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平成21年度

第1回 腫瘍学基盤先端セミナー

題目「細胞運動を制御する新規アクチン結合蛋白Girdinの機能」
演者名古屋大学大学院 医学系研究科
附属神経疾患・腫瘍分子医学研究センター センター長
高橋 雅英 先生
日時平成21年 7月24日(金)
17:30 ~ 19:00(質疑応答含む)
場所生涯教育研修センター1号館9階901
世話人大学院 医学研究科 分子病理学 松浦 晃洋

ご講演要旨

高橋教授は1988年にRET遺伝子の全塩基配列の決定に成功して以来、受容体型チロシンキナーゼRETの変異とヒトの複数の遺伝性(多発性内分泌腫瘍症2型、ヒルシュスプルング病)および非遺伝子性疾患(甲状腺乳頭がん、甲状腺髄様がん)の発症との関連について世界に先駆けた解明をしてきました。これまでの多くのがん研究から、受容体型チロシンキナーゼの下流でAktが強く活性化されるとがん細胞の浸潤、転移能が増強されることが知られています。

高橋教授はこの点に着目して、Aktの新規基質Girdinの同定に成功しました(Dev.Cell 2005)。Girdinはさまざまな細胞の運動能に関与するアクチン結合蛋白であり、がん細胞の浸潤、転移(Cancer Res. 2008)、血管新生(Nature Cell Biol.2008)、神経細胞の移動にも重要な役割を果たしていることを明らかにしつつあります。

本講演ではGirdinファミリーについての興味深い知見を紹介していただけると思います。

多くの教職員、学生さんの参加を歓迎いたします。

世話人・連絡先 大学院 医学研究科 分子病理学 松浦 晃洋(2441)

第2回 腫瘍学基盤先端セミナー

題目「 がんに対する免疫応答
         -細胞間反応の理解から臨床応用へ- 」
演者三重大学大学院医学系研究科 病態解明医学講座
がんワクチン治療学/遺伝子・免疫細胞治療学 教授
珠玖 洋 先生
日時平成21年 7月31日(金)
17:30 ~ 19:00(質疑応答含む)
場所生涯教育研修センター1号館9階901
座長大学院医学研究科 血液内科学 岡本 昌隆

ご講演要旨

生体内におけるT細胞免疫応答の分子機構の研究成果、およびそれを取り入れた悪性腫瘍細胞に対する免疫の理解と解析は、がんに対する免疫的治療の科学的基礎を作りつつある。腫瘍拒絶には、がん細胞を直接破壊し得るCD8+T細胞と、その働きを増強/調節するCD4+T細胞の両者が重要であることが示されて来た。

今回、腫瘍に対するT細胞免疫応答に関する研究の最近の進歩と動向についてご紹介すると共に、開発が進められている免疫的治療法の可能性についてお話しする。

多くの教職員、学生さんの参加を歓迎いたします。

世話人・連絡先 分子病理学 松浦 晃洋(2441)

第3回 腫瘍学基盤先端セミナー

題目「消化器癌の最新治療 ―膵癌に対する最新治療―」
演者山口大学 大学院 医学系研究科 応用分子生命科学系専攻
先端分子応用医科学領域 消化器・腫瘍外科学 教授
岡 正朗 先生
日時平成22年 1月 7日(木)
17:30 ~ 19:00(質疑応答含む)
場所生涯教育研修センター1号館9階901
座長大学院 医学研究科 胆・膵外科学 宮川 秀一

ご講演要旨

岡教授は、消化器癌の診断・治療における日本の第一人者です。現在、先進医療として膵・胆道癌に対する活性化自己リンパ球移入療法を行っておられます。研究としては、マイクロアレイを用いた遺伝子診断、遺伝子多型に立脚した個別化がん化学療法、がん免疫療法などを行っておられ、その研究成果は、LancetやProteomicsに報告されております。
また、2010年に開催されます第65回日本消化器外科学会総会の会長も務められ、臨床に研究にと幅広い活動をなされています。

今回の講演では、膵癌に対する最新の興味深い知見を紹介していただけます。

膵癌(浸潤性膵管癌)は消化器癌の中でも最も予後不良であり、新たな治療法の開発が待たれている。本講義では、膵癌の診断・治療におけるエビデンスを解説すると共に、当科で行っている手術について供覧する。膵癌の補助療法としては、近年Gemcitabinの有用性が報告され、標準治療として期待されている。当科ではキラーリンパ球による細胞療法とGemcitabinを併用する術後補助療法も行っており、その研究および臨床効果についても言及する。

多くの教職員、学生さんの参加を歓迎いたします。

世話人・連絡先 大学院 医学研究科 胆・膵外科学 宮川 秀一

第4回 腫瘍学基盤先端セミナー

題目「 がんワクチン療法の現状と課題 」
演者愛媛大学 大学院 医学系研究科
病態制御部門 臓器機能統御医学講座
生体統御内科学分野 教授
愛媛大学 大学院 医学系研究科
附属再生医療研究センター センター長
安川 正貴 先生
日時平成21年11月 6日(金)
17:30 ~ 19:00(質疑応答含む)
場所生涯教育研修センター1号館9階901
座長大学院 医学研究科 血液内科学 恵美 宣彦

ご講演要旨

現在、がん関連抗原を標的としたさまざまな免疫療法の臨床試験が進行している。がん免疫療法には様々な治療戦略が考えられる。ペプチドワクチン、樹状細胞療法、CTL養子免疫療法、さらにはがん特異的CTL由来T細胞レセプター遺伝子治療などであり、これらの臨床試験が国内外で進行している。

本セミナーでは、特に造血器腫瘍を中心として、がんワクチン療法の現状と問題点につき概説したい。

多くの教職員、学生さんの参加を歓迎いたします。

世話人・連絡先 分子病理学 松浦 晃洋(2441)

第5回 腫瘍学基盤先端セミナー

題目「 がんと栄養 」
演者名古屋市立大学 大学院 医学研究科
生体機能・構造医学専攻
病態外科学講座 消化器外科学 教授
竹山 廣光 先生
日時平成22年2月12日(金)
17:30 ~ 19:00(質疑応答含む)
場所生涯教育研修センター1号館9階901
座長大学院 医学研究科 外科・緩和医療学 東口 高志

ご講演要旨

日本人が生涯でがんに罹患する確率は、男性で49%、女性で37%で、男性は2人に1人、女性は3人に1人が罹患するとされています。つまり、がんは家族の誰かに起こってもおかしくない、非常に身近な疾患なのです。

がん治療のめざましい進歩により、患者さんの生存期間が大幅に延長するようになり、それに伴って患者さんのQOLが重要視されるようになっています。体重減少はがん患者さんの多くに認められる特徴的な症状のひとつですが、これはQOLに大きな影響を及ぼします。QOLの維持に、栄養管理は治療の一環としてどのように影響するのか、栄養管理の必要性はどこにあるのか、がんにおけるω―3系脂肪酸の効果に焦点を当てて解説します。

多くの教職員、学生さんの参加を歓迎いたします。

世話人・連絡先 分子病理学 松浦 晃洋(2441)