本学の緩和ケアの歴史は古く、1987年には七栗サナトリウム(現七栗記念病院)に緩和ケア病棟(現20床)が設置され、1997年には大学病院としては全国で初めて緩和ケア病棟として認可されました。
2003年には全国初の外科・緩和医療学講座が開設され、2010年にがん診療連携拠点病院として承認されることになり、これを受けて2010年3月1日本院3号棟7階に同講座としては二つ目の『緩和ケア病棟(19床)』が開設されました。
当講座では、これまでの緩和医療の問題点を省みて7つの達成目標(七本柱)を掲げた緩和医療の新システムを導入しています。
7つの達成目標(七本柱)を掲げた緩和医療の新システム
1.癒し環境の提供
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5.腫瘍学の導入
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2.全人的医療の実践
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6.自立型地域連携の創設
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3.緩和ケアNST(栄養サポートチーム)の設立
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7.情報共有と発信力の強化
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4.コミュニティの構築
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上記七本柱の実践を通して多くの患者様やご家族の皆様の生活の質(QOL)の向上のほか、苦痛や苦悩のない生活期間や経口摂取期間の延長などを実現してきました。
2006年には七栗サナトリウム(現七栗記念病院)・緩和ケア病棟は、病院機能評価「緩和ケア機能」を認定取得致しました。このような実績を本院の『緩和ケア病棟』にも導入するとともに、あらゆるがん治療の実践が可能な急性期病院であることをふまえてWHOの新しい緩和ケア概念であるがん治療早期からの緩和ケアの提供を可能にしたいと思っております。
また、当講座では緩和ケアチームと緩和ケア病棟が一体化して活動するとともに、代謝・栄養学を駆使した精神(こころ)にも身体(からだ)にも優しい緩和ケアを実践しています。
“すべては患者さまのために”をスローガンとして最高の緩和ケアを提供すべくスタッフ全員が力を合わせて頑張りますので、よろしくお願いいたします。