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東日本大震災における医療支援(石巻市)

総合救急内科 岩田 正己

震災直後より、中部地区の国立大学が中心となって医療支援チームの派遣をはじめとする支援活動行われていました。中部大学地区が担当する志津川地区と石巻地区の医療支援の長期化にあたり、本院もこの医療支援チームとして平成23年6月21日から25日まで石巻地区に赴きました。

石巻地区では渡波小学校の避難所内にある救護施設の診療業務が担当でした。震災から3ヶ月たったものの周囲にはまだまだ瓦礫のやまがありボランティアや自衛官・警察官があちこちで作業しておりました。スーパーや仮設住宅など町並みに復興のきざしもありましたが、まだまだ日常を過ごすにはほど遠いという印象でした。渡波小学校避難所には約120名が生活しておりました。避難所内の救護所で1日約20名前後の外来診療をおこないました。衛生面でも設備面でもとても十分といえない救護所での診療にはこどもから高齢のかたまで来院されました。

明らかに重篤なかたも救護所で診てもらいたくてやってくるのは、震災直後がから支援してきたみなさまの尽力の結果と思われます。現地の開業医もほぼ再開していたので、救護所から開業医への紹介や溶連菌感染や麻疹などの避難所内での感染症対策、外来患者の精神状態の評価がおもな業務だったと思います。私たち以外にも日赤のこころケアチームや看護師のボランティアのかたもみえて避難所を中心に活動されておりました。医療支援の実際は石巻日赤病院に本部があり現場の状況にあわせてその都度、柔軟に対応していました。
平成23年6月現在の石巻日赤病院の救急外来は約200名と非常に多く、今後も継続的に医療支援の必要性を感じました。

最後に震災で亡くなられたかたがのこころからのご冥福と被災地の方々に健康な日常が1日もはやく戻ることを祈念しております。また、今回の医療支援に同行したスタッフと派遣期間中に大学病院での忙しい業務を支えてくれた皆様に心より御礼申し上げます。雨のなかの震度4以上の余震や冠水の危険を肌で感じながらも無事に役目を終えたのはチームワークのおかげです。