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TOP  > 教員情報  > 医学部医学科  > あ行  > 臼田 信光

臼田 信光

職名教授
専攻・専門分野生物物理学、細胞生物学、東洋医学
主な担当科目組織学、発生学
所属学会日本生物物理学会、日本解剖学会(評議員)
日本顕微鏡学会(代議員)、日本組織細胞化学会
日本臨床分子細胞学会、Society of Neuroscince
連絡先電話:0562-93-2431
e-mail:n-usuda@fujita-hu.ac.jp


メッセージ

「自分の趣味と仕事は研究と教育です。」20歳の時から解剖学教室で過ごしています。解剖学という5000年の歴史を持つ、現在でも医学の根幹を形成する学問を教えています。この古典が、医師となる学徒の人生を作ることに役に立てますように、と祈っています。

「見えない物を見えるようにする」
小学校の時から顕微鏡が好きで、よく池の泥を見ていました。図鑑でオランダの電子顕微鏡を見て、びっくりしたのも昨日のことのようです。高校卒業時には、サイクロトロンのある大学に入学して癌の放射線治療をおこなうのが夢でした。残念ながら入学したのは、その設備の無い大学でした。しかし、20歳の時に電子顕微鏡の実物に出会うことができました。すぐさま解剖学教室で研究に参加し、今で言う幹細胞を膵臓で検出し、22歳の時に初めての学会発表をおこないました。解剖学者としての自分の最も大きな喜びは、新しい細胞構造の発見で、これまで二つの構造を発見したと自負しています。機械の工夫も生きがいです。画像情報は、周波数と振幅に置き換えられますから、フーリエ変換するとPCで処理できます。この原理に基づき、幼なじみの物理学者と新規電子顕微鏡開発を行ってきました。物理学の知識を活かせて幸せに思います。(論文1)

「細胞レベルの栄養学」
父がコックでしたので、食事には強い関心を持ってきました。油と酢を混ぜるとマヨネーズが固くなるのを見て、びっくりしたのも昨日のことのようです。大学卒業時には、内科で栄養学を学ぼうと思いましたが、時期尚早で、当時は病気は薬で治すものでした。学位を取るまでという約束で解剖学教室に入局しましたが、栄養学はあきらめ難く、学位はビタミンAと腎不全の研究でいただきました。幼なじみの生化学者に指導を受け、脂肪酸代謝の研究に従事し、米国では脂肪酸代謝異常による発癌を研究テーマとしました。栄養の代謝を司る細胞内構造、ミトコンドリアとペルオキゾームの研究をしています。内科医や小児科医になった小中高の同級生たちと、生活習慣病や先天代謝異常の病因究明に携わらせていただきました。これで大学卒業時の希望が叶ったともいえます。

「灸を難治性疾患の治療に使えるか」
医学部を卒業しましたので、当然のことながら学生の時から臨床に興味を持ち、40年も解剖学を続けるとは思っていませんでした。臨床への興味は捨て難く、糖尿病・腎不全・肝臓癌・膵臓癌・甲状腺癌・緑内障などの難治性疾患の病因究明の基礎研究に加え、新規薬品の開発・新規診断法の開発に広く携わってきました。例えば、皆で開発した脳血栓の治療薬は世界中の患者さんに使われ、目の前で効果を見る幸せを味わっています。皆で開発した診断法を発表して、おかげさまでそのNEJM論文のcitationは2000に迫り、IgG4 関連疾患群という日本発の病気の提案にも参加できた幸せを味わっています。しかし、これらは臨床との共同研究です。そこで、独自の研究をおこなうために幼なじみの東洋医学者と「灸」を調べ始めました。結果が出ればOnly one とおだてられながら、困難な日々が続きましたが、多くの先生方の協力をいただき、やっと論文投稿ができそうです。結局は、医学界の諸先輩の手の上で踊っているに過ぎないと自覚する日々です。(論文2)

略歴

1974年群馬県立高崎高等学校 卒業
1974年信州大学医学部医学科 入学
1980年信州大学医学部医学科 卒業
1980年医師免許
1986年医学博士
1986年Northwestern University postdoctral trainee
1980年~2001年文部教官 信州大学医学部解剖学第一講座 勤務
2001年より藤田保健衛生大学 医学部 教授、現在に至る。

併任した非常勤講師

  • 信州大学医療短大 (解剖学)
  • 名古屋大学医学部 (薬理学)
  • 信州大学教養部 (英語学)
  • 山梨医科大学医学部 (解剖学)
  • 富山大学医学部 (発生学)
  • 京都大学医学部 (解剖学)

併任した外部審査委員

  • 名古屋工業大学 教員選考部会委員
  • 信州大学繊維学部 学位論文外部審査委員
  • 日本学術振興会 科学研究費委員会専門委員
     解剖学、最先端次世代プログラム

併任した研究職

  • 文部省在外研究員
  • Northwestern University Feinberg Medical School, Department of Pathology
     ,visiting professor
  • 自然科学研究機構 生理学研究所研究会(電子顕微鏡)提案代表者

研究・業績

受賞歴

  • Outstanding Young Investigator Award (The Histochemical Society 1987年)
  • 日本臨床電子顕微鏡学会奨励賞(日本臨床電子顕微鏡学会 1992年)
  • 松医会賞 (信州大学医学部松医会 1993年)

論文

【よく読まれている論文】
  1. Miyanari Y 他 The lipid droplet is an important organelle for hepatitis C virus production.
    Nat Cell Biol 2007 Sep;9(9):1089-97 表紙写真
  2. Hamano H 他 High serum IgG4 concentrations in patients with sclerosing pancreatitis.
    N Engl J Med 2001 Mar 8;344(10):732-8

日本学術振興会登録項目

  1. 人体解剖学、顕微解剖学、比較解剖学
  2. 内科学 (東洋医学)

研究テーマ

  1. 生物物理学:新規電子顕微鏡の開発
  2. 細胞生物学:生活習慣病における栄養代謝、神経伝達物質と脳機能
  3. 東洋医学 :施灸の脳反応、施灸による難治性疾患の治療
  4. 細胞生物学の臨床応用:癌・慢性腎疾患・緑内障の診断法と治療法の開発