第67回医学セミナー(終了)
題目:「肝癌治療の現状と展望」

演者:藤田保健衛生大学医学部外科学
    助教授 杉岡 篤 先生

日時:12月3日(水)
    午後4時30分〜5時30分

場所:医学部1号館3階317号室

座長:堀口 祐爾 先生
杉岡 篤先生は昭和57年に慶應義塾大学医学部を卒業された日本を
代表する肝臓外科医のひとりです。
今回は肝細胞癌の外科的治療の現状と将来展望について、先生の
持つ膨大な手術症例のデータをもとに講演していただきます。
現在日本における肝癌の年間志望者数は3万4千人に達し、悪性新
生物死亡者数の第3位を占め、現在も増加を続けています。
肝細胞癌の90%の症例ではB型およびC型肝炎ウイルス感染が
発癌に関与しています。本邦のB型およびC型肝炎ウイルスのキャリアは
約400万人と推計されており、特にC型肝炎ウイルス感染は世界的にも
増加の一途をたどっており、現在約2億人のキャリアがいます。
したがって、今後肝細胞癌の治療はますます重要性を増すと考えら
れます。
現在の肝細胞癌に対する治療法は、外科的切除だけではなく、
アルコール注入療法、ラジオ波焼灼療法、マイクロ波凝固療法、肝動脈
塞栓療法、抗癌剤動脈内持続注入療法から肝移植に至るまで
多岐にわたります。
しかし、進行肝細胞癌に対する唯一の根治的治療法は、
外科的切除のみです。今回の講演では肝細胞癌に対する外科的治療の
現状を総括し、その問題点を浮き彫りにするとともに、従来治療不能と
されていた各種の病態に対し先生が開発した新たな治療法を紹介し、
肝細胞癌治療の将来展望を述べていただきます。
世話人 小児科学教室 浅野 喜造 内線(2367)
微生物学教室 辻   孝雄 内線(2432)