腎臓内科

病棟の場所 C棟2階 外来の場所 外来棟2階 内科外来
Webサイト 腎臓内科Webサイト

診療内容

主な対象疾患

急性腎炎、慢性腎炎(IgA腎症など)、ネフローゼ症候群、糖尿病性腎症、ループス腎炎、顕微鏡的多発血管炎、遺伝性腎疾患(常染色体優性多発性嚢胞腎・Fabry病など)、間質性腎炎、腎血管性高血圧、コレステロール塞栓症、慢性腎不全、急性腎障害、透析合併症、腎移植後管理、妊娠高血圧症候群、自己免疫性疾患・血液疾患・生活習慣病など全身性疾患に伴う腎障害など

目標・基本理念・基本方針

目標

「国際水準の知識と技術」と「魅力ある人間性」を兼ね備えた医療者の育成を通じ、腎臓病克服を目指します。

基本理念

病める人々の利益となり、信頼される医療

基本方針

腎臓病は自覚症状に乏しく、健康診断での尿検査異常などで発見されることが多くあります。その中にはゆっくり進行して、最終的に透析療法を必要とすることもあります。また、最近では生活習慣病からくる慢性腎不全が増加していますので、初期に腎臓病を発見し治療を行うことが大切です。腎臓内科では、腎疾患の治療から腎代替療法に至るまで、個々の病態に応じた最適医療を行っています。
  1. 腎臓病がどのようなタイプであるか、将来どのような経過をとるかを診断し、治療を行います。
  2. 通常の治療を行っても進行増悪する可能性がある腎臓病の場合には、それを抑制するために、先進医療、治験薬を含めた新たな治療法を患者さんの十分な理解の下で行います。
  3. 残念ながら、治療を行っても進行し、腎不全に至った場合は腎不全治療法 ( 血液透析、腹膜透析、腎移植)を提示します。
  4. 透析療法に伴う合併症を最小限に抑えます。
  5. 当院に託された使命として、腎臓病の原因の究明や新しい治療法の開発にも取り組んでいます。
 

診療科の特色

当科では腎炎、ネフローゼ、遺伝性腎疾患、糖尿病性腎臓病を含む CKD など、腎臓病発症~保存期の治療から、腎代替療法 ( 透析、腎移植 )に至るまで、腎臓病患者の生涯にわたる診療を行っています。腎炎、ネフローゼの組織診断については、単一施設としての検査件数が県内随一であるだけでなく、検査実施から約 1 週間で 診断を下すことが可能です。 CKD ステージが G4、G5まで進行した場合には、腎代替療法選択外来で腎臓病療法指導士が治療選択をサポートいたします。また、従来治療で改善不良な腎臓難病 (IgA 腎症、ループス腎炎) については、臨床治験参加の機会を提案することも可能です。遺伝性腎疾患(多発性嚢胞腎やファブリー病)、難治性血管炎(ANCA関連血管炎など)の診療にも積極的に取り組んでいます。

得意とする治療・高度な医療・特徴的な医療

IgA腎症、ループス腎炎や血管炎症候群による糸球体腎炎治療、CKDにおいては、本邦診療ガイドライン作成への参画、臨床研究、新規治療薬の臨床治験を通じ、国際水準の知識と技術をもって診療にあたっています。遺伝性の多発性嚢胞腎、Fabry病に関しても、診療体制を整え、患者さんご自身やご家族の方の相談にも外来で対応しております。また血液・腹膜透析はもちろん、血漿交換などのアフェレシス療法も行っています。

診療実績(2022年度)

項目 患者数
外来患者 24,988
入院患者 758
ネフローゼ症候群 入院患者 57
血管炎性腎炎 入院患者 77
多発性嚢胞腎 入院患者 22
腎不全新規血液透析導入患者 156
腹膜透析患者 (3月度) 44
項目 件数
腎生検 施行件数 67
血液透析 施行件数 14,234
透析血管シャント手術 150
腹膜カテーテル留置術 12
シャントPTA 105