2016-17 藤田保健衛生大学医学部 第4・5学年
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緩和ケア・外科臨床実習担当責任者東口 髙志 教授(正) 伊藤 彰博 准教授(副)臨床実習担当者<緩和ケア・外科>東口 髙志 教授伊藤 彰博 准教授大原 寛之 講師都築 則正 助教はじめに 当講座は、東口高志教授の指導のもと2003年10月より、①緩和医療学、②代謝・栄養学(栄養サポートチーム:NST)、③外科学を主軸として診療・教育・研究を一貫して実践しています。○緩和医療学・緩和ケア(終末期医療):①癒し環境の提供、②全人的医療の実践、③緩和ケアNSTの確立、 ④コミュニティ(相補的支援システム)の構築、⑤腫瘍学の導入、⑥自立型地域連携の創設、⑦情報の発進力の強化を七本柱として、終末期がん患者さんが一人の人間(ヒト)としてしっかりと大地に立ち、ご自分の一生を良き人生であったと納得され、そして満足していただけるような医療の提供を心がけています。○代謝・栄養学(栄養サポートチーム:NST):生体に対するあらゆる侵襲や反応を解析・治療する。特に悪液質研究については世界最先端を目指す。また、栄養管理を医療の基盤として取り入れ、栄養管理をチーム医療、すなわち医師をはじめ看護師、薬剤師、栄養士、検査技師そしてリハビリテーションスタッフが一丸となって実施する体制を構築・普及する。○緩和外科学・癌治療:緩和医療に必要な外科治療を取り入れた新しい外科学の実践、治療早期からの緩和医療を主軸とし、化学療法、分子標的薬治療、腹水濾過濃縮再静注(CART)、皮下埋め込み式静脈ポート造設などのハイブリッド緩和医療の実践を行う。 臨床実習にあったては、単に身体的苦痛の評価だけではなく精神的な苦痛や社会的な苦痛など全人的な医療を実践することの大切さと地域連携・診療やNSTを通じて多職種との連携の重要性などを積極的に学べるよう願っています。ローテート終了時までに身につける能力:別紙卒業コンピテンス、コンピテンシー参照1)緩和医療の概念を理解している。2)疼痛・症状コントロールの方法の概略を述べることができる。3)患者を受け持ち、コミュニケーションの在り方を実際に体験する。4)緩和ケアに関する看護の実際を体験し、音楽療法、栄養療法の意義や効果を理解している。5)高齢者外科手術の問題点や対策を理解している。6)チーム医療、とくにNST(栄養サポートチーム)の活動を実際に体験する。7)基本的医療として栄養療法の重要性を認識している。265七栗記念病院

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