2016 藤田保健衛生大学医学部 第3学年
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病 理 学- 30 -病 理 学〈C―1⑴⑵,2⑴⑵⑶⑷⑸⑹,3⑴⑵⑶,4⑴⑵⑶⑷⑸〉〈D―1,2,3,5,6,7,8,9,11,12,14〉〈E1,2,3,4,5,6,7〉[教育目標] 国家試験などの成績分析から全国の医学生の病態生理に関する理解力が弱いことが指摘されている。そこで、病態生理についての学力向上のため本科目を設置する。M3病理学はM2の病理学総論とM3・M4の臨床医学教育のギャップを埋め円滑な橋渡しをすることを教育目標とする。病理学総論では、病変の基本的概念(壊死・アポトーシス・増殖、感染、炎症、循環障害、腫瘍など)を教育してきた。しかしながら、他の基礎系科目の進行度との兼ね合い、講義数(各分野4コマ程度)などの制約から、従来、さまざまな臓器・系の個別の疾患に時間をとることができなかった。 この点を改善するため、M3病理学では、臓器の疾患名や個々の病気の発症機序について分かりやすい充実した教育を行う。内科学・外科学などの各臨床系科目において疾患の病態生理の基礎として必須な分野であるが、臨床医学で要求される知識が膨大であるため基本的すぎて分かっていることとして素通りしがちな領域である。本科目を通して、基礎医学と病理総論で学んだことを想起しつつ、疾患の病態生理の基本をしっかり理解して記憶に留め、それを試験で検証する。前半は病理Ⅱ担当で、縦糸に相当する各論の基盤講義を行い、後半は病理Ⅰ担当で、各論の臓器別講義に加え、横糸的・横断的要素を組みこんだ。この講義によって、本学医学生の基礎力(想起・解釈)と考える力(問題解決・問題提起能力)の向上を目標とする。[学習目標(到達目標)] 臓器別あるいは全身性疾患の病的状態の基本的概念について、論理的に想起できるようにする。各臓器における解剖学・生理学・生化学・分子細胞学的基礎をもとに、各臓器特有の疾患・病態について、総論で学んだ領域(細胞傷害と物質代謝障害、増殖と再生、遺伝と疾患、循環障害、免疫異常、炎症、感染症、腫瘍など)の基本的概念を想起しつつ、各疾患の病態生理を理解する。本科目で学んだ整理と理解の仕方を自ら拡張できるようになる。[身につける能力] 別紙参照(卒業コンピテンシー毎にパフォーマンス・レベルA~Fを記した表)[授業の種類] 講義[ 評 価 ]⑴ 知識;(卒業コンピテンシー I-2,3,4 IV-1,2,4,5,6,9)、パフォーマンス・レベルD病理学の知識量および理解度の両面をペーパーテストで判定する。医療における病理

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