「腎部分摘除術」手術支援ロボット「ダビンチ」保険適用

平成28年(2016年)4月から腎部分摘除術が手術支援ロボット「ダビンチ」の保険適用に

ダビンチの保険適用について

腎腫瘍のみを摘除する腎部分切除術は全摘術に比べ、技術的には数段難しい手術です。穴を聞けるだけの腹腔鏡手術では、操作性の問題から腫瘍切離やその後の縫合は簡単な腫瘍に限定されてきました。ダヴインチを使用できる事で適応は飛躍的に拡大し、部位や大きさに関わらず鏡視下での部分切除術を保険適応でお勧めできます。

ダビンチと開腹手術、それぞれの特徴とは

ダビンチと開腹手術との大きな違いは、傷口の小ささにあります。ダヴインチでは、カメラを挿入する孔(ポー ト)の他に鉗子(ピンセットや八サミなど)を挿入するための3個から4個の孔をお腹の皮膚に作成しますが、これらは小さいもので5mmから大きいもので15mm程度であり、開腹手術と遣い大き傷を必要としません。またカメラが病巣部付近まで近づき、細かい血管や神経を見ることが可能であるため、より繊細な手術が可能です。そのため泌尿器科で行う深部骨盤腔内の手術に最適と言われています。しかし、以前の手術や腹膜炎などで、腹腔内の癒着が強く力メラが挿入できない場合、血管に影響するような大きな腫瘍ではダビンチでの手術は困難となり、より大きな視野を得ることができる開腹手術が選択されます。

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