グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



TOP  > 教員情報  > 医学部医学科  > な行  > 野倉 一也

野倉 一也

職名教授
専攻・専門分野神経内科、神経眼科、神経病理
老年医学、老年精神医学
主な担当科目神経内科
所属学会日本神経学会、日本神経眼科学会、日本神経治療学会
日本老年医学会、日本神経感染症学会、日本内科学会
日本脳卒中学会、日本老年精神医学会、日本神経病理学会
日本顔面神経研究会、日本運動障害研究会
日本てんかん学会、日本自律神経学会
日本高次脳機能障害学会
American Academy of Neurology
藤田保健衛生大学医学会、名古屋市立大学医学会


メッセージ

 私はどんな医師になるか悩んだのですが神経学という学問に出会ってそれが吹き飛びました。足の裏をこすったときに母趾が背屈する現象をBabinski徴候といい、脳から脊髄に至る錐体路(運動神経)が障害されていることがわかります。足の裏をこすって中枢神経すなわち末梢神経より上のシステムの異常が検出できるのです。
 上腕の筋腱をハンマーでポンと叩打したときに上腕筋の腱反射があまり出ずに手指の屈曲が起きればC5-6脊髄髄節の椎間板ヘルニアによる圧迫があるとわかります。ポンとたたくだけで重大な疾患の有無がわかります。
 私の趣味ですが小学生のときに果たせなかったHOゲージ鉄道模型の夢を実現するべく日本型と外国型のmix で遊んでいます。その他真空管アンプ作り、PC オーディオなど、電気とそれで動くものが好き?

略歴

1983年3月名古屋市立大学医学部 卒業
1983年4月公立陶生病院 臨床研修医
1985年4月名古屋市立大学 第二内科学教室 研究員
1985年7月名古屋市厚生院 内科
1992年7月遠州総合病院 神経内科
1994年7月藤田保健衛生大学神経内科講師
2001年4月同 助教授
2005年4月藤田保健衛生大学坂文種報德會病院神経内科 助教授
2009年8月同 教授

研究・業績

論文

  • Acute motor and sensory neuronopathy associated with small-cell lung cancer: a clinicopathological study. Neuropathology 26(4):329-37, 2006
  • Hypersomnia, asterixis and cataplexy in association with orexin A-reduced hypothalamic tumor. J Neurol 251:1534-1535, 2005
  • Posterior canal-type ocular tilt reaction caused by unilateral rostral midbrain hemorrhage, Neuro-ophthalmology 28:231-236, 2004
  • Dialysis-related spinal canal stenosis: A clinicopathological study on amyloid deposition and its AGE modification J Neurol Sci 178.114-123. 2000
  • Reversible limbic encephalitis caused by ovarian teratoma. Acta Neurol Scand 95, 367-373, 1997
  • Guillain-Barre症候群のIVIg治療
  • 左中脳傍正中梗塞により滑車神経麻痺を生じた1例
  • 全身麻酔下抜歯処置が奏功した高度jaw closing spasmの一例
  • 橋病変を合併したHunt症候群の1例
  • 糖尿病と顔面神経麻痺 糖尿病に合併した顔面神経麻痺を神経内科医はどのようにとらえているのか
  • 耳介筋、後頭筋のジストニアに対して選択的顔面神経切断術が有効であった一例
  • 症候性過眠症における髄液オレキシン濃度
  • 傍腫瘍性ニューロパチーの臨床病理学的特徴
  • 病変と同側の核上性顔面神経麻痺? 皮質橋路の交叉が無い?
  • 眼瞼痙攣および片側顔面痙攣に対するボツリヌス毒素療法の検討

その他

 神経内科は精神神経科や心療科と異なり神経系統に循環障害や炎症を起こしたり変性を生じたりして何らかの神経症状呈した状態を内科的に診療する科です。多い主訴は眩暈ふらつき、 しびれ痛み、不随意運動、筋力低下、 頭痛,眼球運動障害などです。認知症も対象としています。臓器としては脳、脊髄、末梢神経筋を扱います。当科では神経眼科に興味をもち、 視神経や眼球運動を司る動眼、滑車、外転神経障害などの領域の診療ができるよう努力しています。
 神経変性疾患と呼ばれ徐々に運動障害が進行する疾患があります。 例えばパーキンソン病、そして四肢筋力が進行性に低下する筋萎縮性側索硬化症、 この疾患は最終的には呼吸筋まで冒されてしまい患者さんは人工呼吸器を使用しないと生きられません。 これらの患者さんの医学的なお世話をするのは神経内科医師の役割の一つです。 積極的な対応をする医師に超えなければならない壁がたくさんありましたが、今や壁はありません。 地域差はまだまだ解消されていないものの介護保険事業の展開や在宅医療の進歩で各職種が手を携えて患者さんの在宅医療が本当に進歩しています。 実はマスクで呼吸を助ける非侵襲的人工呼吸器は電話1本で導入可能なのです。神経内科医は今や躊躇なく患者さんや家族の希望に応えることが可能であり、やりがいを感じることができます。またパーキンソン病は変性疾患の中で唯一治療手段が複数用意されており医師の知識と力量によって患者さんの求める治療に応じることができます。
 さて脳梗塞の急性期医療が新たな局面を迎えています。これまで3時間以内と限定されていた脳梗塞の血栓溶解療法は4.5時間にまで延長され、より多くのかたがこの治療法の恩恵に授かることができるようになりました。脳梗塞は救急現場で遭遇する機会が多く、実際に血栓溶解療法で麻痺症状が改善する様子を見るのは非常にうれしいことです。
 自己免疫性の神経疾患はリウマチ膠原病性類縁の疾患を含めて多数あり中には十分な研究がされていないようなものもあります。 この領域では治療薬があるにもかかわらず保険が通っていないので使えないことがあります。 このような状況であってもできるだけ患者さんのためになるよう努力を続けることは私のモットーの一つです。 しかしステロイドやγグロブリンなどの免疫修飾療法以外にもその他の分子標的療法が潜在的な治療手段となる疾患があります。
 臨床神経学は神経所見をとり画像診断の強力な武器であるMRIや電気生理学的検査などの様々な検査を組み合わせ病態を解明する深さと醍醐味あふれる学問です。