後期研修プログラム

後期研修医募集

重症度にかかわらず全ての急性期疾患に対する初期診療を臨機応変に行うことのできる総合力と重症救急症例の病態解析、集中治療が行える専門力を兼ね備えた質の高い救急医の育成を目的とします。具体的には多発外傷、急性腹症、呼吸不全などの三次救急患者の初療から集中治療に至る診療技術の習得のみならず、発熱、腹痛、頭痛などの一・二次救急患者の初療、軽症症例に潜む、見逃してはならない症例の識別能力の獲得を目指します。

初期臨床研修後、最初の1年から1年半はER、救急ICU、GICUで救急、集中治療に関する臨床研修を行うとともに、メディカルコントロールをはじめとした救急医療行政に参加します。ACLS、ICLS等のプロバイダー資格を修得し各種講習会で指導が出来ることを目指します。

次の1年半から2年間はサブスペシャルティ技能習得のため学内の外科系、内科系の専門科にて1年半から2年間の研修を行います。大学院に入学して侵襲学を中心とした高度な基礎研究、臨床研究を希望する場合は卒後4年目(後期研修開始2年目以降)から大学院に入学可能です。社会人大学院制度を利用すれば入学後も臨床兼任は可能です。

サブスペシャルティ技能習得後(卒後6年目以降)は救急専従医としてさらなる臨床経験を積み日本救急医学会専門医、集中治療専門医を取得すると共に、大学人として必要な臨床研究を遂行する能力を養います。大学院に入学していない場合もこの期間に論文博士として学位が取得できます。原則として日本救急医学会専門医、集中治療専門医、学位は全員に取得してもらうようきめの細かい指導を行います。