明けましておめでとうございます。
コロナ禍で厳しい状況のなかでも前を向くためにこの常套句を使いました。
感染症対策に細心の注意を払いつつ、当院入院医療存在の意義である回復期・緩和医療に教職員皆で注力し続けた2020年でした。コロナに突き動かされる毎日でも、脳卒中やがんは発症しますし、リハビリテーションや緩和ケアが必要です。いかに安全性を高くして医療を行うか、今も常に模索しています。たとえばチーム医療の濃厚接触リスクを下げるべく、院内オンライン会議システムを使っていくつかの場所に分散してミーティングを開催しています。
ご家族にはリハビリテーション医療での改善度合いや、緩和ケアでの状況変化を見守って頂きたいのですが、患者さんの安全を考えると、自由に病院に来て頂けません。そのもどかしさを和らげるべく、スマートフォンなどを使ったリモート面会、患者さんの治療進捗を動画で見て貰うなど遠隔ツールの活用を始めています。この発展形として、近隣の学校での演奏会などを院内に中継し、患者さんに楽しんで貰い、感想を生徒さんに戻したりもしています。
通所と訪問でリハビリテーションや看護、介護も継続しています。出かけにくくなり、動かなくなり、不動の弊害を来しやすい現状が少しでも良い方向に向かうよう奮闘しています。
皆さんのお役に立てるよう、これからも努力していきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
<2021.1.1>