2016 藤田保健衛生大学医学部 第2学年
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生 理 学- 62 -生 理 学[教育目標] 人のからだは多くの部分から成り、これらの部分が、調節系のもとで関連し合って働くことにより、生命を維持している。これらすべての「正常機能」を、病気との関連において理解することが医学生理学の目標である。 正常生理機能が故障したものが病気である。したがって、自動車の故障をなおすには正常な自動車の機能を知る必要があると同様に、病気を診断・治療するには、正常生理機能を理解することが必須である。すなわち、生理学は臨床医学そのものなのである。 現代の医学生は、膨大な知識を理解、記憶することを要求されている。この事情を考慮して、この講義では、臨床医学に必要な項目にしぼって授業を行ない、学生の負担を軽減するよう努める。 便宜上、人体生理学を以下の機能系に区分して授業する。  1)細胞生理   4)呼吸系      7)神経系   10)内分泌系  2)筋肉生理   5)腎・泌尿器系   8)運動系  3)循環系    6)消化吸収系    9)感覚系[学習目標(到達目標)]⑴生理的事象を、論理的かつ明晰に、言語により説明可能であること。⑵「正常」な状態と「病的」な状態とを明確に区別することが出来ること。[身につける能力] 別紙参照(卒業コンピテンシー毎にパフォーマンス・レベルA~Fを記した表)[授業の種類] 講義と実習[ 評 価 ]⑴知識;(卒業コンピテンシー IV-1,2,4)、パフォーマンス・レベルD 知識量および理解度の両面をペーパーテストで判定する⑵実習レポート;(卒業コンピテンシー V-1,2,3)、パフォーマンス・レベルC 生理学実習では、どのレベルまで自ら問題点を発掘し、かつそれに答えるべく努力をしたかをレポートから判定し、実習評価の主なポイントとする。⑶講義および実習態度;(卒業コンピテンシー I-1)、パフォーマンス・レベルC 医学生として常識ある受講態度であったか、実習に積極的に参加したかという受講態度を評価する。[準備学習(予習・復習等)] 学習テーマについて、各自充分学習しておくこと。

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