第134回 医学セミナー
題目: 「多臓器不全治療の新しいアプローチ 〜集学的治療による侵襲反応の制御〜」  
演者: 藤田保健衛生大学 医学部
麻酔・侵襲制御医学講座 教授
西田 修 先生
日時: 平成21年3月18日(水)
午後5時15分〜6時45分
場所: 生涯教育研修センター 1号館 9階 901講義室
座長: 竹田 清 先生

 外科的侵襲から生体を防御するために行う行為が麻酔ですが、集中治療や救急の分野では本質的に麻酔と共通した部分が多く、麻酔科医が中心となって活躍できる分野であります。私は、名古屋市立大学を卒業後、麻酔・蘇生学講座に入局し、名古屋第二赤十字病院集中治療部勤務などを経て、一貫して麻酔と救急・集中治療を活動の場としてきました。途中、1992年にオーストラリア・ブリスベンにLiver TransplantFellow として肝移植の周術期管理研究のために留学し、1995〜97年にはカナダ・トロント大学麻酔学教室にVisiting Professorとして滞在しました。2003年に名古屋市立大学病院集中治療部の助教授を辞して愛知厚生連海南病院に移り、新規にICUを設立するとともに、麻酔を核とした救急・集中治療を幅広く展開してまいりました。また、研修医の教育にも力を入れ全国から多数の学生見学も受け入れてきました。その後、2008年3月に本学に新規に麻酔・侵襲制御医学講座が設立されると同時に着任しました。臨床面では、敗血症やARDS、劇症肝不全、多臓器不全などに対して、non-renal indicationの急性血液浄化、経空腸栄養、急性期からの呼吸リハビリ、IL-6の日々の動きを見ながらの迅速な治療など、多角的にアプローチし世界的に見ても良好な成績を納めてきました。本学ではこれまで、本当の意味でのICUは存在しませんでしたが来年度には内科系も含めた最重症患者を収容するICU が、新規に誕生する予定です。

 本セミナーでは、私のこれまでの臨床経験と研究をもとに集中治療についてお話しさせていただきます。皆様のご来聴を賜れば幸いです。

世話人・連絡先
小児科学教室 浅野 喜造(2367)
微生物学教室 辻 孝雄(2432)