小児科専門医向け研修

総合アレルギーセンター小児科 フェロー研修要項

当科では、「基礎・臨床・社会」の3本柱に立脚して、アレルギー疾患の診療、研究、社会活動に取り組んでいます。病院内での診療に留まらず、 基礎医学から社会的な問題まで、広い視野を持ったアレルギー専門医の養成を目指しています。

<基礎>

基礎免疫学、臨床アレルギー学はもちろん、栄養学・食品化学・環境衛生学など医学以外の専門家ともつながりが多く、情報を学ぶ機会が豊富です。

<臨床>

アレルギーの診療は、患者の抱える問題に踏み込んで情報を引き出し、それを医学的に解明していくところに面白さがあります。
単にガイドラインの方針を患者に当てはめることが、アレルギーの専門診療ではありません。

<社会>

園、学校、保健、行政、患者団体などと共同して、社会的なアレルギー対応レベルの向上に寄与する役割も重要です。
そうした活動を支えられる専門医を養成したいと考えています。

1. 施設認定

日本アレルギー学会認定施設
研修期間:原則2年ですが、1年から3年までご相談に応じます

2. 主な診療内容と特徴

  • 食物アレルギー
    食物経口負荷試験:平成30年度実績1964件 [うち日帰り入院1940件]
    管理栄養士(小児アレルギーエデュケーター)による個別栄養指導(常時)
    アドレナリン自己注射薬(エピペン):平成30年7月までの累積エピペン処方患患者537名以上
    患者さん向けアレルギー教室を年2回開催
    食物依存性運動誘発アナフィラキシー:検査入院 月1名
  • 気管支喘息
    呼吸機能検査、可逆性試験、運動誘発試験、気道過敏性試験
    アレルゲン特異的免疫療法(スギ、ダニ等に対する急速減感作)
    精神的、社会的問題(虐待)を抱えた症例は、ケースワーカーと共同で診療
  • アトピー性皮膚炎
    重症例に対する1~4週間の入院治療(年間約4例)
    外来看護師(小児アレルギーエデュケーター)によるスキンケア指導

3. 研修内容

  • 外来
    外来主治医として、新患・免疫療法実施症例を継続的にフォローします。
  • 病棟
    食物経口負荷試験と急速経口免疫療法に従事します。入院患者は担当医+回診当番制で、毎日症例カンファレンスを行って診療します。
  • 研究
    臨床研究の立案からデータ解析・発表・論文執筆まで、意欲に応じて指導します。
    全国学会(年1~2回以上)、国際学会(年1回)、論文執筆(年1報)を目標とします。
  • カンファレンス・抄読会
    毎朝30分:入院患者のミーティング等
    毎週火・金曜日夕方:抄読会・症例検討会・各種研究の打合せ・学会予演会を行います。
  • 講演会
    愛知県では、小児アレルギー関連の研究会が多数あり、それぞれ定期的に講演会を開催しています。全国トップレベルの講師(臨床・基礎とも)の話が身近に聞けると共に、そうした場で発表する機会も豊富です。
  • 市民・専門家向け啓発活動
    一般市民や患者・保健・教育・栄養関係の専門家を対象とした講演会に講師として参加、アレルギー相談会、インターネットによる情報発信など、様々な社会啓発活動に参加し、アレルギーの社会的な諸問題に触れる機会があります。

4. 主な研究テーマ

アレルゲン解析

5. 関連団体

認定NPO法人アレルギー支援ネットワーク
環境再生保全機構