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平成24年度

第1回 腫瘍学基盤先端セミナー

題目「 脳腫瘍の免疫治療
      -米国ピッツバーグ大学での基礎と臨床医学研究から 」
演者ピッツバーグ大学 医学部 脳神経外科 教授
ピッツバーグ大学 がんセンター 脳腫瘍プログラム リーダー
Associate Professor of Neurological Surgery, Surgery and Immunology
 University of Pittsburgh School of Medicine
Co-Leader, Brain Tumor Program University of Pittsburgh Cancer Institute
岡田 秀穂 先生
日時平成24年 5月30日(水)
17:30 ~ 19:00(質疑応答含む)
場所生涯教育研修センター1号館9階901
座長大学院 医学研究科 血液内科学 恵美 宣彦

ご講演要旨

岡田先生は、免疫療法などの新規治療研究をピッツバーグ大学で行われています。今回、学会にて日本を訪れる機会を利用して、当大学の大学院講義をお願いいたしました。

岡田先生は1996年にピッツバーグ大学に渡り、脳腫瘍の免疫と免疫治療の研究を始められました。その理由は悪性脳腫瘍など、近年の脳神経外科手術の発達をもってしても厳しい予後の改善につながらない疾患があり、生物学的な治療法の研究を志したからだそうです。人体に生来備わっている免疫機構をがんに対する治療や予防に用いる研究に将来性を感じましたが、脳には脳血液関門があって、免疫担当細胞などが容易には到達しにくく、また、当時は脳腫瘍の細胞に免疫系が認識できる抗原が知られておらず、脳腫瘍に対する効果的な免疫治療の開発には、遠い道のりがあると思っていたと言われていました。しかし、この数年間、岡田先生たちが開発したワクチン療法の臨床試験にて、予後不良と思われた患者さんの何人かで、好結果を見ることができましたので、基礎から臨床までをお話ししてくださる予定です。

この講演では、16年間の研究成果の紹介と、米国の研究環境での苦労話、また英語で論文を書く際のちょっとしたヒントやコツなども教えていただけるそうです。若い臨床の先生方の聴講もお願いしたいと思います。気さくな先生ですので、気楽に質問をしてもらえればと思います。

多くの教職員、学生さんの参加を歓迎いたします。

世話人・連絡先 分子病理学 松浦 晃洋(2441)

第2回 腫瘍学基盤先端セミナー

題目「 わが国の未承認薬・適応外薬の現状と課題
           - ドラッグ・ラグへのアプローチ - 」
演者独立行政法人 国立がん研究センター 理事長
堀田 知光 先生
日時平成24年 6月29日(金)
17:30 ~ 19:00(質疑応答含む)
場所生涯教育研修センター1号館9階901
座長大学院 医学研究科 血液内科学 岡本 昌隆

ご講演要旨

ドラッグ・ラグとは海外で開発・承認された薬が、わが国で承認され、医療現場で使用できるまでの時間差を言います。わが国では、新薬の承認審査体制の不備、治験の基準や環境の未整備など多くの理由から欧米に比べ新薬の承認が遅れ(世界初上市から各国上市までの平均期間は、2007年対象品目では米国1.2年、イギリス1.3年、ドイツ1.4年に対し日本は4.7年)、欧米では標準的な治療薬が使用できないなど、様々な問題が指摘されています。

講師の堀田知光先生は、前任の独立行政法人名古屋医療センター院長にご在職の頃より主に抗腫瘍薬のドラッグ・ラグの解消に取り組まれてこられました。今年4月より現職にご就任され、この領域ではますます重要な役割を担ってみえます。

本講演では、ドラッグラグの問題を多くの医療関係者に共有していただきたいとの先生のお考えから、「ドラッグ・ラグを発生させない仕組みと、今あるラグを解消するための方策」についてご講演いただく予定となっています。

多くの方が興味をお持ちの内容かと思います。大学院のセミナーですが、大学院生のみならず教職員、また各学部学生にも開放されていますので、この機会にぜひ皆様とドラッグ・ラグの問題を考えたいと思います。

多くの教職員、学生さんの参加を歓迎いたします。

世話人 分子病理学 松浦 晃洋(2441)

第3回 腫瘍学基盤先端セミナー

題目「 兵法に学ぶ肝移植後の免疫制御戦略 
          ~養子免疫療法による肝癌再発予防~ 」
演者広島大学大学院 医歯薬保健学研究院
応用生命科学部門 消化器・移植外科学 教授
大段 秀樹 先生
日時平成24年10月31日(水)
17:30 ~ 19:00(質疑応答含む)
場所生涯教育研修センター1号館9階901
座長大学院 医学研究科 肝・脾外科学 杉岡 篤

ご講演要旨

『孫子の兵法』には、肝移植後の免疫制御を行う上でも重要な教訓が含まれています。「彼を知り、己を知れば、百戦して殆うからず」は、肝グラフトと宿主の免疫応答機構を理解して、その情報をもとに対処すべきと翻訳できます。

「天を知りて地を知れば、勝、すなわち窮まらず」とは、物事を起こすタイミングと基盤を知れという教えです。

私たちは、肝癌微小癌転移を予防する養子免疫細胞療法を行っていますが、まさしくタイミングとその適応が肝心な治療法です。

多くの教職員、学生さんの参加を歓迎いたします。

世話人・連絡先 分子病理学 松浦 晃洋(2441)

第4回 腫瘍学基盤先端セミナー

題目「 上皮細胞間タイトジャンクションを起点とした生体システムの構築 」
演者国立大学法人 大阪大学大学院 
生命機能研究科 個体機能学講座 分子生体情報学 教授
医学系研究科 病理学講座 分子生体情報学 教授(兼任)
月田 早智子 先生
日時平成25年1月18日(金)
17:30 ~ 19:00(質疑応答含む)
場所生涯教育研修センター1号館9階901
座長大学院 医学研究科 分子病理学 松浦 晃洋

ご講演要旨

多細胞生物における生体システムの構築には、多細胞が集団として得た多様なパラメーターが重要である。上皮細胞群は、生体内でその数が多いばかりではなく、多様な機能構築に関わることで注目される。上皮細胞の最大のミッションは細胞シートを形成することであるが、シート形成そのものはカドヘリンを中心とした細胞接着複合体としてのアドヘレンスジャンクションにより時空間的に制御される。

上皮細胞シート形成を基盤として、タイトジャンクション(TJ)が形成され、上皮細胞間バリアーが確立し、上皮細胞のPCP (planar cell polarity)も構築されると考えられる。これらは上皮細胞シートの高次構築に大きく寄与すると考えられ、同時に上皮細胞にそった生体フローの形成にも関わるものと思われる。

ここでは、そのような上皮細胞シートの高次構築によるTJを起点とした生体システムの構築原理についてのごく最近の考え方についての議論を進めたい。

癌は上皮由来であり、上皮細胞の特徴を決定づける要素が細胞間の結合装置である。その基礎知識を得ることで悪性化や成立機構を理解する基盤としたい。

多くの教職員、学生さんの参加を歓迎いたします。

世話人・連絡先 分子病理学 松浦 晃洋(2441)

第5回 腫瘍学基盤先端セミナー

題目「 腹膜播種性転移と戦う 」
演者国立大学法人 福井大学 
医学部附属病院がん診療推進センター センター長
医学部医学科 器官制御医学講座 外科学(1) 教授
片山 寛次 先生
日時平成25年3月13日(水)
17:30 ~ 19:00(質疑応答含む)
場所生涯教育研修センター1号館9階901
座長大学院 医学研究科 外科・緩和医療学 東口 髙志

ご講演要旨

がんの腹膜転移は非治癒因子と判断され、一般的には手術適応外とされる。我々は、これらの症例に対し、積極的に切除を行い、腹腔内温熱化学療法や腹腔内化学療法を行ってきた。
また、腹膜転移によるイレウスには患者の生命予後によっては、在宅緩和に移行することを目的に積極的に手術を行っている。がん性腹水に対しては、在宅でもできる最新の腹水濾過濃縮静注療法を研究開発し施行している。
本講演では、これらの成績について述べる。

多くの教職員、学生さんの参加を歓迎いたします。

世話人・連絡先 分子病理学 松浦 晃洋(2441)