第172回 医学セミナー(特別講演69回)
題目: 「 皮膚バリア機能から考える皮膚疾患発症のメカニズム:魚鱗癬からアトピー性皮膚炎まで 」
演者: 名古屋大学大学院 医学系研究科 運動・形態外科学講座 皮膚病態学分野
教授 秋山 真志 先生
日時: 平成24年5月17日(木)
17時15分〜18時45分
場所: 生涯教育研修センター 1号館 9階 901講義室
座長: 松永 佳世子 先生

 この度、名古屋大学大学院 医学系研究科 皮膚病態学分野 教授 秋山 真志 先生に医学セミナー講師をお願いし、ご講演いただけることになりました。

 今回は「皮膚バリア機能から考える皮膚疾患発症のメカニズム:魚鱗癬からアトピー性皮膚炎まで」というタイトルで、今、まさに話題のフィラグリン遺伝子を中心とした皮膚のバリア機能のお話しをいただきます。
フィラグリン遺伝子異常は皮膚疾患ばかりでなく、呼吸器疾患とも関連することが知られています。

 先生の患者さんに対する暖かい思いや、研究者としての抜群のセンス、同僚や部下への思いやりなど、ご講演の中から、私たちが学ぶことは計り知れないものがあります。見逃してはならない、名講演に是非ご参加ください。
先生からは以下のメッセージをいただいています。

「魚鱗癬とアトピー性皮膚炎の2つの疾患を例に、皮膚バリア障害が皮膚疾患をきたす機序について述べます。まず、表皮細胞の脂質輸送分子ABCA12の機能欠損による皮膚バリア障害は、重篤な遺伝性皮膚疾患、道化師様魚鱗癬の病因です。

 また、日本人アトピー性皮膚炎患者の27%はフィラグリンの遺伝子変異による皮膚バリア機能障害を発症因子として有しています。このように、バリア機能は、皮膚の最も重要な働きの一つなのです。」

多くの教職員、学生さんの参加を歓迎いたします。

小児科学教室 吉川 哲史(9035)