2015 - 藤田保健衛生大学医学部 第4・5学年
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1臨床実習に入る皆さんへ 臨床実習では皆さんは医療チームの一員です。指導医の管轄下ではあっても、患者さんに対する医行為を自ら行います。このことの重みを十分に自覚してください。 皆さんに求められていること、それは、患者さんと先輩医師、医療スタッフから学ぶことを通じて、医師となるために必要な知識・技術・態度・価値観を積極的に体得していくことです。是非とも入学試験の面接で皆さんが熱く語った言葉を思い起してください。「私の病気を治し、励ましてくれたあの医師のようになりたい。」「私の父のように、患者さんから慕われる医師になって世の中の役に立ちたい。」と、皆さんは真摯な気持ちで語ったはずです。どうか、初心にかえり、熱くかつ厳粛な気持ちで臨床実習に取組んで頂きたいと思います。 今日の社会は、医師に「社会人としてのコモンセンス」を強く要請しています。臨床実習に参加する医学生に対しても同様です。時間を厳守し、患者さんや医療スタッフにはいつも礼儀正しい態度で接してください。頭髪を含め清潔な身なりに心がけてください。 また、印刷した電子カルテの内容や、各種検査の結果、病理検体等の患者さんの個人情報はすべて厳格に保護しなくてはなりません。疾病に関連する個人情報が特にセンシティブな情報であることを十分に認識してください。教員の許可を得ていないカルテを閲覧してはいけません。 各科の臨床実習の前には、このシラバスを良く読んでください。医療スタッフとは十分にコミュニケーションをとり、困った時はすぐ指導医に報告、相談して下さい。カンファレンスには積極的に参加してください。患者さんは医師にとって“師”であることを忘れないようにしましょう。また、皆さん自身の健康にも気をつけながら取り組んでください。 これからの1年が充実したかけがえのないものになることを 期待しています。医学部長

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