脳神経内科

病棟の場所 A棟8S病棟 外来の場所 A棟2階 脳神経内科外来
Webサイト 脳神経内科Webサイト

診療内容

主な対象疾患

脳梗塞、一過性脳虚血発作、高血圧性脳症、パーキンソン病、進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症、純粋自律神経失調症、アルツハイマー病、血管性認知症、レビー小体型認知症、多系統萎縮症、(遺伝性)脊髄小脳変性症、本態性振戦、筋萎縮性側索硬化症、球脊髄背筋萎縮症、脊髄性筋萎縮症、ハンチントン病、多発性硬化症、視神経脊髄炎、急性散在性脳脊髄炎、自己免疫性脳炎、白質脳症、てんかん、高齢者てんかん、片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛、三叉神経痛、めまい、神経調節性失神、ギラン・バレー症候群、フィッシャー症候群、多層性運動性ニューロパチー、クロウ・フカセ症候群、膠原病に伴うニューロパチー、慢性炎症性脱髄性多発根神経炎、遺伝性ニューロパチー、中毒性ニューロパチー、重症筋無力症、ランバート・イートン筋無力症候群、家族性アミロイドポリニューロパチー、ウェルニッケ脳症、クロイツフェルト・ヤコブ病、プリオン病、スモン、亜急性硬化性全脳炎、炎症性筋疾患、筋ジストロフィー、遠位型ミオパチー、封入体筋炎、ミトコンドリア脳筋症、代謝性筋疾患、内分泌異常に基づく筋疾患、細菌性髄膜炎、結核性髄膜炎、真菌性髄膜炎、神経梅毒、レプトスピラ症、ライム病、中枢神経系のリケッチア感染症、中枢神経系の原虫感染症、HTLV-1関連脊髄症、単純ヘルペス脳炎、その他のウイルス性脳炎、ファブリー病、破傷風、重金属中毒、水銀中毒、脊髄空洞症、頸椎症、腰椎症、痙性対麻痺、平山病、脊髄血管障害、ジストニア、瀬川病、レストレスレッグス症候群、膠原病に伴う神経障害、サルコイドーシスに伴う神経障害、悪性腫瘍に伴う神経障害、その他内科系疾患に伴う神経障害

目標・基本理念・基本方針

目標

私どもの目標は、独創一理(私たちの想像力を人々のために)という建学の基本的価値観を基盤として、神経疾患をお持ちの方々の笑顔を出来る限り増やしていくことにあります。

基本理念

脳神経内科では、認知症、パーキンソン病、脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症を代表とする神経難病から、日常良く遭遇する脳梗塞、てんかん、頭痛、めまいに至るまでとても多岐に渡る疾患を診療しています。私どもは基本理念として、これら全ての神経疾患に対して最善、最新の診療を提供し、目標である笑顔を増やすことを大切に掲げています。

基本方針

当科は、わが国で大学病院としては最多のベッド数と数々の最新の設備を有する病院の一員として、高い使命感を持ちながら救急診療から難病診療に至るまで取り組んでおり、年間 1000 例程度の入院診療を行っています。また、診療している疾患の種類も極めて多様です。一方、同じ疾患であってもお一人おひとりで治療方針が異なります。このような難しい背景の下、基本理念を実現するために、チーム医療を基軸としながら、日々脳神経内科的なアプローチのアップデートに励むとともに、藤田医科大学病院の強みを活かした得意領域融合型の診療、異分野連携型の診療を基本方針として様々な取り組みを展開しています。具体例として、脳血管障害では、脳卒中科、脳神経外科、救急総合内科、リハビリテーション科などとチームを組み、患者さんの病状に併せた最適な治療を提供できるように 24 時間体制で診療にあたっています。また パーキンソン病 ではパーキンソン病センターを設立し、リハビリテーション科、消化器内科、麻酔科、精神科などと連携して、多様なニーズに対して細やかに対応できるように努めています。神経免疫疾患では、集中治療部において速やかに血液浄化療法を行うことも可能で、現在用いうる全ての治療を提供できる体制を整えています。脳炎や脳症の鑑別診断は多岐に渡りますが、迅速に原因となる抗体やマーカーを独自に測定するシステムを整備し、最善の治療を提供できるように努めています。笑顔を増やしていくためには、新しい診断や治療法の開発も極めて重要ですが、私どもは、臨床に根ざした独創的な研究を精力的に展開しており、日本医療研究開発機構から支援を受けた臨床研究、国際共同治験、多施設共同研究、創薬研究などを通じて、より良き医療を皆様に提供できるように、様々な取り組みを進めています。

診療科の特色

神経は全身に張り巡らされているため、けいれん、頭痛、麻痺、呂律障害、物忘れ、見えづらさ、不随意運動、しびれ、筋のやせ、ふらつき、めまい、意識障害など、多様な症状を診療します。適切な診断のために、日々神経学的ならびに内科学的診察力の向上に努めています。治療では、脳神経内科的アプローチを軸としつつ、病状に応じて、外科的治療、集中治療、特殊治療、リハビリテーションなどを適切に提供する必要があります。当施設は、ALL FUJITA のマインドの下、診療科間の協力体制が強固であることが特色であり、とても大きな強みとなっています。

得意とする治療・高度な医療・特徴的な医療

パーキンソン病をはじめ、変性疾患では、各診療科との協力により、最新の画像技術などを駆使した適切な診断、豊富な経験を活かした薬剤の最適化、治療抵抗性の症状に対する統合的なアプローチ、デバイス補助療法、最先端のリハビリテーションなどを展開しています。脳卒中では、脳卒中科、脳神経外科、救急総合内科との連携で、全ての脳卒中診療に対応すべく、24時間体制・得意領域融合型で診療を行っています。神経免疫疾患や感染性疾患では、FasTestと呼んでいる独自のシステムで迅速鑑別診断をし、血漿交換や免疫療法を含めた包括的な治療を提供しています。

診療実績(2022年度)

項目 患者数
脳血管障害 474
感染性・炎症性疾患 46
中枢性脱髄性疾患 21
免疫性神経疾患 81
免疫性筋疾患 4
末梢神経疾患 18
筋疾患 3
変性疾患 232
認知症疾患 11
発作性・機能性疾患 45
自律神経疾患 1
脊椎・脊髄疾患 14
腫瘍性疾患 6
Medical Neurology・その他 70