新着情報
研究

(1)上気道アレルギーの基礎的・臨床的研究

 鼻アレルギーの疫学的研究、環境要因の研究、発症メカニズムの研究、臨床的には気道系において喉頭アレルギーの一般的認知にも貢献している。また、花粉症の系統的な疫学的研究ではリアルタイム花粉モニターを設置し、花粉飛散量を従来の方法に比べより正確かつ迅速にとらえるだけでなく、飛散量の日内変動の把握も容易となり、花粉飛散と臨床像との関係をより詳細に解析することができるようになった。これらの結果は花粉飛散に関する市民情報としても利用されている。



(2)鼻・副鼻腔における流体力学的研究

 病態生理学的な面からの追求に主眼を置き、鼻・副鼻腔換気および構音機能の空気力学的な手法を用い解析を行っている。これらの研究は鼻閉塞あるいは構音障害などの治療(外科的治療を含む)において客観的評価手段として定着しつつある。従来行ってきた鼻腔通気度検査に加え、音波により鼻腔、上気道容積を測定するアコースティック・ライノメトリ一を用いた基礎的・臨床的研究を行い、その臨床的有用性を検討している。また、口蓋裂児などの構音障害患者における鼻咽腔閉鎖機能の研究も行っている。





(3)頭頸部腫瘍の臨床的・基礎的研究

 臨床統計学的研究は恒常的に行っている。浸潤癌と前癌病変の免疫組織学的研究および予後不良因子、薬剤抵抗性に関する研究を行っている。特に、最近関連が取りざたされている中咽頭癌とヒト乳頭腫ウイルス(HPV)の関連については、早くから着目し積極的に研究を行っており、中咽頭癌におけるHPV感染が予後や、治療法に与える影響、診断方法の開発の研究などを行っている





(4)頭頸部の画像診断

 今や世界中どこにでもあるCTのパイオニアである本学園の放射線医学教室と協力し、最先端のCTを用いて側頭骨、耳管、咽頭・喉頭を始めとした頭頸部領域の検討を行っている。特に高速マルチスキャンや、最先端の高速面検出器CT(320列CT)等を利用し、極めて短時間の撮影が可能となったことにより、耳管形態や、運動動態の解析、呼吸・発声時の喉頭CT、気管支異物の高度な診断技術などを実現させてきた。また従来から行っている下咽頭 ・喉頭悪性腫瘍に関するより詳細な病態の検討、鼻・副鼻腔の基礎・臨床にわたる研究も進めている。





(5)発声・音声の研究

 発声における空気力学的検討を常時臨床的に行っている。さらに高速度画像による声帯粘膜正常および病的な声帯粘膜運動の検討を行い、発声の基礎的検討や臨床応用における研究を進めている。





 臨床が多忙な中ではあるが、その他にも多様なテーマに基づいた研究が徐々に進行している。職員対象の研究助成も積極的に申請を行い、研究費の支援を受けている。

研究業績(更新中)
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