2015 - 藤田保健衛生大学医学部 第1学年
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読書ゼミナール- 93 -5)近 藤 一 直(薬理学)前半9コマ「アームストロング砲」司馬遼太郎著 講談社文庫 新装版 “「薩長土肥」という言い回しに象徴される、「明治維新において第四の立役者たる肥前鍋島藩」の不思議な立ち位置を、この短い表題作は的確に説明してくれる。同じく大砲が登場する作品として、奈良高取藩を舞台とした『おお、大砲』も、全く違ったノリの悲喜劇として充分楽しめるのでは。本書を「司馬先生の短篇作品の中でも1、2を争うおもしろさ」と評した人も居たそうな。”  長 崎   弘(生理学Ⅰ)後半9コマ「TED 驚異のプレゼン 人を惹きつけ、心を動かす9つの法則」カーマイン・ガロ著、土方奈美訳 日経BP社 “Talk like TED ! 本書は、もっと自信をもって話をしたい、説得力のあるスピーチをしたいという人たちに向けた本です。クラブ紹介、部活予算獲得、症例発表、学会報告など、皆さんのこれからの人生で、プレゼンの機会は沢山訪れます。 本書では、インターネットで無料公開している500以上のTEDプレゼンを分析し、TEDで大成功を収めた人たちを直接取材した結果、TEDプレゼンに共通するシンプルな法則を突きとめました。それは大胆かつ新鮮、現代的で魅力的なスタイルであり、この法則を身につければ、だれもが聞き手を魅了できるようになります!  本講では、毎回感動的なTEDプレゼンを実際に視聴してテキストを読み解き、最終回では実際に受講者全員のプレゼンを予定しています。”6)一 瀬 千 穂(薬理学)前半9コマ「百物語」杉浦日向子著 新潮文庫 “私たちは、友人、家族、先輩・後輩、患者さん・・・異なる文化や背景をもつ他者と、想像することによってはじめて共感することができます。そしてこの想像力に、観察すること、根拠を求めること、論理的に説明しようとすることが加われば、それが洞察力であり、創造的な仕事を行う上で最も重要な武器となるような気がします。今年度は「想像すること」「考えること」をキーワードに、杉浦日向子氏の「百物語」を取り上げたいと思います。 江戸時代を舞台に99の怪異譚を短い漫画で表現したものです。この作品は、想像力なくしては楽しめません。ありそうもない不思議な話が人に好まれるのは、何か理由があるはずです。読書ゼミナールではひとりひとり

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