藤田リハビリテーション医学・運動学研究会

これまでの研修会

過去の研修会報告

第168回藤田保健衛生大学リハビリテーション部門研修会

 日 時:2015年11月6日(金) 18:00〜
 場 所:藤田保健衛生大学院内外来棟402会議室
 講師1:大高 恵莉 先生
     医療法人社団永生会永生病院リハビリテーション科
 テーマ:システムとしてのバランス
 講師2:大高 洋平 先生
     慶応義塾大学医学部リハビリテーション医学教室助教
     東京湾岸リハビリテーション病院リハビリテーション研究部部長
 テーマ:システムとしての上肢


 

 

 

 

 

 今回は2名の先生方にご講演頂きました.
 大高恵莉先生には「システムとしてのバランス」と題してご講演頂きました.本公演では海外で開発されたバランス評価ツールである「BESTest」をご紹介頂きました.バランス障害を捉える上では,運動制御理論に基づき「どの要素が不足しているか」を考えアプローチに繋げることが重要であり,それらを評価するための本ツールの有用性を分かりやすくご説明頂きました.
 大高洋平先生には「システムとしての上肢」と題してご講演頂きました.通常,麻痺側上肢の積極的な使用を指導することが多いが,麻痺側の機能,非麻痺側の機能,またその両者の相互関係を評価・考慮した上で,上肢システム全体としての能力を高める必要があるとご説明頂きました.
 現在リハ医学は日進月歩であり,私たちは既存の評価法,治療法を漫然と使用することなく,常に疑問を持ちながら日々の臨床に臨んでいく必要を改めて感じさせられました.

2015/11/06 kato & junya