2015 - 藤田保健衛生大学医学部 学生便覧
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− 48 −3落雷に対する注意 運動系のクラブ活動中や個人的な屋外での活動中に落雷に遭うおそれがあります。下記の落雷の性質を熟知して、早めに避難するよう心がけてください。【人体への被害】①直撃雷…雷雲から直接人体へ落雷するケース。直撃を受けると約80%の人が死亡します。グラウンド、野原、山頂などの広い場所にいると落雷する可能性があります。 ②側撃雷…落雷を受けた物体の近くにいる人に放電するケース。大きな木の下で雨宿りをしているときなどに起こる。雷による死傷事故は側撃雷によるものがほとんどです。③歩幅電圧障害…落雷地点の近くで座ったり寝転んでいると、地表面を流れる電流に感電して負傷(しびれ、痛み、やけど)することがあります。④電線や金属管を伝わる高電圧による障害…家の中にいても、雷の電流は電線や電話線を伝って流れます。落雷時に電気器具・電話器・ファックス・ガスや水道のコック等に触れていると、その電流に感電し、負傷(しびれ、痛み、やけど)することがあります。【落雷による被害を防ぐには】①雷の発生・接近を知ること1.モクモクとした入道雲2.雷鳴…雷鳴の聞こえる範囲は約10㎞以内です。かすかにでも雷鳴が聞こえたら、次の雷は自分の近くに落ちる危険があるので避難してください。3.ラジオのAM放送に入る雑音…およそ50㎞離れた雷からの電波雑音(ガリッガリッという雑音)をAMラジオは拾います。山で霧が発生しているときや、空が雲で覆われているときには、AMラジオが頼りになります。②危険な場所を離れること 「グラウンド、テニスコート、ゴルフ場、屋外プール、海」は危険です。・雷は場所を選ばず落ちます。高いものがあればそれに落ちる可能性が高いですが、高いものがない開けた場所ではどこにでも落ちる可能性があり、大変危険です。③安全な場所へ避難すること 「自動車、バス、列車、飛行機、鉄筋コンクリートの建物の中、配電線・送電線の下」は安全です。・丈夫な金属で囲まれている場合、落雷電流は金属を通って大地に流れ込みます。したがって、自動車、バス、列車、飛行機の中は安全です。・建物の中は直撃雷の心配がないので安全ですが、電気器具、天井、壁から1m以上離れてください。・配電線・送電線の下は、それ自体電気をよく通す導体でできており、雷をひきつける避雷針と同じ役割を果たすので、4m以上離れ、しゃがんでいれば安全です。④細長いものを持たないこと 「釣竿、傘、金属バットなど」を振りかざして持つことは大変危険です。・指輪や時計、携帯電話など、身に付けているものが落雷を引き寄せることはありません。

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