2015 - 藤田保健衛生大学医学部 第1学年
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コンピュータ情報処理学- 100 -コンピュータ情報処理学[教育目標] Evidence Based Medicine(EBM)の考え方に基づいた医療が定着し、より良い診療・研究を行う上で、情報処理能力が必須となっています。今後の医療を担う皆さんには従来の医学・医療の知識に加え、統計学・疫学・EBMに関する理解とコンピュータでの情報収集、情報処理、情報発信能力が求められています。 1学年のコンピュータ情報処理学では、情報機器の機能と仕組み、ネットワークの基礎知識、情報を扱う上での倫理など情報処理に関する基礎的な能力および論理的な思考力の修得を目指しています。加えて、医療人として必須の医療情報システムの概略について知識と理解を深めていだきます。医療情報の特質を把握し、オーダリングシステム、PACS、電子カルテ、情報セキュリティなどの医療情報システムについての基礎的な知識を身につけていただきます。 本授業は2学年における医学統計学、疫学、および3学年での予防医学、公衆衛生学等と関連を持たせた系統的授業のひとつであり、皆さんにはこの全体的構成を念頭に置いて受講していただきたいと思います。[学習目標(到達目標)]⑴医学・医療におけるコンピュータ利用の意義を説明できる。⑵コンピュータの基本構成とインターネットの基本的事項を理解し、情報機器を活用した情報の収集、整理、活用、伝達に習熟する。⑶情報機器を用いて基礎的な文書作成や図表の作成・表計算を行うことができる。⑷プログラミングを体験し、論理的な思考ができる。⑸思考を整理・図案化し、情報発信ができる。⑹コンピュータやインターネットに関わる法律・犯罪・マナー等について理解し、法律やマナーに従った利用ができる。⑺マルウェア感染、情報漏洩など、インシデント事例を知り、情報セキュリティの重用性を理解し、実践できる。⑻医療情報の特質を理解し、医療情報の保護と活用について説明できる。⑼医療情報の電子化について、システムの概略を理解した上で、医療機関、患者双方における長短所を説明できる。⑽医療情報システムについて各部門システムの役割とその統合システムについての概略を理解する。

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