96回医学セミナー

 

題目: 「筋ジストロフィーの
           新しい治療法の開発とナノテクノロジー」


演者:
総合医科学研究所 
      難病治療学研究部門 教授

         土田 邦博 先生

 日時: 平成18年2月15日(水)
      午後4時30分〜5時30分

 場所: 医学部1号館3階 317号室

 座長: 丸野内 棣 先生

 

 私は昭和63年京都大学医学部卒の分子細胞生物学を専門とする医学研究者です。基礎医学研究と治療応用研究を結び付ける研究を行なうことに重点をおいております。現在、進めている研究の一つは神経・筋難病である筋ジストロフィーの新しい治療方法の開発です。マイオスタチンという骨格筋の増殖と分化を強力に抑制する因子を分子標的とする治療法開発に取り組んでいます。マイオスタチンを阻害すれば変性や萎縮により失われた筋量を取り戻す効果があるため、有望な筋疾患の治療法の開発につながると考えられています。動物実験において筋量を増大させ、筋疾患の病態進行を遅らせる治療効果のある分子群を開発し研究を推進しています。将来はリハビリ医学への応用も考えられます。また、総合医科学研究所着任後に新たに取り組んでいるのは、薬剤や抗癌剤を効率良く病巣に作用させるためのナノテクノロジーとバイオテクノロジーの融合的研究です。こういった先端的技術を駆使して、神経・筋難病や癌の克服を目指した研究に発展させたいと考えております。

 

世話人: 小児科学教室 浅野喜造(2367)

     微生物学教室 辻 孝雄(2432)