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理事長メッセージ

理事長
小野 雄一郎

学校法人藤田学園は、1964年(昭和39年)に故藤田啓介博士によって創設されました。
建学理念として「独創一理」を掲げ、今日の「チーム医療」を展望する「アセンブリ精神」を持つ「良き医療人」の育成をめざすとともに、大学病院では「我ら、弱き人々への無限の同情心もて、片時も自己に驕ることなく医を行わん」との医療理念を掲げ、患者さんの立場に立脚した医療を重んじて、社会貢献に努めてまいりました。
現在、本学園は医療系総合学園として藤田保健衛生大学医学部と同医療科学部、看護専門学校および藤田保健衛生大学病院、坂文種報德會病院、七栗記念病院の3つの教育病院を持ち、以下のような特徴ある教育、研究、医療・福祉の事業に取り組み、近年は大規模なキャンパス再開発、藤田学園ビジョン公表を含む学園創立50周年記念事業を進めています。

教育、研究、医療・福祉の特徴

<教育の特徴>
藤田学園、藤田保健衛生大学における教育の特徴として、熱意ある教員が多く、学生諸君を支援する取り組みが充実していること、チーム医療に向けた高学年アセンブリをはじめ、私立大学の自由度の高さを活かした先進的な教育・学習環境が充実していること、高度先端医療から一般的急性期医療、リハビリ、終末期医療までのすべてをカバーできる3つの教育病院で実習や研修が可能なことなどを挙げることができます。
また、教育の充実に向けた教務委員会のみでなく、学生生活をサポートするための指導委員会や指導教員制などのしくみを設けています。また、少人数での「問題解決」型教育をはじめ、教員の熱意に満ちた、きめ細やかな取り組みがおこなわれています。
教育環境の特色として、2007年(平成19年)に建設した生涯教育研修センター1号館に、医学部の講義室とともに多様な医療教育機器を設置したスキルスラボ(医療技能訓練室)および多数の小グループ演習室や自習室を全国に先駆けて整備しています。また2016年(平成28年)2月には生涯教育研修センター2号館を建設し、明るく快適な教室とともに充実した小グループ演習の環境を整備しました。
また、アセンブリ教育においては、低学年でのチーム医療の基本精神や主体的姿勢の学びの機会に加えて、近年は実践的な高学年でのグループ学習を導入しています。また、10大学を超える海外の大学と覚書を締結し、学生、教員を含む国際交流が進展しています。
学園は2013年(平成25年)2月に、我が国における超高齢化社会到来に対応すべく、介護と医療の円滑な連携をめざした地域包括ケア中核センターを全国初となる大学の事業としてスタートさせました。現在、この中核センターの活動および大学教育の一環として、地元豊明市やUR豊明団地での地域に根付いた取り組みを拡げてきています。
大学院には医学研究科(博士課程)、保健学研究科(修士課程、博士後期課程)を設け、社会人大学院生を積極的に受け入れています。近年、保健学研究科では、2012年(平成24年)に看護学領域の急性期・周術期分野を設けて専門的能力の高い看護師育成を開始し、2016年(平成28年)に看護学領域の臓器移植コーディネート分野、医療経営情報学領域の医療通訳分野を新たに設けるなど、医療分野における多面的な専門職のキャリアアップに向けた教育課程を充実させてきています。

<研究の特徴>
研究に関する本学園の特徴は、2つの研究所を付設していることです。現在、総合医科学研究所5部門等と藤田記念七栗研究所2部門に、私立医科大学では他に例がない多数の専任研究員の体制を組んでいます。研究を高く位置づけてきた本学の伝統がその原動力となって、2003(平成15年)度からの5年間は、本学の研究教育拠点「超低侵襲標的化診断治療開発センター」が、文科省の21世紀COEプログラムに採択されました。現在、精神神経領域、リハビリテーションをはじめ、大学および研究所の様々な分野で先端的な研究を推進しています。
また、研究倫理、利益相反、知財などの適正な管理や研究支援に関する多面的な取り組みを推進するために、藤田保健衛生大学研究支援推進センターを設置し、人的体制を強化して、研究の支援と推進に力を注いでいます。

<医療・福祉の特徴>
本学園の医療・福祉の特徴は、名古屋市近郊の豊明市にある1435床の藤田保健衛生大学病院(DPC病院Ⅰ群、特定機能病院)、名古屋市の中心部に位置する370床の坂文種報德會病院(DPC病院Ⅲ群)、三重県津市郊外にあって回復期リハビリテーションや緩和医療を主体とする218床の七栗記念病院という、立地条件も性格も異なる3つの病院において活発な医療活動をおこなっていることです。さらに、超高齢社会に対応すべく、医学医療系の大学としては最初となる地域包括ケア中核センターを設けて医療とケア・福祉の密接な連携をめざした取り組みを進めています。
大学病院は、創設者の藤田啓介総長が掲げた「我ら、弱き人々への無限の同情心もて、片時も自己に驕ることなく医を行わん」の言葉を病院の理念として医療をおこなっています。また、全国80の大学病院中で最大規模の病床数を持ち、本学の各診療分野には、ダビンチ・ロボット手術をはじめ、わが国の内外において活躍する著名な医師が少なくありません。厚生労働省による2014(平成26)年度の統計(DPCにおけるMDC件数)でも、退院患者数が全国の大学病院中でトップとなりました。2015年(平成27年)開設の大学病院A棟(地上13階、地下1階)は免震構造と屋上ヘリポートとともに、大幅に増強された手術室や災害対応・救命救急医療の機能を有し、愛知県に2箇所しかない基幹災害医療センターのひとつとして指定されています。
坂文種報德會病院は、財団法人坂文種報徳会が医療救済・社会福祉事業を目的に戦前に開院し、1971年(昭和46年)に運営が藤田学園に移行した伝統のある病院です。大学病院としての高度かつ安全な医療を提供するとともに地域医療ネットワークの拠点として地域に根ざした医療の取り組みを展開しています。
七栗記念病院(旧七栗サナトリウム)は、リハビリテーション、緩和ケア、栄養サポートチーム、認知症医療などに関してトップクラスの専門的・先進的医療を提供しています。

学園創立50周年記念事業

2014年(平成26年)10月10日、本学園は大きな節目となる創立50周年を迎えることができました。創立50年を記念する取り組みとして、記念式典・記念パーティ等の開催、大規模なキャンパス再開発、藤田学園ビジョン発表、新たな学園シンボル創出等を進めてまいりました。現在も更なるキャンパス再開発、藤田学園ビジョン達成、記念誌刊行に向けて取り組んでいます。

<創立50周年記念行事>
学園は2014年(平成26年)10月11日に記念式典、アセンブリ講演会、同窓会との共催による記念パーティ「感謝の集い」を開催しました。次の半世紀の飛躍をめざして、“Open the Future ”を合い言葉に藤田学園の新しい未来を始めることを学園関係者一同誓い合いました。

<キャンパス再開発>
学園は創立50周年をめぐる記念事業として大規模なキャンパス再開発を進めています。すでに2007年(平成19年)に生涯教育研修センター1号館を、続いて2012年(平成24年)に低侵襲画像診断・治療センター(放射線センター)を建設いたしました。近年は、2015年(平成27年)4月に待望の藤田保健衛生大学病院A棟(741床)を竣工し、翌月に開棟いたしました。続く2016年(平成28年)2月、医療科学部の新校舎となる生涯教育研修センター2号館を完成させ、同年6月には坂文種報德會病院の新病棟を建設・オープンしました。さらに、2017年(平成29年)12月の藤田保健衛生大学病院B棟(451床)の完成に向けて現在工事中です。そして、2020年(平成32年)には岡崎市に400床の病院(岡崎医療センター)の建設を予定しています。これらのキャンパス再開発事業の完成によって将来に向けた施設面での基盤を確立する計画です。

<藤田学園ビジョン>
学園は創立50周年を迎えた半年後の2015年(平成27年)4月、10年後の2025年(平成37年)に達成すべき学園像として教育、研究、医療・福祉、経営の全分野にわたる「藤田学園ビジョン」を全学的議論の成果としてまとめました。このビジョンでは、少子高齢化やグローバル化が顕著に進行する時代の要請に応えて、良き国際的医療人の育成や手厚い医療・福祉の提供、多彩な連携による独創的研究の発展など、卓抜した貢献を行う学園の未来像を示しました。現在、学園は「藤田学園ビジョン」の達成に向けて、各分野のアクションプランを策定し、全力で取り組みを進めています。

 藤田学園ビジョン
  「教育」 
   ・ 謙虚で誠実に医療を実践できる人材を輩出
   ・ 患者中心の専門職連携を実践できる人材を輩出
   ・ 独創的な学究精神と国際的視野を持った医療人材を輩出

  「研究」
   ・ 大学病院の臨床力と大学の基礎研究力のシナジー効果を高め臨床研究を推進
   ・ 日本を代表する特色ある研究拠点として共同研究を推進
   ・ 国際的な研究者を育成・輩出

  「医療・福祉」
   ・ 常に安全で患者満足度の高い先進的な医療を提供
   ・ 大学病院を核とした総合医療ネットワークによる新しい医療・福祉を提供
   ・ 国際的な医療水準と最良のホスピタリティを持つ大学病院として、
     あらゆる患者ニーズに応える医療を提供
   ・ 高い臨床力を持ち、藤田イズムを継承する医療人を育成

  「経営」
   ・ 強固な経営力・財務力及び現場力と「人を創る」風土・文化により、「教育」
     「研究」「医療・福祉」事業を発展・高度化し、広く社会に貢献

<新しいシンボル>
また、創立50周年記念事業の一環として、2016年(平成28年)に藤田学園は新たなシンボルを創りました。シンボルには、建学理念「独創一理」と「藤田学園ビジョン」を踏まえた“私たちの創造力を人々のために Our creativity for the people”というメッセージが込められています。シンボルのデザインについては、藤田学園の伝統的シンボルであったプロミネンスマークの「太陽・大気・水」の要素を継承し、より現代的かつシンプルに表現することをめざしました。
新しいシンボル

未来に向けて

今日、我が国は超少子高齢化の進行や経済成長率の長期低迷などを背景に、社会保障の財源問題、雇用の不安定化・非正規就労者率の上昇、企業の平均給与水準の低下など、多くの市民、とりわけ若者にとって未来を見通しにくい状況となっていることが指摘されています。
一方、近年の科学・技術については、ゲノム研究や再生医学・医療をはじめ、生命科学や医学・医療の知識・技術が急速に発達するとともに、人工知能AI、ロボット工学など他分野で発展した科学技術の医療やケアへの応用が進みつつあり、高度な診断や治療、障害の克服などの可能性が大きく花開く時代に入ってきています。さらには、予防、リハビリ、在宅医療、終末期ケアを含め、人々の健康や生命・生活の質を守り支える多彩な領域の取り組みが拡大し続けています。そして、何よりも医療とケアを求める社会的ニーズが超高齢社会の到来に伴って急速に増大しています。

このような時代にあって、藤田学園は私学ならではの自由度とダイナミズムを生かし、学園創立50周年を契機とする大規模なキャンパス再開発と学園ビジョン達成に向けた取り組みを意欲的に進め、新たな時代が求める良き医療人の育成と、科学技術の進展や社会の期待に応える医学・医療・ケアを力強く展開していく所存です。
藤田学園は、“私たちの創造力を人々のために Our creativity for the people”の言葉を掲げて歩みを進めます。