2015 - 藤田保健衛生大学医学部 第2学年
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微生物学- 111 -微生物学[教育目標] 細菌・真菌によるヒトの感染症を、病原体の性質とヒトの防御機構の両面から理解することを目的としている。微生物の構造・代謝・遺伝などの知識に基づき、微生物がヒトの細胞とどのように異なるかを知ることが要求される。これらは感染症の的確な予防・診断・治療を行う上で大切である。しかし、細菌・医真菌感染と対象が広いので、全体を把握するには教員との質疑応答や自己学習など各自の積極性が一段と要求される。同時に進行する分子生物学、免疫学の知識は感染症の理解には不可欠である。一般に感染症は環境の変化や社会の仕組みに影響されやすい。日和見感染症・院内感染・輸入感染症、人獣共通感染症、新興再興感染症などでは、ヒトと病原体の動的関係を考慮しながら迅速かつ適切な対応が求められるので、講義と実習を通していつでも応用できる実力を養って欲しい。[学習目標]1.基本的な細菌学の用語の意味を理解すること。言葉と言葉の意味付けをはっきり理解することに第一の到達目標がある。2.細菌学は基礎でありながら、多くの病態と関連している学問である。基礎から臨床への掛け橋の学問でもある。細菌の総論から各論の講義を通じて、一般的に病気とどのように細菌が関わり、また各細菌が持つ特徴が如何に病態に反映されているかを理解することが最終の到達目標にある。[ 評 価 ] 評価は主に定期試験、再試験、IT試験、実習レポートの結果で行う。定期、再試験は細菌学的用語を理解し、用語間の意味づけを明瞭に理解しているかにより採点する。また普段の学生の授業への取り組みの姿勢を判断する意味でIT試験を2割評価に入れ、授業時間内での質疑応答も評価対象として追加する。[準備学習(予習・復習等)] 学習テーマについて、各自充分学習しておくこと。[担当教員]<微生物学><呼吸器内科学Ⅰ>辻  孝雄 教授今泉 和良 教授越智 定幸 准教授有満 秀幸 講師塚本健太郎 講師中川 善之 客員准教授(名古屋大学)

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