2016 藤田保健衛生大学医学部 学生便覧
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− 53 −を伝って流れます。落雷時に電気器具・電話器・ファックス・ガスや水道のコック等に触れていると、その電流に感電し、負傷(しびれ、痛み、やけど)することがあります。2.落雷による被害を防ぐには(1)雷の発生・接近を知ること1)モクモクとした入道雲2)‌雷鳴…雷鳴の聞こえる範囲は約10㎞以内です。かすかにでも雷鳴が聞こえたら、次の雷は自分の近くに落ちる危険があるので避難してください。3)‌ラジオのAM放送に入る雑音…およそ50㎞離れた雷からの電波雑音(ガリッガリッという雑音)をAMラジオは拾います。山で霧が発生しているときや、空が雲で覆われているときには、AMラジオが頼りになります。(2)危険な場所を離れること「グラウンド、テニスコート、ゴルフ場、屋外プール、海」は危険です。1)‌雷は場所を選ばず落ちます。高いものがあればそれに落ちる可能性が高いですが、高いものがない開けた場所ではどこにでも落ちる可能性があり、大変危険です。(3)安全な場所へ避難すること「自動車、バス、列車、飛行機、鉄筋コンクリートの建物の中、配電線・送電線の下」は安全です。1)‌丈夫な金属で囲まれている場合、落雷電流は金属を通って大地に流れ込みます。したがって、自動車、バス、列車、飛行機の中は安全です。2)‌建物の中は直撃雷の心配がないので安全ですが、電気器具、天井、壁から1m以上離れてください。3)‌配電線・送電線の下は、それ自体電気をよく通す導体でできており、雷をひきつける避雷針と同じ役割を果たすので、4m以上離れ、しゃがんでいれば安全です。(4)細長いものを持たないこと「釣竿、傘、金属バットなど」を振りかざして持つことは大変危険です。・指輪や時計、携帯電話など、身に付けているものが落雷を引き寄せることはありません。

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