2015 - 藤田保健衛生大学医学部 第4学年
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病態病理実習- 29 -<取り上げる疾患の例> 全ての疾患を取り扱うわけではない。すなわち、一回に取り扱う量をよく考慮して、羅列にならないようにする。さまざまな情報を統合する思考過程を磨くことに重きをおく。逆に、ここに記載されていない疾患も取り扱うこともある。心疾患:心筋梗塞肝疾患:肝炎、肝硬変、肝癌血液疾患:骨髄増殖性疾患(白血病)、悪性リンパ腫消化管の腫瘍性疾患:胃と大腸の腫瘍、胆道癌、膵臓癌消化管の炎症性疾患:胃炎、胃潰瘍、炎症性腸疾患呼吸器疾患:肺炎、肺癌、サルコイドーシス腎臓の疾患:糸球体腎炎、二次性腎疾患内分泌、生殖器の疾患:‌ホルモン産生の異常、感染症、癌…乳腺、甲状腺、副腎、下垂体、子宮、卵巣、疾患全身性疾患:動脈硬化症、糖尿病、膠原病、代謝病<病態病理実習で理解すべき事項の具体例>1 主たる解説者 松浦 教授循環障害:虚血性心疾患を例に以下のことを説明できる。循環障害の定義を実例をもとに理解する。細胞の壊死について理解する。心筋梗塞の経時的変化を理解する。心不全の定義・分類・全身におよぼす影響について理解する。ショックの定義・病態・種類・組織を例をあげて説明できる。2 主たる解説者 杵渕 准教授肝炎、肝硬変、肝癌の一連の流れを構造変化とともに理解する。肝臓の炎症の概念を理解する。肝臓の正常の構造と機能について説明できる。肝細胞索、類洞、小葉、門脈域、血流、胆汁の流れ、肝細胞傷害の機構について理解する。胆汁の形成・流れを理解する。間接ビリルビン、直接ビリルビンの生成過程について説明できる。肝不全、黄疸の実像、機構を説明できる。

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