第136回 医学セミナー(第19回 読売東海医学賞受賞特別講演)
題目: 「水痘の感染制御と突発性発疹症の感染病理」
演者: 藤田保健衛生大学 医学部 小児科学 教授
浅野 喜造 先生
日時: 平成21年5月27日(水)
午後5時15分〜6時45分
場所: 生涯教育研修センター 1号館 9階 901講義室
座長: 野村 隆英 先生

 浅野喜造先生は1969年(昭和44年)名古屋大学医学部を卒業、昭和54年から本学に奉職されている。30年以上にわたり小児科臨床に従事する中で、二つのコモンな熱性発疹症(水痘、突発疹)についての研究を一貫して行い、臨床、基礎ウイルス学分野において多大な情報発信をされた。水痘はほとんどの小児が罹患する予後の良い熱性発疹症であるが、抗ウイルス薬がない時代にはハイリスク児が罹患すると致命的であった。

 1970年代初頭から岡株水痘ワクチン開発に携わり、世界に先駆け、免疫不全小児の水痘予防に同ワクチンが有効なことを示し、さらに健康小児での有効性、安全性を明らかにされた。これらの業績により、現在同ワクチンはWHOが認める唯一のワクチンとして世界中(約80カ国、1600万人)で使用されている。

 1980年代初頭からは、突発疹がHHV-6の初感染であることを世界に先駆け報告された。さらに、血清疫学、熱性けいれんや脳炎脳症をはじめとした多彩な合併症の存在を報告し、小児科臨床に大きく寄与された。また、移植患者におけるHHV-6再活性化についても検討し、新たな臨床像との関連を次々と明らかにされた。 このような研究業績に加え、新設医大としては唯一、21世紀COEプログラム医学分野に採択された、藤田保健衛生大学の「超低侵襲標的化診断治療開発センター」の拠点リーダーも務めている。

 多くの教職員、学生さんの参加を歓迎いたします。

世話人・連絡先
小児科学教室 浅野 喜造(2367)
微生物学教室 辻 孝雄(2432)