産婦人科

診療科の特徴

当院は名古屋市西部の中核病院として産婦人科全般の診療を行っております。
2名の女性医師を含む7名の医師が診療にあたっております。

再診の方は予約制とし、待ち時間の短縮化に努めています。
子宮筋腫や卵巣腫瘍などの婦人科良性腫瘍に対しては、婦人科内視鏡技術認定医が内視鏡下手術を積極的に行っております。従来の開腹手術に比べ、手術創が小さく、身体への負担が少ないため術後の回復が早く、早期の退院が可能となっております。
子宮頸癌、子宮体癌、卵巣癌といった婦人科悪性腫瘍疾患に対しては3名の婦人科腫瘍専門医が中心となって手術、化学療法など先進的な治療を行っています。
分娩はできるだけ自然分娩を行いますが希望があれば医師と相談の上、計画分娩も行います。
不妊症については、子宮卵管造影検査・腹腔鏡検査などによる不妊症原因の検索・排卵誘発剤の投与、超音波による排卵のタイミング指導、人工授精などを行っています。現在、体外受精は当院では行っておりませんので、対象となる方には適切な施設を紹介しております。
更年期障害を訴える方には、ホルモン補充療法や症状にあった漢方薬による治療にも力を入れています。
その他、子宮癌検診や不正出血、月経不順、月経困難症、性感染症、性器脱などの検査・治療を行っています。
女性医師の診療を希望される方には、女性医師が対応しております。診察の曜日をご確認ください。

出産・分娩のご案内

入院期間・費用について

 入院期間

基本的には経膣分娩の場合、出産日を0日目とし5日目が退院日となります。
帝王切開で出産された方は出産日を0日目とし7日目が退院日となります。

※帝王切開は保険診療が適用されます(経膣分娩は基本的に自費診療です)。
各種健康保険に加入されていれば、赤ちゃん一人につき50万円の出産育児一時金が支給されます。出産育児一時金の直接支払制度を利用していただくと、実際にかかった出産費用との差額のみのお支払いで済ませることが出来ます。

 

費用

正常経腟分娩の場合、基本料金は処置など何も含まない場合5657万円程度です(4人部屋利用)。

直接支払制度をご利用される場合、窓口支払額は67万円となります。
入院日数が5日を超える場合や時間外の分娩、吸引分娩や分娩以外の治療に必要な処置・投薬・検査は別途加算になります。個室をご利用される場合には個室料(1日につき8000円)がかかります。
保険診療に対しては高額療養費制度が利用できる為、患者さん毎の所得区分により、ご負担頂く金額が変わります。詳しくは入院前にご案内いたしますが、お急ぎの場合は事務にお問い合わせください。

無痛分娩について

現在、当院では無痛分娩を希望される方に対して計画分娩の形態で無痛分娩を提供しています。ご希望される方は妊婦検診の際に36週頃までに担当医師にご相談ください。安全な無痛分娩が行えると判断した妊婦さんに対して、適切な時期に無痛分娩の入院日程をご提案します。計画分娩となるため入院日数が上記と異なることがあります。詳細については、担当医師にお問い合わせ下さい。

費用:無痛分娩麻酔料として7万円を通常の分娩費用に加えてご負担頂きます。

 

分娩時の立ち会いについて

 分娩時の立会いを再開しました。現時点では立ち合いはご主人に限り、時間制限を設けて行っております。詳細はスタッフにお問い合わせください。

当院の分娩・手術実績

分娩

  2022年度 2021年度 2020年度 2019年度
経腟分娩 90 106 109 102
予定帝王切開術 25 33 33 33
緊急帝王切開術 21 14 13 13
流産・中絶手術 24 15 28 34
合計 160 168 183 182

腹腔鏡・子宮鏡下手術

  2022年度 2021年度 2020年度 2019年度
付属器(卵巣・卵管)手術 118 98 112 113
子宮筋腫核出術 53 44 54 71
子宮全摘術 103 94 83 89
子宮悪性腫瘍手術 13 8 6 5
子宮鏡下手術 99 49 29 35
合計 386 293 284 313
 

開腹・経腟手術

  2022年度 2021年度 2020年度 2019年度
卵巣腫瘍手術(良性) 7 4 16 22
子宮筋腫核出術 8 2 6 10
子宮全摘術 14 13 27 29
子宮腟部円錐切除術 71 68 73 74
卵巣悪性腫瘍手術 15 16 16 25
子宮悪性腫瘍手術 43 32 27 21
合計 158 135 165 181

遺伝カウンセリング外来・NIPT

遺伝カウンセリング外来

遺伝カウンセリング外来では、遺伝や妊娠中に赤ちゃんの先天異常に関する心配や不安などがあり、詳しい相談をされたい方に専門の医師が対応いたします。充分な時間をとりながら、相談を通して今後の対策を一緒に見つけていきます。妊娠・分娩に関連した事柄、婦人科遺伝性腫瘍に関連した事柄について完全予約制で、プライバシーを配慮した環境で応対いたします。

カウンセリングに際しては徹底した個人情報管理のもとで対応いたしますので、安心して相談にお越しください。受診を希望される方は産婦人科外来にご連絡ください。

母体血胎児染色体検査(NIPT)について

当院は日本医学会内に設置された、出生前検査認証制度等運営員会が認定するNIPT連携施設です。名古屋大学医学部付属病院を基幹施設としております。検査の詳細はこちら(出生前検査認証制度等運営委員会)をご覧ください。当院通院中の方でNIPTを希望される場合は、産婦人科外来担当医にご相談ください。また、他院通院中の方もご予約可能ですので、ご希望される場合は現在通院中の医療機関から遺伝カウンセリング外来の予約をお取りください。NIPTは妊娠10週から実施しております。原則妊娠10~14週にご予約をお取りください。なお、NIPT実施に先立ち、事前に遺伝カウンセリングを受けていただく必要があります。基本的にはご夫婦(ご本人様とパートナー様)で受診して下さい。期間中にご夫婦での受診が難しい場合は可能な範囲で個別に対応させていただきますので一度ご相談ください。NIPTの結果によって、より専門的なカウンセリングが必要になる場合は基幹施設の名古屋大学医学部付属病院の遺伝カウンセリング外来の受診をお勧めさせていただくことがありますためご了承ください。

検査費用について(自費になります)

検査費用 110,000円(税込121,000円)

診察料 初診の方 初回診察 約5,000円 (2回目以降の診察 約1,300円)
    ※初診の方で紹介状をお持ちでない場合、選定療養費が別途7,000円かかります。
    再診の方 約1,300円(診察毎にかかります)

検査の流れ

 

スタッフ紹介

副院長 教授
  • 柴田 清住


    【専門分野】
    婦人科悪性腫瘍
    【認定資格等】
    日本産科婦人科学会専門医・指導医、日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍専門医・指導医、日本がん治療認定医機構暫定教育医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、母体保護法指定医

准教授
  • 内海 史


    【専門分野】
    婦人科悪性腫瘍、婦人科内視鏡手術
    【認定資格等】
    日本産科婦人科学会専門医・指導医、日本婦人科腫瘍専門医・指導医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医、日本がん治療学会がん治療認定医

講師
  • 塚田 和彦


    【専門分野】
    婦人科内視鏡手術、不妊生殖
    【認定資格等】
    日本産科婦人科学会専門医・指導医、日本産科婦人科学会内視鏡技術認定医、日本生殖医学

助教
  • 酒向 隆博

    【専門分野】
    産婦人科一般
    【認定資格等】
    日本産科婦人科学会専門医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医

  • 金尾 世里加

    【専門分野】
    婦人科悪性腫瘍、内視鏡手術
    【認定資格等】
    日本産科婦人科学会専門医・指導医、日本婦人科腫瘍専門医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医、日本内視鏡外科学会技術認定医(産科婦人科)、日本臨床細胞学会細胞診専門医、Certificate of da vinci surgical system

  • 小川 千紗


    【専門分野】
    産婦人科一般
    【認定資格等】
    日本産科婦人科学会専門医・指導医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医、日本女性医学学会女性ヘルスケア専門医

  • 藤田 和寿


    【専門分野】
    産婦人科一般
    【認定資格等】
    日本産科婦人科学会専門医、精中機構マンモグラフィー読影認定医

助手
  • 山田 祥登

    【専門分野】
    産婦人科一般

  • 錦見 幸子

    【専門分野】
    産婦人科一般

教授紹介

  • 包括的産婦人科医療を推進します

    柴田 清住

    教授

    Kiyosumi Shibata

    柴田 清住

    専門・実績

    • 専門:婦人科腫瘍
    • 認定医・専門医等
      日本産科婦人科学会専門医および指導医、日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍専門医および指導医、日本がん治療認定医機構暫定教育医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、母体保護法指定医
    • 所属学会(役職等)
      日本産科婦人科学会・代議員、日本婦人科腫瘍学会・代議員、がんのリンパ浮腫研究会・世話人、日本産科婦人科内視鏡学会、日本癌学会、日本癌治療学会、婦人科悪性腫瘍研究機構、日本がん免疫学会



    アピールポイント

    • 婦人科癌患者さまにプロトコールに基づく高水準の治療を提供します。
    • 合併症軽減を目指した治療を実践します。
    • 低侵襲手術の継続・発展を目指します。
    • 安全で安心してもらえる周産期医療を実践します。