2016 藤田保健衛生大学医学部 学生便覧
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− 23 −1.薬物乱用について  薬物乱用は、薬物を乱用した本人だけの問題ではなく、家族を含めた多くの人々の人生を不幸にします。  特に、医療系総合大学である本学の学生には、良識ある行動を切望します。  以下に内閣府よりの薬物乱用に関する啓発資料を示します。(1)薬物の乱用とは 薬物の乱用とは、医薬品を医療目的以外に使用すること、又は医療目的にない薬物を不正に使用することをいいます。精神に影響を及ぼす物質の中で、習慣性があり、乱用され、又は乱用されるおそれのある薬物として、覚醒剤、大麻、MDMA、コカイン、ヘロイン、向精神薬、シンナー、薬事法に規定する指定薬物等があり、これらの取扱いが法令により禁止又は制限されています。(2)薬物を乱用すると 薬物乱用の恐ろしさは、何回も繰り返して使用したくなる「依存性」を持ってしまうことです。また、繰り返し使用しているうちに「耐性」を持ってしまうことです。そのような状態になると、自分の意思では薬物の使用をコントロールできなくなってしまい、身体と精神が蝕まれてしまうのです。•‌1回の使用でも脳出血、心不全などで死に至ることがあります。•‌大脳の神経細胞が侵され、脳の機能に異常をきたし、幻覚、妄想、錯乱などの精神障害が生じます。•‌薬物をやめた後でも、ストレス、飲酒などがきっかけで精神障害が再び起きることがあります。薬物による害は一生続きます。•‌視神経の異常や眼底出血を引き起こし、視力低下や失明を招きます。•‌肺、胃、肝臓、腎臓などの各器官に深刻な悪影響を及ぼします。•‌精神的・身体的に薬物に依存し、薬漬けの毎日となります。•‌懲役刑を科されるなど、法律で厳しく罰せられます。(3)薬物依存症 薬物依存症は国際的に認められている精神障害のひとつです。覚醒剤・シンナー・大麻などの依存性のある薬物を使い続けているうちに心身に異変が生じ、薬物を使いたいという気持ち(渇望)が強くなりすぎて、自分ではコントロールできなくなり、薬物を使い続けてしまう障害です。2.危険ドラッグ等  危険ドラッグ等、新たな乱用薬物が蔓延しています!  最近は、「合法ハーブ」「アロマ」「お香」などと称して販売される薬物が闇・地下ルート、インターネットで販売され手軽に購入できます。使用した人が嘔吐、けいれん、呼吸困難、薬物乱用防止に関する注意12

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