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  • 第38回(公社)日本口腔外科学会
    中部支部学術集会準備委員会事務局
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    藤田保健衛生大学医学部 口腔外科
    準備委員長 佐藤公治 
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    E-mail : jsoms38c@fujita-hu.ac.jp

会長挨拶

ご挨拶

第38回(公社)日本口腔外科学会中部支部学術集会

                   会長 水谷英樹

 

 この度、第38回(公社)日本口腔外科学会中部支部学術集会を担当させていただきますことを光栄に感じ、ご挨拶申し上げます。

 昨年の口腔外科学会総会で正式に公益社団法人への移行が決定され、様々な機構が変わりました。名称が評議員から代議員へ、代議員数は各地区あるいは各大学施設の会員数から算出され、選挙で選出されることとなりました。これまでの総会、評議員会はなくなり、代議員会がそれにかわるものとなりました。この会の名称も前述しましたように変更となりました。今回は変更後の初回開催となり、運営に支障をきたすこともあるかと存じますが、先生方のご理解や応援、ご協力のほどお願い申し上げる次第です。

 さて、昨年4月の保険診療報酬の改定で医療における医科歯科連携の重要性が強調され、「周術期口腔機能管理料」の算定が認められました。口腔外科を専門にされておられる先生方の一部は、今でも多くの患者さんの治療で手がいっぱいでこのような管理はできない、と感じておられるかも知れません。しかし、口腔外科医は手術だけができればいいわけではなく、口腔に関する総合診断医的な役割も担っていると考えています。医科からの依頼の窓口としても適任であり、さらに新たな患者さんの発見にも繋がるのではないかとも思います。是非、理解していただき実施していただくようお奨めします。

 本会では、特別講演として当大学の分子遺伝学研究部門の倉橋教授に「遺伝医療の現状と展望」についてお願いしました。医科領域では多くの疾患で遺伝子レベルの異常が発見され、治療や創薬に応用されています。日常臨床では、ほとんど治療を主体にしておられる先生方にとっても疾患の診断根拠や予後に有用な情報をいただけるのではないかと期待しております。また、教育講演では、当院精神科教授の内藤先生に「医療現場におけるコンプライアンス:患者さんとのよりよい関係性の構築にむけて」という表題でお願いしました。先生は、当院の研修医の「心のケアー医」を担当されておられます。若い先生方が悩み多い患者さんとどう向きあえばよいか、医師としてのモチベーションをどう維持するかなど、示唆に富んだお話が聞けると思います。

 また、本会主催のリフレッシュセミナーでは、前述の「周術期口腔管理」のパイオニア的存在でいらっしゃる静岡がんセンター歯科口腔外科部長 大田洋二郎先生に「病院におけるがん患者の周術期口腔機能管理を地域医療連携で運用するための考え方」についてお願いしました。がんと診断された患者さんの入院前、入院中、退院後の口腔機能をいかに維持、向上させるかをシームレスに行うシステムについてのお話を伺えると思います。若手のみならず、熟練の病院歯科や口腔外科を担当されている先生方にも有益な講義になるものと確信しております。多数のご参加をお願い申し上げます。