藤田保健衛生大学七栗サナトリウム 老年内科 研修内容

2006.4月 対応


I. 目的と特徴

 七乗サナトリウムは医療環境、設備および職員構成などから、リハビリテーション、慢性疾患の療養型医学的管理を中心とした医療を提供する施設である。したがって、内科ではこれら医療環境、機能、設備を活用した以下の二つの分野に特化した診療と臨床研究を行っている。すなわち、日常生活動作に種々の程度の障害を来たす慢性に経過するリウマチ性疾患の医療、ならびに複雑、各種病態・合併症を併存する高齢者のADLの回復、QOLの向上を重視した医療、介護・福祉などの社会的資源を継続的・連続的に活用した高齢者医療である。当施設での2年目研修医に対して、地域に生活する患者・家族の視点で全人的・個別的な高齢者ケア、ならびに慢性に経過するリウマチ性疾患の機能回復を視点に置いた全人的ケアの実践に必要な基礎的臨床能力(知識・技術。態度習慣)の修得を目指す。


II. プログラム責任者

 松本美富士教授(日本内科学会認定内科医、日本リウマチ学会指導医、日本アレルギー学会専門医、日本腎臓学会指導医、日本輸血学会認定医)


III. 運営指導体制および指導医数

 教授1名、准教授1名、助教1名。研修医1名に対して指導医1名が割り当てられるとともに研修プログラム内容ごとに他の指導医からも、密着した指導を受ける。


IV. 臨床実績

 入院患者:1日平均10名(平成17年度は内科スタッフの事情によるものであり、平成18年度は内科3名体制となり入院患者数は確保される。)
 検査等:胃瘻造設、消化器系画像検査、リウマチ性疾患画像検査、免疫血清学的検査など


V. 研修内容

 1) 一般目標:プライマリ・ケアに対する全人的医療の基本的臨床能力の習得を目指した初期臨床研修が効果的に実践できるために、七栗サナトリウムの医療環境・機能を活用した内科医療の実践として、慢性に経過し、身体機能低下が重要なケアの対象となるリウマチ性疾患、身体機能の低下により各種病態を複数並存する高齢者の頻度の高い病態・疾患に対する基本的臨床能力(知識・技術・態度)を習得する。

 2)行動目標:(1)高齢者の生理機能について、若年者と比較して述べることができる。(2)リウマチ性疾患の概念が説明できる。(3)患者の苦痛に配慮した医療面接ができる。(4)患者の精神・心理的側面に配慮して、患者家族と情報交換ができる。(5)高齢者・リウマチ性疾患の診療に必要な全身所見を系統的に記録することができる。(6)高齢者に頻度の高い疾患や主なリウマチ性疾患の臨床病像ならびに診断の原則を述べることができる。(7)高齢者の生理的特性を考慮した治療原則ならびに頻度の高いリウマチ性疾患の管理原則を列挙できる。(8)入院治療による日常生活動作の低下を予防するための原則を説明できる。(9)頻度の高いリウマチ性疾患の内科的治療の限界を説明できる。(10)高齢者医療、リウマチ医療に必要な社会資源(医療。福祉・介護)について連続性・個別性を考慮して述べることができる。


VI. 研修スケジュール

午前

病棟

病棟

検査

病棟

内科回診

病棟

午後

専門外来

内科回診

デイケア

内科検討会

抄読会

VII. 評価法

 プログラム責任者、指導医、コメディカルスタッフにより、形成的評価を研修期間中定期的に実施し、フィードバックをかける。最終的な評価はオンライン臨床研修評価システム(EPOC)を用いて行う。

2006.12.26 (2007.12.18 准教授、助教修正)