2016 藤田保健衛生大学医学部 第1学年
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- 4 -プロセス基盤型教育からアウトカム(学習成果)基盤型教育へ 本学医学部は医学教育モデル・コア・カリキュラム(最新版:平成22年度改訂版)に則りプロセス基盤型教育が行われてきたが、平成27年度 第1~3学年よりアウトカム(学習成果)基盤型教育を採り入れた新カリキュラムへ移行する。① 卒業時に学生が身につける能力 医学部の使命に基づいて、卒業時に全ての医学生が身につける能力として「卒業コンピテンス(Ⅰ~Ⅶの7領域)」及び「卒業コンピテンシー(合計:37領域)」を定める。卒業コンピテンス・卒業コンピテンシー                   Ⅰ.医師としてのプロフェッショナリズム 藤田保健衛生大学医学部学生は、卒業時に自己に驕ることなく協調性、責任感、倫理観を有して行動できる。生涯にわたり、向上心を持ち自己研鑽に励む自覚を有する。1.医師として常識ある行動がとれる。2.医療にかかわる法律を理解し遵守できる。3.医学倫理について理解し、それに基づいて行動ができる。4.個人の尊厳を尊重し、利他的、共感的に対応できる。5.自己評価を怠らず、自己管理できる。6.他者に対して適切な助言、指導ができ、他者からの助言、指導を受け入れられる。7.社会から期待される医師の役割を説明できる。Ⅱ.コミュニケーション能力 藤田保健衛生大学医学部学生は、卒業時にお互いの立場を尊重して、相手から信頼される関係を築き、適切なコミュニケーションを実践することができる。1.患者ならびに家族との良好な人間関係が構築できる。2.医療スタッフとの円滑な意思疎通ができる。3.異文化を背景とする他者との適切な意思疎通の重要性を説明できる。Ⅲ.専門職連携 藤田保健衛生大学医学部学生は、卒業時に専門職連携を実践できる。1.他職種の役割を理解し、尊重することができる。2.医師の役割を理解できる。3.患者の健康問題を多職種で解決に向けて取り組むことができる。Ⅳ.医学および関連領域の知識 藤田保健衛生大学医学部学生は、卒業時に医療の基盤となっている以下の基礎、臨床、社会医学等の知識を有し応用できる。1.正常な構造と機能2.発達、成長、加齢、死

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