2015 - 藤田保健衛生大学医学部 第4学年
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総合医学1- 132 -[教育目標] 生体における恒常性を保つために重要な調節系である内分泌系とエネルギー供給源である栄養・代謝系の構造と機能を再復習し、その異常をきたす疾患についてさらに理解を深める。さらに癌とホルモンの関連性あるいは生活習慣の関与が疑われる内分泌依存性の代表的な癌である乳癌について学ぶ。近年の生活習慣の変化は糖尿病、高脂質血症、高尿酸血症などの急激な増加をもたらしており、その診断・治療ばかりでなく予防対策についても学ぶ。特に糖尿病は世界的に増加しており、大規模試験とそのメタ解析による治療法の進展と実臨床への応用が世界中から発信されておりその内容を理解する。ホルモンなどの生体内微量物質は発生・成長・生殖・老化とも深く関わり、古典的な内分泌器官以外の脂肪細胞や心血管系が重要なホルモンを産生し疾患の病因と深く関係していることが明らかにされている。予防対策としてメタボリックシンドロームに対する特定健診にみられるように国を挙げての対策が進められている。また、乳房の構造と内分泌依存性の機能を理解し、主な乳房疾患の症候、診断と治療を整理し、基本的な知識を得た上で最近の進歩にも理解を深めるようにする。[学習目標(到達目標)]⑴内分泌・代謝系の構成と機能を理解し、主な内分泌・代謝疾患の病態生理、原因、症候、診断と治療を説明できる。⑵内分泌・代謝疾患の最新の診断法、画像検査、機能検査、組織診断を説明できる。⑶乳房の構造と内分泌依存性の機能を理解し、主な乳房疾患の症候、診断と治療を説明できる。⑷生活習慣に関連した肥満・高脂質血症・動脈硬化、糖尿病、高血圧、乳癌の病態と予防治療を説明できる。⑸外科的治療の対象になる内分泌・乳腺疾患の病態、診断、治療法を説明できる。⑹外科的治療の周術期管理と合併症の対策を説明できる。[準備学習(予習・復習等)] 学習テーマについて、各自充分学習しておくこと。[担当教員] 総合医学1【内分泌代謝系】<内分泌・代謝内科学>鈴木 敦詞 教授   牧野 真樹 講師   四馬田 恵 講師   垣田 彩子 講師   月山 克史 客員准教授(秋田大学)<内分泌外科>日比 八束 准教授<乳腺外科>内海 俊明 教授 

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