第139回 医学セミナー(特別講演50回)
題目: 「双極性障害の神経生物学」
演者: 理化学研究所 脳科学総合研究センター 精神疾患動態研究チーム チームリーダー
加藤 忠史 先生
日時: 平成21年9月28日(月)
午後5時15分〜6時45分
場所: 生涯教育研修センター 1号館 9階 901講義室
座長: 岩田 仲生 先生

 双極性障害(躁うつ病)は、躁状態、うつ状態の反復を特徴とする、代表的な精神疾患の一つである。その原因は脳の機能障害であると考えられるが、神経病理学的には顕著な所見がなく、MRIによる研究でも、病変部位は明ら かではない。最近のゲノムワイド遺伝子関連研究では、イオンチャネル関連遺伝子との関連が指摘されている。血液細胞における細胞内カルシウム濃度変化、MRIにおける皮質下高信号所見、気分安定薬であるリチウムやバ ルプロ酸が神経保護作用を持つことなどから、双極性障害の原因には、神経細胞レベルの何らかの脆弱性あるいは回復力の障害が関与していると推測される。

 本セミナーでは、ミトコンドリア機能障害および小胞体ストレス反応障害が双極性障害の病態に関与する可能性を示す最近の我々の研究を紹介する。

 多くの教職員、学生さんの参加を歓迎いたします。

世話人・連絡先
小児科学教室 浅野 喜造(2367)
微生物学教室 辻 孝雄(2432)