2016 藤田保健衛生大学医学部 第1学年
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組 織 学- 220 -[授業形態] 授業では講義と実習があります。講義で学ぶ内容についてできるだけその日に実習を行います。画像としての情報を提供し講義時間内で全体像を把握できるように、講義・実習を合わせて一つと考えて授業計画を考えています。 講義:まず講義・実習で学ぶ目標を示します。器官・組織・細胞の構造と機能の関係、将来に出会う主な疾患を学ぶために画像教材や新聞記事・教科書以外の書籍の資料を用いて、高校までの復習、現代科学の最先端、関連する社会問題を理解します。次に、プリントとスライドを併用して、基本的な顕微解剖学の項目を、機能を中心に学びます。さらに、解剖学用語の日本語と英語の綴り、授業内容に密接な内容でCBTや医師国家試験で必要となる項目を学びます。 実習:まず各器官の模型と生の動物器官の観察を行い、次に、顕微鏡を使用して、講義で学んだヒト各器官の組織標本を観察して基本的な微細構造を理解し、電子顕微鏡写真と免疫組織化学等の標本を観察して、構造と機能について理解を深めます。顕微鏡は、聴診器とともに医学生・医師が一生身近に置いて使える代表的な診断器具です。顕微鏡に慣れ親しんで下さい。光学顕微鏡標本作製法、電子顕微鏡、生きた細胞での細胞培養法の見学を行います。基本的な標本作製法である血液塗沫標本・H&E染色標本について、時間の許す限り体験する機会を図ります。発生学実習では、動物精子、生きた受精卵、妊娠・出産模型、ニワトリ全胚・切片標本を観察して、胎児の発達と成熟過程を理解します。 質問:講義や実習で分からないことは是非その場で教員に聞いて、理解を深めてください。予習や復習の時にも疑問が生じるでしょうから、放課後に解剖学Ⅱ教室に訪れて質問してください。教室の場所は、医学部1号館8階806号室です。質問をするための場所を整えてあります。必要に応じて電話をしてから訪れてください。電話は0562-93-2431です。[学習の心構え] 組織学において学習する事柄は増すばかりですが、講義・実習時間は限られています。組織学は、「百聞は一見に如かず」の言葉のとおりです。目標達成のためには自学によって理解を深める事が必要なので、十分な予習・復習を行い、真摯な気持ちで講義と実習の場に臨んで下さい。

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