画像診断

近年の医療工学の技術の発達は、身体の中の状態を画像により細かく観察することを可能にしました。

産婦人科におきましても、従来からのレントゲン検査(X線の透過性の差を画像化)に加えて、MRI(磁気による陽子の変化を画像化)、CT scan(X線吸収率の差を画像化)超音波検査(超音波の反射を画像化)や、内視鏡検査としてコルポスコープ(子宮腟部の拡大鏡による観察)、子宮鏡(子宮内へ内視鏡を挿入して観察)、卵管鏡(子宮を通して卵管内へ内視鏡を挿入して観察)、膀胱鏡(膀胱内へ内視鏡を挿入して観察)などが行なわれております。

当院では、放射線科や臨床検査部と連携してこれら全ての画像診断が行なわれており、実地臨床に役立てております。特にコルポスコープによる厳重な観察の下に行なう子宮頸部病変の診断ならびにフォローアップ、内視鏡鏡による骨盤内臓器の的確な診断治療、ハイグレードな超音波診断装置を駆使した2~4次元超音波検査や、超音波ドプラ法による血流評価、造影超音波検査は、全国的にも高い評価を受けているものと自負しております。

さらに胎児心臓超音波検査については、高度先進医療実施施設として登録されております。

このように、私どもはきれいでわかりやすい画像を活用して、胎児期からシルバー・ゴールド世代までの女性の一生を正確に観察し、患者さんやそのご家族に安心・安全な医療を提供できるようにこころがけております。

また円滑かつ効率的な医療連携や画像診断技術の向上のために、画像診断を通じた地域の勉強会や全国的な講習会の開催ならびに協力も積極的に行っています。