第107回 医学セミナー
題目: 「腸の炎症と癌−臨床と基礎の接点」
演者: 消化管内科学教授
平田一郎 先生
日時: 平成19年2月7日(水)
午後5時15分〜6時45分
場所: 医学部一号館3F 317号室
座長: 前田耕太郎 先生
 私は、昭和50年に大阪医科大学を卒業し研修医を経て同大学第2内科学講座(消化 器内科) に入局しました。以後、同医局にて専攻医,助手,講師,助教授を務め約30 年間同医局に在籍していました。数年前より、第2内科学講座助教授と付属病院消化 器内科科長,消化器内視鏡センター長などを併任し多忙な毎日を送っていましたが、 平成17年11月1日付けで本学消化管内科学講座教授に着任致しました。前任地では、 20代後半に東京都立駒込病院病理科に2年間出向し、消化器のみならず全臓器の臨床 病理学を学びました。その後、30代半ばで米国ミシガン大学消化器内科に客員研究員 として2年間留学し、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎,クローン病)におけるリンパ球サ ブセットとHLA-DR抗原発現に関する消化管免疫の研究を行いました。40歳でスウェー デンのカロリンスカ病院に1年間客員準教授として招聘されました。そこでは、消化 管X線検査や消化管内視鏡検査および内視鏡治療などの臨床活動に加えて、医学生や 若手医師の教育指導を行いました。従来より、消化管全般(食道,胃,腸)に関して臨 床を行ってきましたが、ここ何年かは炎症性腸疾患と大腸癌に重心をおいてそれに関 する臨床活動、研究活動を行っています。また、炎症と発癌は密接な関連性を有する と考えられ、炎症関連性発癌も興味あるテーマの一つです。研究内容は基礎医学教室 に比べたら幼稚なものですが、臨床に密着した研究を常に心がけてきました。すなわ ち、臨床の場から抽出した問題点について研究し、その結果を臨床に還元しようと試 みています。本講演ではその様な方向性で行ってきた大腸癌と炎症性腸疾患に関する 臨床と研究について述べようと思います。
世話人・連絡先
小児科学教室 浅野 喜造(2367)
微生物学教室 辻 孝雄(2432)