脳神経外科

病棟の場所 A棟7N病棟 外来の場所 A棟1階 脳神経外科外来
Webサイト 脳神経外科Webサイト

診療内容

主な対象疾患

脳腫瘍(神経膠腫、神経膠芽腫、髄膜腫、下垂体腺腫、神経鞘腫、頭蓋咽頭腫、髄芽腫、上衣腫、血管芽腫、松果体腫瘍、小児脳腫瘍、転移性脳腫瘍など)、顔面痙攣、三叉神経痛、てんかん、脳血管障害、脊椎・脊髄疾患(脊髄腫瘍、脊柱菅狭窄症、椎間板ヘルニア、後縦靭帯骨化症、腰椎すべり症)、遷延性意識障害、頭部外傷、水頭症、二分脊椎、キアリ奇形、頭蓋骨縫合早期癒合症、低髄液圧症など、幅広く対応しています。

目標・基本理念・基本方針

目標

綿密な検査と高度な手術技術によって脳障害をきたすことなく治療を完遂することでご期待に添えるよう努めます。一方で脳神経領域の救急診療にも積極的に臨み、地域医療の発展に貢献します。

基本理念

常に最新の知識をもとに診療を行う
将来の脳神経外科を担う医師の育成

基本方針

脳腫瘍を中心に国内でも有数の実績を持つ各領域専門家を中心としたチーム医療で診療に取り組み、先進的な技術を導入しながら診療を進めます。手術や薬物治療はもちろん、治療後の経過追跡まで綿密に行うことができる体制で、皆様の期待に沿うことができるよう努めています。

診療科の特色

当科では、脳腫瘍(良性・悪性)や機能的脳神経外科(血管減圧術、てんかん)、脊髄脊椎、小児、外傷など、脳に関連する多岐にわたる疾患の診療を行なっており、それぞれ、最先端の治療を提供できるスタッフが揃っております。脳血管障害についても、脳卒中科と密に連携し、診療を行っております。 
スタッフは、がん治療専門医、血管内治療専門医、神経内視鏡技術認定医、脊髄外科専門医などの指導資格を持ち、治療難度の高い疾患に対しても積極的に診療を行い、覚醒下開頭による脳腫瘍手術、神経内視鏡を用いた低侵襲手術、解剖学的知識に裏付けられた頭蓋底手術や、電気生理学的モニタリングを駆使した手術などの高度な技術をもって治療に従事し、そして、新しい手術法の開発にも力を入れております。
大学病院としては珍しい、「意識障害回復センター」を併設しており、専門家集団による治療により、患者さんとご家族への安心を提供し、地域医療へも貢献しております。
また、大学病院の重大な責務の一つでもある研究活動にも力を入れ、独自の研究は勿論のこと、他科や他施設との共同研究も積極的に行い、研究での成果、そして開発した先進医療を患者さんへ提供するべく、スタッフ一同、日々切磋琢磨しながら、診療に当たっております。
 

得意とする治療・高度な医療・特徴的な医療

高度な医療のひとつとなる、がんゲノム検査を試行し、積極的に治療に導入しています。悪性脳腫瘍に対しては、いち早く遺伝子解析を診療に生かすなど最先端の知見を実際の診療に応用しています。良性脳腫瘍に対しては、高難度のものであっても頭蓋底手術手技や最新の内視鏡治療技術を駆使して、治療後の生活の質を重視した治療を行っております。
脳腫瘍手術では、機能温存を目指した覚醒下手術、神経内視鏡を用いた低侵襲手術、解剖学的知識に裏付けられた頭蓋底手術や、電気生理学的モニタリングを駆使した手術など、高度な技術を必要とする手術も得意としております。
どの疾患に対しても最新の高性能画像や電気生理学的検査の綿密な解析に基づいて最適な治療を提供します。間脳下垂体疾患を含む脳腫瘍や脊椎疾患にも内視鏡治療を行うなど、体に優しい治療法を積極的に行っています。
日本トップクラスの手術件数を誇る豊富な臨床経験を活かし、質の高い医療を提供しています。
 

診療実績(2022年度)

項 目 件 数
脳腫瘍摘出術 120
経鼻内視鏡下腫瘍摘出術 28
微小血管減圧術 23
水頭症手術 10
水頭症手術(内視鏡) 8
キアリ奇形 13
てんかん外科手術 9
頭部外傷開頭術 14
頭部外傷穿頭術 49
脳血管内手術 16
経皮的椎体形成術 1
脊椎脊髄手術 16
脊髄腫瘍 6
脊髄刺激装置埋め込み術 3
その他手術 26