手術あり-処置1:あり-処置2:なし 503 8.46 7.05 0.2 68.33
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患-手術あり-両眼 452 5.60 5.39 0.76 68.34
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患-手術あり-片眼 396 4.16 2.84 0.76 68.34
020160xx97xxx0 網膜剥離-手術あり-片眼 359 18.97 9.75 0.84 55.48
020200xx9700xx 黄斑、後極変性-手術あり-処置1:なし-処置2:なし 110 8.9 6.55 0 68.21
1番目:黄斑、後極変性に対し、硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む)等及び水晶体再建術を行った入院
2番目:両目の白内障に対し、水晶体再建術等を行った入院
3番目:片目の白内障に対し、水晶体再建術等を行った入院
4番目:網膜剥離に対し、網膜復位術等を行った入院
5番目:黄斑、後極変性に対し、硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む)等を行った入院(水晶体再建術は行っていない症例)
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 94 7.10 7.89 0 20.5
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸-手術なし-処置1:あり 86 2.00 2.04 0 18.6
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 73 7.53 7.04 0.74 52.6
030400xx99xxxx 前庭機能障害-手術なし 67 6.72 5.10 0 66.7
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍-手術あり 61 7.67 7.37 0 51.0
1番目:扁桃、アデノイドの慢性疾患に対し、口蓋扁桃手術(摘出)等を行った入院
2番目:睡眠時無呼吸症候群に対し、終夜睡眠ポリグラフィー検査を行った入院
3番目:慢性副鼻腔炎に対し、治療を行った入院
4番目:前庭機能障害に対し、保存的治療を行った入院
5番目:耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍に対し、喉頭腫瘍摘出術(直達鏡)等を行った入院
放射線科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040240xx97x0xx 肺循環疾患-手術あり-処置2:なし - - - - -
040240xx99x0xx 肺循環疾患-手術なし-処置2:なし - - - - -
160660xxxx0x0x 皮下軟部損傷・挫滅損傷、開放創-処置1:なし-副病:なし - - - - -
180060xx99xxxx その他の新生物-手術なし - - - - -
- - - - - - -
※患者数が10未満のため『-』で表示しています。
救急医学科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折-人工骨頭挿入術 肩、股等 124 21.94 26.3 78.23 82.2
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒)-処置2:なし-副病:なし 49 3.84 3.56 6.12 37.9
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷-手術なし-処置2:なし-副病:なし 15 13.13 7.35 6.67 29.3
160400xx99x00x 胸郭・横隔膜損傷-手術なし-処置2:なし-副病:なし 13 7.77 8.56 15.38 66.0
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷-その他の手術あり-処置2:なし-副病:なし - - - - -
1番目:股関節大腿近位骨折に対し、人工骨頭挿入術等を行った入院
2番目:薬物中毒(その他の中毒)に対し、保存的治療を行った入院
3番目:頭蓋・頭蓋内損傷に対し、保存的治療を行った入院
4番目:胸郭・横隔膜損傷に対し、保存的治療を行った入院
5番目:※患者数が10未満のため『-』で表示しています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 182 26 31 119 45 172 1 8
大腸癌 91 62 99 46 81 147 2 8
乳癌 120 117 36 14 53 37 1 8
肺癌 164 60 250 125 149 142 1 8
肝癌 12 16 18 10 50 225 2 6
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
5大癌について、初発(不明を除く)は肺癌の患者さんが最も多く、その中でもStageⅢが250人と最多です。再発は肝癌の患者さんが225人と最も多くなっています。

※UICC=国際対がん連合
※TNM分類(T=原発腫瘍の進展範囲、N=所属リンパ節転移の有無進展範囲、M=遠隔転移の有無)これらの3つの構成要素に付記する数字によって悪性腫瘍の進展範囲を示す。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 28 11.14 56.6
中等症 218 15.66 75.3
重症 58 19.52 81.7
超重症 18 19.00 83.8
不明 - - -
成人(15歳以上)の病院外で日常生活を送っていて発症した肺炎患者さんについて重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢について集計したものです。
患者数が最も多いのは、中等症の218人です。平均在院日数は重症度が高くなるにつれ延びる傾向にあります。また、重症度別の平均年齢より年齢が高くなるほど重症化しやすいことがうかがえます。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 439 29.97 73.2 20.7
その他 48 18.69 70.6 1.4
脳梗塞の患者数について、平均在院日数、平均年齢、転院率について集計したものです。
発症から3日以内に受診される患者さんが大多数であり、発症から3日以内の患者さんの平均在院日数29.97日、平均年齢73.2歳、転院率20.7%となっています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 256 1.41 3.31 0.78 65.78
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 178 2.32 2.61 1.12 68.93
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 135 2.38 3.84 1.48 68.93
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 71 5.49 10.37 8.45 77.49
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他) 68 1.27 1.91 0 57.35
『経皮的カテーテル心筋焼灼術』
心臓の内側に電極カテーテルとよばれる細い管を留置し、不整脈の原因箇所の心筋組織を熱焼灼(アブレーション)する治療です。この方法は1990年代より臨床使用されるようになり、治癒率と安全性が著しく向上しました。電極カテーテルの先端温度は高周波通電装置により50℃程度に上昇し、これにより病変心筋を焼灼します。治療適応となる不整脈は発作性上室頻拍、心房頻拍・心房細動・心房粗動・心室頻拍などです。近年は手技時間が大幅に短縮可能かつ通常の高周波アブレーションと同等の成績が得られるクライオアブレーションも行っています。

『経皮的冠動脈ステント留置術、経皮的冠動脈形成術』
治療は局所麻酔で行います。橈骨動脈、大腿動脈あるいは上腕動脈からカテーテルと呼ばれる管を血管の中に入れ、冠動脈の入り口まで送り込みます。さらにその管を通して、病変部にまずガイドワイヤーとよばれる細くて柔らかい金属の糸を通します。次に、ガイドワイヤーに沿わせて血管内超音波、血管内視鏡、光干渉断層法(OCT/OFDI)、近赤外線分光法(NIRS)、プレッシャーワイヤーなどを挿入し、病変部の性状をより細かく評価し、それぞれの患者さんに適した治療方法を選択します。一般的には風船(バルーン)をガイドワイヤーに沿わせて病変部に進めて病変を拡張したり、金属ステントや生体吸収性スキャフォールドの留置を行います。適応疾患は狭心症、急性心筋梗塞などの虚血性心疾患です。

『ペースメーカー移植術(経静脈電極)』
ペースメーカーは、大きく分けて電池と電気回路を組み合わせた発振器(ジェネレータ)とこれに接続した細長い電極(リード)で構成されています。電極の先を心臓に取りつけ発振器と電極を接続すると、発振器から一定のリズムで心臓に電気刺激が伝わり、それに応じて心臓が拍動する仕組みになっています。また、致死性不整脈に対する植込み型除細動器(ICD)留置や心機能の低下症例には心臓再同期療法(CRT)も行っています。
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 118 1.13 5.91 1.69 72.03
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 91 2.28 4.33 0 64.64
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 etc. 83 9.4 17.35 9.64 68.7
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 80 2.86 15.55 3.75 74.65
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 77 1.79 6.23 1.3 69.97
『内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層)』
主に早期胃癌に対して、内視鏡を用いて病変を胃の中から切除する方法です。長所としては、低侵襲であり、後遺症が外科手術に比べて少ないことが挙げられます。

『内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術』
スネア鉗子(高周波電流を利用してポリープ及び悪性腫瘍の切除、焼灼を目的とした内視鏡スネアである。)などを用いて大腸内のポリープを切除します。

『内シャント又は外シャント設置術』
血液がたくさん流れている動脈と呼ばれる血管と腕の表面の血管をつなぎ合わせて、静脈にたくさんの血液が流れるようにします。これを内シャントと言い、手術をして作ります。しかし、患者さんの中には血管が細く自己管理でシャントを作っても十分血液が流れなかったり、シャントを何度も作り直し自分の血管ではこれ以上新たなシャントが作れない場合、動脈と静脈を人工血管でつなげシャントを作ります。
透析治療は体にたまった老廃物をきれいにする治療法ですから、透析をしても腎臓はよくなりません。また、体内ではいつも老廃物が作られていますから、一回透析を受けても、数日でまた老廃物は体にたまってしまいますから、定期的に透析が必要となります。通常、一回の透析時間は4時間くらいで、週3回(月・水・金または火・木・土曜日)行います。

『内視鏡的胆道ステント留置術』
ステントという器具を胆管内に挿入する方法です。胆管を広く押し広げるため、長期にわたって胆管の流れを確保することができます。

『早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術』
粘膜下にボスミン添加整理食塩水等を注入し、粘膜を浮かせて癌組織を切除を行います。
脳神経内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) - - - - -
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) - - - - -
K0821 人工関節置換術(股) - - - - -
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成) - - - - -
K386 気管切開術 - - - - -
※患者数が10未満のため『-』で表示しています。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死第1度) 66 0 32.70 0 0
K9132 新生児仮死蘇生術(仮死第2度) 17 0.06 146.88 0 0
K7151 腸重積症整復術(非観血的) - - - - -
K386 気管切開術 - - - - -
K0092 皮膚剥削術(25cm2以上100cm2未満) - - - - -
『新生児仮死蘇生術(仮死第1度)』
新生児仮死とは新生児にみられる呼吸循環不全を主徴とする症候群のことです。

※患者数が10未満の手術については『-』で表示しています。
精神科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0003ロ 創傷処理(筋肉、臓器に達する)(長径10cm以上)(その他) - - - - -
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成) - - - - -
K1742 水頭症手術(シャント手術) - - - - -
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 - - - - -
K6335 鼠径ヘルニア手術 - - - - -
※患者数が10未満のため『-』で表示しています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 112 4.79 13.88 1.79 68.42
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 95 4.66 7.25 0 61.63
K655-22 腹腔鏡下胃切除術 悪性腫瘍手術 etc. 84 2.75 13.87 1.19 65.62
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 81 3.59 6.15 0 63.94
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 79 0.99 1.18 0 60.77
『腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術』
 結腸は盲腸部~直腸上部までの腸管を指す。血管処理やリンパ節郭清は開腹手術と同様に行われており、出血量が少なく腸管の回復も早い腹腔鏡下手術が主流となっています。

『乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)』
乳房切除術は乳頭乳輪を含めた全ての乳腺組織を全摘する手術術式です。これに対して乳房部分切除術がありますが、部分的な切除では腫瘍を切除した後の乳房の変形が著明となる場合に乳房切除術を行います。乳腺の背側には筋肉(大胸筋、小胸筋)がありますが、基本的に胸筋は残します。胸筋への浸潤がある場合は浸潤部のみを切除します。現在当科において約30%の方にこの術式を実施しています。

『腹腔鏡下胃切除術(悪性腫瘍手術)』
現在ほとんどの腹腔鏡下切除術は、小切開を加えた幽門側切除術です。悪性腫瘍の場合は脈管に沿って存在するリンパ節を郭清します。

『腹腔鏡下胆嚢摘出術』
腹腔鏡による画像を見ながら、腹壁を貫通させたトロッカーを通して鉗子類を腹腔内に挿入して手術操作を行う手術手技です。腹壁をほとんど損傷せずに行われることから、術後の疼痛が軽く、入院期間や回復時期が短縮できるなど多くの利点を有しています。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 70 1.3 3.1 1.43 73.33
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上) 60 9.08 25.41 5.13 69.36
K5612ロ ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) 52 2.71 8.4 0 78.63
K5551 弁置換術(1弁) 41 6.41 26.95 5.13 70.31
K5612イ ステントグラフト内挿術(胸部大動脈) 32 3.53 18.34 3.13 74.06
『四肢の血管拡張術・血栓除去術』
主に下肢閉塞動脈症に対し、ガイドワイヤー、ガイディングカテーテルを用いて狭窄または閉塞部を貫通し、バルーンカテーテルで拡張します。

『冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上)』
狭心症、心筋梗塞に対し、人工心肺装着、心停止による動脈硬化片の塞栓、人工心肺による非生理的な灌流異常などの手術危険度や合併症を軽減するために、人工心肺を使用せず、心拍動の状態で行います。

『ステントグラフト内挿術』
非破裂性の大動脈瘤に対し、ステントグラフトと呼ばれる人工血管を留置し破裂を防ぐ。高齢者や併存疾患が多く、長時間の全身麻酔が困難な症例が適応となります。

『弁置換術(1弁)』
大動脈弁全体を切り取って人工弁をとりつけます。人工弁には機械弁と生体弁の2種類あります。
機械弁:構造的な耐久性に関して長期にわたって信頼性が高いことが実証されています。
生体弁:ウシやブタなどの動物の組織で作ったものです。生体弁は血栓がつきにくいのでワーファリンは手術後1-3ヶ月位で中止できます(ただし心房細動がある場合はワーファリンの内服を続けることがあります)し、人間の弁の形に似ていて血液の流れが生理的である、音がしないなどたくさんの利点があります。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの etc. 165 1.69 12.25 2.42 70
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) 48 4.52 3.75 2.08 30.75
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 46 1.76 7.89 0 65.7
K513-2 胸腔鏡下良性縦隔腫瘍手術 etc. 17 1.47 3.88 0 55
K504-2 胸腔鏡下縦隔悪性腫瘍手術 etc. 13 2.46 10.15 0 61.31
『胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術』
原発性肺癌では、主に胸腔鏡下に2か所の約1cmの傷と約3cmの小切開で肺葉切除を行います。また症例によりロボット支援下手術や単孔式手術も行っています。

『胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除))』
自然気胸等に対し、胸腔鏡下に手術しています。

『胸腔鏡下良性縦隔腫瘍手術』
良性縦隔腫瘍に対しては、胸腔鏡下に手術を行っています。特に、前縦隔腫瘍に対しては、主に剣状突起より単孔式手術を行っています。

『胸腔鏡下縦隔悪性腫瘍手術』
悪性縦隔腫瘍に対しても、胸腔鏡下に手術を行っています。症例によりロボット支援下手術を行います。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K476-4 ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後) 36 2 7.97 0 48.33
K4263 口唇裂形成手術(片側)(鼻腔底形成を伴う) 34 2.56 7.91 0 0.03
K4442 下顎骨形成術 短縮又は伸長の場合 29 2.55 8.97 0 28.14
K347-2 変形外鼻手術 26 2.19 7.92 0 18.31
K333 鼻骨骨折整復固定術 16 0 6.63 0 27.31
『ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後)』
全身麻酔下に、前回挿入した組織拡張器を抜去し、インプラントを挿入して、乳房再建を行う準備をします。この手術は乳房を再建することが主目的です。

『口唇裂形成手術(片側)(鼻腔底形成を伴う)』
全身麻酔下に、左右に裂になっている口唇を切開し、粘膜、筋層、皮膚をそれぞれ生理的かつ解剖学的に正常な形態に再建し、出来る限り整容的な配慮をして縫合します。この手術は単に見ための形態を整えることだけではなく、口輪筋機能を再建することで哺乳、摂食、構音の機能を獲得させる利点があります。

『下顎骨形成術 短縮又は伸長の場合』
下顎枝矢状分割骨切り術法または下顎枝垂直骨切り術が行われることが多くあります。

『変形外鼻手術』
 外鼻孔内側に切開を入れ、鼻背の皮膚を剥離した後、自家骨、自家軟骨または人工材料を鼻背部皮下に挿入する手術です。

『鼻骨骨折整復固定術』
前鼻孔から鼻骨骨折整復用鉗子を挿入し、骨折変形部分の鼻中隔を挟み、偏位した鼻骨を整復します。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) 89 7.26 101.21 10.11 57.94
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 78 0.78 9.9 15.38 73.97
K1783 脳血管内手術(脳血管内ステント) 73 1.73 19.96 2.74 63.75
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 59 1.83 33.76 11.86 63.93
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 26 6.31 13.62 7.69 71.73
『頭蓋内腫瘍摘出術(その他)』
神経膠腫や髄膜腫、その他様々な脳腫瘍に対し、専門的な知識と充分な検討をもって適切な治療を行います。

『慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術』
放置すると硬膜下血腫のため脳ヘルニアが起こり、死に至る可能性があるので、硬膜の下に貯留した血腫を除去します。高齢者に多いのですが、術後急激に麻痺が改善したり意識が良くなることも十分に期待できます。

『脳血管内手術』
脳血管内手術は、開頭ではなく、カテーテルを用いて、血管の中から脳血管の病気を治す治療です。手術は全身麻酔で行うことも局所麻酔で行うこともあります。多くの場合、足の付け根の太もも部分からカテーテルという細長いチューブを入れ、レントゲン透視化に脳の血管に誘導します。脳動脈瘤の場合、1ミリの半分くらいの極小径のマイクロカテーテルを動脈瘤の中に入れて、プラチナ製のコイルで動脈瘤の内腔をつめます。最近ではつめたコイルが正常の血管に出てこないように、ステントという血管の内張りを併用することもあります。またステントのみで動脈瘤の入り口を塞ぐ、フローダーバーター治療も行われています。本治療は当院を含めた国内20数名(2017年9月時点)の術者限定の治療です。脳やせき髄にできる動脈奇形や硬膜動静脈瘻などの血管病変もそのおおくを脳血管内手術で治療することができます。脳動脈瘤と同様にマイクロカテーテルを病変に誘導し、コイルの他に液体塞栓物質(オニキス、ヒストアクリル)や粒子(エンボスフェア)などを用いて病変を閉塞します。本手術を行うか切開手術を行うかは病気の状態や全身状態などをもとに判断します。

『脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所)』
脳動脈瘤は破裂するとくも膜下出血を起こします。くも膜下出血は初回出血で約50%が致命的になることが知られています。破裂した場合、さらに短期間で再破裂を起こす確率が高く、迅速な再破裂防止が必要になります。このために、脳動脈瘤頚部クリッピングが行われます。全身麻酔化に頭皮を切開し、頭蓋骨の一部に窓を開け(開頭)、脳の膜を切開して脳を露出し、手術用顕微鏡を用いて、脳の隙間を剥離して、脳を守りながら、動脈瘤に到達します。動脈瘤の根元をチタン合金でできたクリップでとめ、瘤の中に血流が入らないようにして再破裂を防ぎます。また、クモ膜下出血を起こしていない段階でで、MRI検査などで脳動脈瘤が判明することがあります。この場合にも、破裂しないように、本手術が行われることがあります。どのような動脈瘤に対して手術が必要になるかは動脈瘤の大きさや形、場所、その方の年齢や健康状態によって判断されます。また動脈瘤に対して、本手術を行うか、脳血管手術を行うかは、動脈瘤の状態や全身状態に応じて判断します。

『経皮的頸動脈ステント留置術』
大腿動脈からカテーテルを狭窄部まで到達させ、狭窄部をステントで拡張させます。血管内治療である経皮的頸動脈ステント留置術を行うことにより、頸動脈を拡げ血流を改善することが可能になります。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 etc. 238 2.39 17.8 18.07 69.92
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成) 168 2.11 12.67 4.76 69.24
K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 etc. 58 3.07 9.88 13.79 38.24
K1881 神経剥離術(鏡視下) 51 1.31 3.45 0 58.24
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 etc. 49 5.45 46.49 34.69 66.61
『人工関節置換術(肩,股,膝)』
進行期または末期の変形性股関節症、関節リウマチ、大腿骨頭壊死症などに対して行われる手術方法で、その第一の目的は股関節部の痛みを取り除くことです。手術によって股関節の動きや歩行状態も改善しますが、これらは術前からある筋力低下や股関節周囲の筋肉の硬さなどの程度により影響を受けますので、術後の結果が必ずしも正常な股関節と全く同様というわけにはいかないこともあります。特に屈曲に関しては約100度が上限であり、和式トイレなどは困難です。
股関節手術のための皮膚切開は種々ありますので、その選択は病状により異なります。変形した股関節の骨と軟骨を除去し、傷んだ骨盤の屋根となる部分を丸く削って金属性のインプラントと呼ばれるものに置き換えます。その際、骨とインプラントの間に骨セメントという充填剤を使用する場合があります。これは概ね65歳以上の高齢者で、骨粗鬆症の影響により骨質が低下して固定強度が不十分と考えられるケースに用います。人工関節の動く球の部分を摺動面といいますが、そこには金属メタル(コバルトクロム合金)やセラミックのボールにポリエチレンや金属メタル、セラミックのライナー(人工軟骨)の組み合わせが用いられます。人工関節の長期使用によってこの摺動面に摩耗を生じますが、その程度はさまざまで各材質によってメリットとデメリットがあります。また、骨盤側の屋根に相当する部分の骨のかぶりが少ない場合、骨移植といって自分の骨や保存されている骨を用いて補うことがあります。

『脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術』
神経を圧迫している変形した背骨と靭帯を削って神経の圧迫を取り除く手術です。

『骨折観血的手術(前腕、下腿、手舟状骨)、(肩甲骨,上腕,大腿)』
骨折に対し、非観血的(出血する手術等を行わない保存療法)では治らない場合に実施します。

『神経剥離術(鏡視下)』
 特定の神経を保存したり癒着圧迫等を開放するために行う手術です。
リハビリテーション科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 - - - - -
K0811 人工骨頭挿入術(股) - - - - -
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成) - - - - -
K1422 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方又は後側方固定) - - - - -
K1425 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓切除) - - - - -
※患者数が10未満のため『-』で表示しています。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 74 0.51 7.7 0 69.54
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) 17 0.06 1.29 0 45.18
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) 15 0 2.67 0 54.93
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm以上6cm未満) 10 0.3 3.8 0 38.8
K0061 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm未満) - - - - -
"『皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除)』
基底細胞癌、有棘細胞癌、悪性黒色腫といった、皮膚悪性腫瘍に対して、実施します。

『皮膚、皮下腫瘍摘出術』
皮膚、皮下に発生した腫瘍に対し、実施している。摘出した腫瘍は病理検査を行い、良性か悪性の診断を行います。

※患者数が10未満の手術については『-』で表示しています。"
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる) 131 1.92 9.92 0 66.42
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 110 1.41 5.75 2.73 73.92
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 73 1.33 3.9 0 58.18
K773-5 腹腔鏡下腎悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる) 62 2.08 9.79 3.23 59.37
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他) 59 1.86 5.61 1.69 73.42
『腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる)』
ダヴィンチ(内視鏡手術用支援機器)を使用した限局性前立腺に対する手術です。前立腺と精嚢腺の摘除、尿道と膀胱を吻合するもので、早期の前立腺癌に対する有効性が確立された治療方法の1つです。開腹手術(恥骨後式前立腺全摘除術)に比して、傷が小さく痛みが軽度で、手術後の回復が早く手術中の出血量が少ないなどの利点があります。癌の治療実績は従来の手術とほぼ同等です。多くの方が手術翌日に食事や流動物をとることができます。また、手術翌々日に立ち上がることができます。入院期間は術後7~10日間が通常です。

『膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)』
膀胱腫瘍に対する内視鏡手術(経尿道的膀胱腫瘍切除術 (TUR-Bt))とは膀胱内に腫瘍が存在する場合、腫瘍の性質(良性か悪性か、並びに悪性の場合、腫瘍の深さを判断する)を判断し、治療を兼ねて行う内視鏡手術です。

『経尿道的尿路結石除去術(レーザー)』
内視鏡(外尿道口から膀胱を介して尿管に至る)を用いて尿管内や腎臓に存在する結石をレーザーを用いて破砕し、摘出する手術です。

『腹腔鏡下腎悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる)』
原発病巣が7㎝以下であり転移病巣の無い腎悪性腫瘍に対して、手術支援ロボットを用いて腎部分切除を行う手術です。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 195 11.1 6.96 0.51 34.5
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 106 10.67 7.26 0 32.37
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 腹腔鏡によるもの etc. 70 1.76 4.57 1.43 42.6
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 67 2.09 4.12 0 46.58
K867 子宮頸部(腟部)切除術 47 1 1.26 0 43.91
『帝王切開術』
母児双方にとって、より安全に妊娠を終了または児を娩出させるために行います。具体的には、経腟分娩が不可能な場合や、経腟分娩より帝王切開の方が安全であると判断される場合に行います。適応疾患は胎児機能不全、児頭下降不全や回旋異常などによる分娩停止、骨盤位などの胎位異常、胎児発育遅延、多胎妊娠、前回帝王切開分娩、筋腫核出術後分娩、子宮内感染(絨毛膜羊膜炎)、妊娠高血圧症候群、前置・低置胎盤、常位胎盤早期剥離。

『子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡)』
腹腔内の手術が必要な患者さんに対し、最小限の侵襲で手術を行うこと。開腹手術に比べて創が小さく、入院期間が短いのが特徴です。適応疾患は子宮筋腫、卵巣腫瘍(良性)、不妊症、子宮内膜症、異所性妊娠 卵巣腫瘍摘出術(右・左)、付属器(卵巣・卵管)切除術(右・左)。

『腹腔鏡下腟式子宮全摘術』
子宮を摘出する子宮全摘出術と、腫瘍のみをくり抜く子宮筋腫(腫瘍)核出術とがあります。いずれを選択するかは御年齢や症状などから主治医とよくご相談ください。今後、妊娠される予定がない場合、症状の改善のためには子宮の摘出が必要な場合などは、子宮全摘出術を行います。

『子宮頸部(腟部)切除術』
子宮腟部ないしは頚部を切除または切断する手技です。コールドメスの他、高周波、レーザー、ハーモニックスカルベルなどがつかわれることもあります。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 1033 1.67 10.08 0.1 64.52
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) 847 1.43 2.7 0.59 71.18
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) 110 1.97 12.26 0.91 66.14
K2683 緑内障手術(濾過手術) 71 1.86 14.45 1.41 66.1
K275 網膜復位術 66 2.09 14.76 1.52 34.3
『硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む)』
網膜剥離とは網膜(眼の内側にある光を感じる神経のフィルム)が剥がれる事で、視機能の低下を引き起こす病気です。放置すると完全な失明となります。
手術にて、硝子体を切除しレーザーや冷凍凝固を使用し網膜を復位します。術中復位を確実にするため眼内に特殊なガスやオイルを入れます。

『水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの)』
白内障は水晶体(レンズ)が濁る病気であり、濁りによって見え方が悪くなる病気です。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 98 1.02 5.4 0 21.6
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 46 1.22 5.41 2.17 51.1
K3932 喉頭腫瘍摘出術(直達鏡) 31 1.00 3.23 0 61.4
K4571 耳下腺腫瘍摘出術(耳下腺浅葉摘出術) 27 1.67 5.22 0 50.8
K374 咽頭悪性腫瘍手術 18 4.00 21.61 0 68.3
『口蓋扁桃手術(摘出)』
両側の口蓋扁桃を剥離して摘出します。手術は全身麻酔(局所麻酔)で行われます。開口器によって口を開けた状態にして、操作は口から行います。

『内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術)』
副鼻腔炎を軽減し、症状を改善させます。全身麻酔(局所麻酔)下に鼻内あるいは鼻外及び歯齦部より副鼻腔を開放する。術後は必要に応じ鼻内にガーゼを留置し圧迫止血を行う。

『喉頭腫瘍摘出術(直達鏡)』
喉頭の良性腫瘍やごく初期の限局した癌や喉頭肉芽腫に対し適応となる手技。喉頭鉗子や喉頭剪刀を用い、喉頭にできた腫瘍を摘出する。

『耳下腺腫瘍摘出術(耳下腺浅葉摘出術)』
耳下腺腫瘍の治療のため。全身麻酔下に皮膚切開を行い、耳下腺を露出して顔面神経を確認し腫瘍を摘出する。

『咽頭悪性腫瘍手術』
中咽頭から発生する悪性腫瘍の治療のため、頸部郭清術の切開線につなげて下口唇・オトガイ正中を切開し、下顎骨を離断すると口腔底や中咽頭が直視下となり、腫瘍や粘膜下の筋組織を切除する。
放射線科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他) - - - - -
K668-2 バルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術 - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
※患者数が10未満のため『-』で表示しています。
救急医学科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0811 人工骨頭挿入術 肩、股 etc. 77 1.91 18.91 74.03 81.9
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 etc. 47 1.87 20.55 85.11 82.6
K6151 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(止血術) 12 0.17 56.42 41.67 64.2
K0463 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他 etc. - - - - -
K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 etc. - - - - -
『人工骨頭挿入術(肩,股)』
高齢者の大腿骨頚部骨折に対して実施している症例が多いです。

『骨折観血的手術』
骨折に対し、非観血的(出血する手術等を行わない保存療法)では治らない場合に実施します。

『血管塞栓術(頭部,胸腔,腹腔内血管等)(止血術)』
外傷等による動脈損傷が認められる患者に対し、止血を目的に実施します。

※患者数が10未満の手術は『-」で表示しています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 1 0.00
異なる 15 0.06
180010 敗血症 同一 58 0.21
異なる 49 0.18
180035 その他の真菌感染症 同一 2 0.01
異なる 1 0.00
180040 手術・処置等の合併症 同一 36 0.13
異なる 10 0.04
播種性血管内凝固症候群(DIC)、敗血症、その他の真菌感染症、手術・術後の合併症の発生率を集計したものです。
発生率は各症例数の全退院患者数27,518人に対する発生率を示しています。
更新履歴
2019/9/27
平成30年度病院指標を公開いたしました。