2016 藤田保健衛生大学医学部 第2学年
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薬 理 学- 114 -薬 理 学[教育目標] 生体(ヒト)における薬物の作用機転を理解し、安全で有効な薬物治療の基礎を学ぶ。 医師が「薬物を処方する」、あるいは「薬物を用いて治療する」とき、以下一連のステップが意図される:⑴薬を服用する目的や意味を患者が理解する。⑵患者が薬を服用する。⑶薬物が患者の体内に吸収され、組織へ分布する。⑷薬物が作用点へ到達し、薬理作用を生ずる。⑸期待された(時として不都合な)薬物の効果が発揮される。⑹薬物は代謝、排泄されて行く。 学生諸君は授業によって上記⑴~⑹に関わる基本的知識を習得し、薬理学的なものの考え方を身に付け、将来医師として患者に安全で有効な薬物治療を行う基盤を形成していく。 講義では薬理作用の本質を理解し、薬物療法についての必須な知識を得る。実習では講義で学んだ薬物のうち、主要なものについて実際に動物で作用を確認し、ヒトでの臨床試験を学ぶ。また実習データの解析を通して、情報に基づき理論を構築することを学ぶ。 薬理学という学問は、薬物を道具として用いることによって未知の生体機能を解明することに大きく貢献してきた。授業では基礎科学としての薬理学も学ぶ。[学習目標]⑴生体と薬物 薬理作用の基本、薬物の動態、薬物の評価⑵薬物治療の基本原理[身につける能力] 別紙参照(卒業コンピテンシーごとにパフォーマンス・レベルA~Fを記した表)[授業の種類] 講義と演習[ 評 価 ] ⑴知識(卒業コンピテンシーⅣ-1~5,9)パフォーマンス・レベルD筆記試験によって知識および理解度の両面を判定する: ・IT試験(20%;学年で定められた日程による、客観テスト方式)・中間試験(20%;前期試験期間に1回)・定期試験(60%;後期試験期間に実施)⑵レポート(卒業コンピテンシーⅠ-2,3,Ⅳ-8,Ⅴ-2,3)パフォーマンス・レベルC実習レポートにおいて、どのレベルまで問題点を発掘し且つそれに答えるべく努力し

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