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椙村益久 教授挨拶


内分泌・代謝内科の紹介

私たちは、研究、診療、教育を通じて人々の健康に貢献して行きたいと考えています。
大学院生、臨床医を広く募集しています。研究をしたい方に、研究できる機会を提供し、真摯に議論をし、共に学び成長したいと思います。一緒に、内分泌学、代謝学を発展させたいと思っています。
将来、臨床の道に進むことを考えている方にとっても、基礎研究を行うことで、科学的な視点、論理的思考を身につけることはとても有意義なことと考えています。Physician-scientistです。
また、臨床医として当院で研修希望の方も歓迎します。診療は主に藤田医科大学病院(第一教育病院)、または、ばんたね病院(第二教育病院)で行います。また2020年4月から新たに愛知県岡崎市に本学岡崎医療センターが建設されます。ばんたね病院は2018年4月から内分泌および糖尿病の認定教育施設に認定されましたので、今後専門医取得が可能です。
私たちの教室の研究は、糖尿病、骨・カルシウム代謝、水・電解質代謝、甲状腺など多岐に及ぶ基礎研究、臨床研究プロジェクトがあります。私が主に進めている研究を以下に紹介します。下垂体、SIADH、内分泌・代謝疾患と中枢神経系との関連に興味のある方、大歓迎です。

研究概要

リンパ球性下垂体炎など自己免疫性視床下部下垂体炎に関する研究

リンパ球性下垂体炎は自己免疫機序が想定されていますが、機序の詳細は不明で、診断が難渋することも少なくありません。私たちはプロテオミクスなどの手法を用いて、ラブフィリン3Aがリンパ球性漏斗下垂体後葉炎(LINH)の主な自己抗原候補であり、血中抗ラブフィリン3A抗体がLINHの診断マーカーであることを見出しました。また、ラブフィリン3Aをマウスに免疫することによりLINHに類似の病態が生じ、ラブフィリン3Aに特異的に反応するリンパ球が病態に関与する可能性を見出しました。また、ACTH単独欠損症の自己抗原候補Rab GDI αを同定しました。現在、多くの診療施設の視床下部下垂体炎の症例について抗ラブフィリン3A抗体検査とともに病態の解析を進め、さらに、簡易な診断検査薬の開発、他の下垂体炎についての新たな診断マーカーの開発を進めています。

SIADH、低ナトリウム(Na)血症の病態の解明、治療法の開発

低Na血症は、電解質異常症の中で最も頻度が高い疾患です。軽度の慢性低Na血症は無症状と考えられていましたが、近年、認知機能障害、歩行障害が認められ、転倒および骨折のリスクが増加し、QOLの低下及び生命予後の悪化と関連することが知られてきました。私たちはSIADHラットモデルを用い、慢性低Na血症が歩行障害を起こし、海馬でのLTPが抑制され記憶障害を生じることを明らかにしました。また、副腎不全に伴う低Na血症の場合に、アルツハイマー病の治療薬であるメマンチンが海馬の細胞死を防ぐ可能性を見出しました。また、低Na血症の治療において、急速なNa濃度上昇に伴う浸透圧性脱髄の発症を防止することが重要です。従来橋中心髄鞘崩壊と呼ばれていましたが、橋以外の部位で起こることも少なくないので、最近は浸透圧性脱髄と呼ばれることが多いです。私たちはデキサメサゾンが血液脳関門を保護し、またミノサイクリンがミクログリア活性化を抑制することにより浸透圧性脱髄を防止することを報告しました。現在、低Na血症の認知機能障害など中枢神経系への様々な影響、および浸透圧性脱髄の再生医療などの治療法の開発について研究しています。

バゾプレシン(AVP)分泌機構の解明

AVPは開口放出によって分泌されますが、その詳細はわかっていません。遺伝子導入など分子生物学的手法、AVP顆粒の可視化と全反射蛍光顕微鏡を用いた開口放出の観察などの細胞生物学的手法、また遺伝子改変動物等を用い、ラブフィリン3A及びSNARE蛋白複合体などの関与を含めて、AVP分泌機構、分泌異常の分子学的機序の解明をすすめています。