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産科・婦人科

目標・基本理念・基本方針

1.目標
リサーチマインドを持った医師の育成

2.基本理念
患者さんに信頼される医療をおこないます
正しい知識や高い技術に裏打ちされた診療をめざします
人類愛に満ち溢れた医療人の育成をおこないます

3.基本方針
患者さんに最善の医療サービスを提供することを目標として掲げ、患者さんの気持ちに配慮した診療を行います。 次の世代においては標準治療となるような先進的な医療を展開し、その診療エビデンスは臨床研究を通し構築します。チームとして診療を行うことで、同僚との絆を大切にしながら切磋琢磨し、診療技術向上を目指します。


スタッフ紹介

教授藤井 多久磨
廣田 穰
関谷 隆夫
西澤 春紀
准教授西尾 永司
講師宮村 浩徳
助教鳥居  裕
伊藤 真友子
市川 亮子
大脇 晶子
河合 智之
秋田 絵理
坂部 慶子
野田 佳照
大谷 清香
宮﨑 純
猿田 莉奈
寺澤 すみれ
奈倉 裕子
會田 訓子
助手尾﨑 清香
吉澤 ひかり
塚本 和加
水野 雄介

教授紹介

先進的手術の普及を目指して

藤井多久磨 講座教授

Takuma Fujii

専門・実績

専門分野内視鏡手術/婦人科腫瘍(特に悪性腫瘍)
資格関係日本産科婦人科学会専門医、日本臨床細胞学会細胞診専門医、日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍専門医、日本がん治療認定医機構暫定教育医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本産科婦人科内視鏡学会腹腔鏡技術認定医、日本内視鏡外科学会・技術認定医
学会関係日本婦人科腫瘍学会・理事、日本臨床細胞学会・理事、日本癌学会、日本癌治療学会、日本産科婦人科内視鏡学会・理事、日本性感染症学会、婦人科悪性腫瘍研究機構、 日本産婦人科手術学会、日本臨床腫瘍学会、日本性感染症学会、日本生殖医学会、International Gynecologic Cancer Society

患者さんへのメッセージ

【子宮頸がん】
1.20歳台の異形成
20歳台で子宮頸部に異形成(前がん病変)があると指摘された場合、治療は慎重に行うべきと我々は考えています。当院ではいくつもの検査を組み合わせて、病状に合わせた最適な診療方針を提案しています。これから妊娠を考えている患者さんが、病変の進行を恐れて頸部を大きく切除してしまうと妊娠・出産に影響を及ぼす可能性があります。病状によってはしばらく経過を見る方法や蒸散術なども方法の一つです。
2.子宮温存治療
不幸にも子宮頸がんと診断されても、未婚であったり、子供が欲しいという希望がある場合には子宮温存治療が可能な場合があります。この手術は適用がとても重要です。当科では豊富な手術経験に基づいた適切な助言ができると思いますので、まずは受診してみてください。
3.手術療法
若年者の早期浸潤がんであれば、手術をお勧めしています。手術では子宮のほかにリンパ節を摘出しますが、その方法は施設によって違います。従来の開腹手術のほかに傷の小さな腹腔鏡、そのほかロボット技術を用いた方法も選択肢の一つです。これらは先進的な治療ですので、費用にも違いがあります。我々は患者さんの病状に応じ最適な方法を提案しています。術後の下肢のリンパ浮腫においては術式の改良やリハビリ科との共同による診療で症状の出現は昔と比べるとかなり少なくなっています。排尿障害については病状による術式の違いや患者さんの身体の仕組みの違いが大きく影響します。すなわち、個人差がかなりあるのですが、手術においては根治性を保ちつつ排尿に関わる神経をなるべく温存するように努めています。
4.放射線治療
子宮頸がんの治療においては手術以外に放射線治療も有効です。当科では放射線治療の専門医と緊密な連絡をとり、個別に治療方針を確認しながら診療にあたっています。放射線は機器も重要ですが、診療にあたるチームとしての技量も重要です。抗がん剤を併用しながら行う治療もあります。病状により、治療計画は異なりますので、患者さんとは相談しながら決めていきます。

【子宮体がん】
子宮体がんでは早期に発見されることが多く、適用を慎重に検討したうえで、基本的には腹腔鏡による手術を第一にお勧めします。腹腔鏡による手術は、すでに保険適用されており、一般的な手技となっています。開腹手術に比べ、術後の身体の回復が早いのが特徴です。がんの種類や進行具合によっては開腹手術を第一にお勧めすることもあります。子宮頸がんは治療前にステージ(臨床進行期)を決めますが、子宮体がんは原則として手術後にステージを決めます。術前にCTなどの画像検査にて転移が明らかでなかったとしても、術後の病理検査で転移が判明することがあります。この場合には追加の治療が必要です。治療前に治療全体の流れを知っておくと、治療に前向きになれるのではないかと思います。

【卵巣がん】
卵巣がんは早期発見が難しい疾患で、発見時には他臓器にも転移している可能性があります。手術においては腫瘍をできるだけ取り除くことが重要で、腸などの他臓器切除も必要な場合があります。そのため手術に際しては、長時間に及ぶ場合もありますが、当科では腫瘍をできるだけ取り除く方針で治療を進めています。状況に応じて抗がん剤を手術前に投与し、がんの進行を抑えてから手術を行う場合や、手術を2回に分けて行う方法もあります。

【臨床試験・治験】
大学病院では今の医療技術を発展させるという社会的使命があります。科学・技術の発展により今後も様々な新しい方法があみだされてきます。その新しい方法が、本当に患者さんにとって良いことなのかどうかについて調べることが重要です。臨床試験・治験というのは、新しい技術や薬などが本当に今の診療と比べて有益なものかどうかを調べるものです。現在の診療は過去の経験やデータに基づいて行われていますが、これは過去において臨床試験・治験を経て科学的に有用であると証明されていることが多いのです。新しい医療を構築するために、これらの試験・治験を行い、有効と認められたものだけが、次の医療へと引き継がれていきます。産婦人科では様々な試験を率先して行っています。これらの試験に参加することによる患者さんのメリットもあります。該当する患者さんにおいて、その詳細は担当医師から説明があります。是非ともご協力のほどよろしくお願い申し上げます。



からだに優しい手術を目指して

廣田 穣 教授

Yutaka Hirota

専門・実績

専門分野婦人科内視鏡手術
資格関係日本産科婦人科学会・専門医、母体保護法指定医、日本産科婦人科内視鏡学会・技術認定医、同審査委員、日本内視鏡外科学会・技術認定医
学会関係日本産科婦人科内視鏡学会 会長(第53回)
日本産科婦人科内視鏡学会・理事、日本内視鏡外科学会・評議員、東海産婦人科内視鏡懇話会代表世話人、東海産婦人科学会・幹事・評議員、愛知産科婦人科学会幹事・評議員、愛知県産婦人科医会参与、 八千代病院内視鏡手術センター特別顧問

セールスポイント

我々の腹腔鏡手術の実績は手術件数5,800例(含関連施設)であり、また東海地方では最多の6名の内視鏡手術を専門とする技術認定医(日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医ないしは日本内視鏡外科学会技術認定医)が在籍する施設でもあります。 したがって、当施設では質の高い、高度な先進的内視鏡手術を提供できるものと確信しております。

  • 腹腔鏡補助下子宮腺筋症病巣切除術
    従来であれば子宮全摘を余儀なくされていた重症の子宮腺筋症婦人の子宮を温存する手術で,女性の妊孕性回復を考慮した考えた術式です。いろいろな病院を受診し,悩み抜いた患者さんには福音となる手術と考えています。
  • 単孔式/ 細径内視鏡手術
    単孔式手術を導入し、整容性の向上につとめています。2015年度までの単孔式手術の実績は約900例です。単孔での全腹腔鏡下子宮全摘術も行っています。また、3mmの針状内視鏡による手術も併せて行っています。
  • 2012年4月からロボット支援手術(da Vinci surgical sysytem)を開始しました。手術実績は約60例です。
  • 骨盤臓器脱に対する腹腔鏡下膣仙骨固定術も開始しました。

"Fetus as a Patient"
胎児も患者さんとして診ています。

関谷 隆夫 教授

Takao Sekiya

専門・実績

専門分野周産期・超音波
資格関係日本産科婦人科学会・専門医、母体保護法指定医、日本超音波医学会・超音波専門医・指導医(産婦人科領域)、日本周産期新生児学会・暫定指導医、マンモグラフィ読影医(B1)
学会関係日本産科婦人科学会・代議員、日本母体胎児医学会・幹事、日本産婦人科乳腺医学会・幹事、日本妊娠高血圧学会・評議員、日本超音波医学会中部地方会・運営委員、新胎児学研究会・幹事、中部出生前医療研究会・世話人、愛知胎児心臓病研究会・代表世話人、東海産婦人科学会・評議員、愛知産婦人科学会・評議員、愛知県産婦人科医会・理事、愛知県産婦人科医会母体保護法母体保護法小委員会委員 、愛知分娩監視研究会・世話人、愛知県周産期医療協議会オブサーバー

超音波検査を用いた画像診断に関する研究を行っております。婦人科領域では女性性器の形態異常や腫瘍の診断、周産期領域では胎児出生前診断、胎児 well beingの評価、母体の頸管熱化、早産予知、胎盤や臍帯異常の診断など妊娠・分娩・産褥に関わる多くの問題をテーマとしております。
さらに、医療連携や画像診断技術の向上のために地域の勉強会や全国的な講習会も積極的に行っております。

セールスポイント

超音波検査は、生殖器や胎児に対する影響が少なく、産婦人科において第一選択となる画像診断法です。本法を用いて早期から正確な診断を受けることは、患者さんやこれから生まれてくる胎児にとって、最適な医療を受けるための重要なプロセスともいえます。最高の診断は最高の治療に繋がるものと考えて精進いたしております。

「信頼される医療の実践」と「次世代に向けた医療の提供」を目指して

西澤 春紀 教授

Haruki Nishizawa

専門・実績

専門分野周産期・内視鏡手術・周産期遺伝学
資格関係日本産科婦人科学会・専門医・指導医、日本周産期新生児医学会・周産期(母体・胎児)専門医・指導医、日本人類遺伝学会・臨床遺伝専門医、日本産科婦人科内視鏡学会・技術認定医、日本内視鏡外科学会・技術認定医
学会関係日本産科婦人科内視鏡学会・幹事・評議員・審査委員、愛知分娩監視研究会・世話人、日本母体胎児医学会、日本遺伝カウンセリング学会、日本妊娠高血圧学会、日本産婦人科手術学会、など

セールスポイント

臨床においては、専門領域に偏ることなく、産婦人科全領域に及ぶ診療活動を行っていますが、特に婦人科内視鏡手術やロボット手術では、子宮筋腫や子宮内膜症、子宮腺筋症等を中心に多くの手術実績があります。また、妊娠高血圧症候群や子宮内胎児発育遅延等の重篤な周産期疾患の予後改善に向けた新たな診断や治療を実践してきました。さらに、重篤な遺伝子・染色体疾患に対する遺伝子解析技術を応用した出生前診断や着床前診断等にも積極的に取り組んでいます。研究においては、不妊・不育や周産期疾患に対する基礎的かつ臨床的研究を継続して行っており、DNAマイクロアレイや次世代シーケンサーなどの先進的技術を積極的に導入するとともに、基礎研究室との共同研究など幅広い活動を展開しながら、次世代に向けた新規診断法や治療法の開発に努めています。


西尾 永司 准教授

Eiji Nishio

専門・実績

専門分野不妊・更年期・内視鏡手術
資格関係日本婦人科学会・専門医、日本生殖医学会・生殖医療専門医、日本産科婦人科内視鏡学会・技術認定医、日本東洋医学会専門医、日本女性医学会専門医、日本婦人科乳癌学会・評議員、日本産婦人科乳癌学会乳房疾患認定証、日本産婦人科学会用語委員、日本抗加齢学会専門医、日本女性医学会幹事

主要疾患別手術件数(平成24年度~平成28年度)

疾患名・術式(件数)H24年度H25年度H26年度H27年度H28年度
1.悪性腫瘍子宮頸癌手術(開腹)281520138
(ロボット)2110
(腹腔鏡)32
(広汎性子宮頸部摘出術)24
子宮体癌手術(開腹)2128182725
(腹腔鏡)1081213
卵巣癌手術2817243030
子宮頸部円錐切除術4970496948
その他(再発癌摘出含む)10141315
2.良性腫瘍腹腔鏡下子宮全摘術6154747262
腹腔鏡下筋腫核出術6552414452
ロボット(da Vinci)手術101621117
腹腔鏡補助下子宮腺筋症切除術31050
腹腔鏡下卵巣腫瘍手術(内膜症以外)3654293965
腹腔鏡下子宮内膜症手術(腫瘍摘出、焼灼等)5844422732
腹腔鏡下子宮外妊娠手術922122314
腹腔鏡その他(癒着剥離、卵管形成、等)2587134
経頸管子宮鏡下手術(TCR)4020202624
腹式(開腹)単純子宮全摘術3826433650
腹式(開腹)子宮筋腫核出術179101919
腹式(開腹)付属器切除術6525162356
腹式(開腹)卵巣嚢腫摘出術116538
腹式(開腹)子宮外妊娠根治術51700
腟式単純子宮全摘術・腟壁形成術・腟閉鎖術9138813
開腹・腟式その他12810714
3.産科帝王切開術229226257214229
流産手術・人工妊娠中絶4640433339
頸管縫縮術416211110
経腟分娩266257222286313

重複数なし(2つ以上の手術施行時は主術式でカウント)