2016 藤田保健衛生大学医学部 第1学年
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読書ゼミナール- 94 -5)原 田 信 広(生化学)前半9コマ「「無限」に魅入られた天才数学者たち」アミール・D・アクゼル著 青木薫訳早川書房 “この授業では「数学」を学習・議論することはありません。もう少し基本に立ち返って「数」を考えてみたいと思います。コンピュータは二進法で計算を行いますが、私達が「算数」で使用する十進法はどうして確立していったのでしょうか?両手で10本の指があり、実体化する「数」として都合が良かったのかもしれません。では実体化が困難な「零」や「無限」という概念はどうして確立して行ったのでしょう? 本セミナーで扱うアクゼル著「「無限」に魅入られた天才数学者たち」は、人類が「無限」をどのようにしてとらえてきたかを概括してあります。ギリシャ時代のゼノンからユダヤ教のカバラ、ガリレオ、リーマン、ワイエルシュトラウス、そして「連続体仮説」などで無限の概念を大きく変えたカントールの無限との対峙がひも解かれ、最後にはゲーデルやコーエンといった数学者たちの苦悩と果敢な挑戦が描かれています。一緒に読書しながら「数」に対する考え方、論理的思考法の推移を確かめて行きたいと思います。”

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