第135回 医学セミナー
題目: 「地球規模の甲状腺疾患と日本の医療・医学研究レベル 世界保健機関の経験から」
演者: 長崎大学大学院 医歯薬学総合研究所・原研分子医療部門 教授
山下 俊一 先生
日時: 平成21年5月15日(金)
午後5時15分〜6時45分
場所: 生涯教育研修センター 1号館 9階 901講義室
座長: 伊藤 光泰 先生

 世界の甲状腺疾患はヨウ素欠乏による甲状腺腫が多いが、本邦では皆無である。地球規模の甲状腺疾患の動向では、甲状腺腫瘍や自己免疫疾患などが年齢依存的に増加するが、医療格差による診断や治療レベルの違いの存在も明白である。しかし、病態病因については不明な点が多く、世界保健機関ではヨウ素欠乏の早期治療や予防キャンペーンが大々的に行われている。同時に放射線被ばくによる晩発性甲状腺疾患についての取り組みが国際連携の下で展開されている。

 本セミナーではチェルノブイリ原発事故後の小児甲状腺がんの激増について紹介し、日本が取組んでいる分子疫学的研究成果を基に甲状腺がんの臨床的、分子遺伝的特徴を明らかにする。さらに世界保健機関の活動状況を紹介する。

 多くの教職員、学生さんの参加を歓迎いたします。

世話人・連絡先
小児科学教室 浅野 喜造(2367)
微生物学教室 辻 孝雄(2432)