藤田保健衛生大学七栗サナトリウム 緩和ケア 研修内容

2007.4月 対応


I. 目的と特徴

 わが国の死亡原因の3分の1は癌であるため、終末期医療は臨床医学の中で重要性がますます認識されてきている。

 癌の終末期に発現する痛みをはじめとした多くの不快な症状のコントロールや、患者・家族とのコミュニケーションのとり方について、緩和ケア病棟の施設内にて研修する。


II. プログラム責任者

 東口高志教授 (日本外科学会指導医、日本消化器外科学会指導医、日本緩和医療学会評議員)


III. 運営指導体制および指導医数

 藤田保健衛生大学七栗サナトリウムは、開設(1987年)以来緩和ケア病棟(18床)において終末期痛患者のケアを行ってきたが、1997年に全国医科系大学として初の正式な認可施設となり、医学生、看護学生の教育に取り組んできた。指導医は5名である。


IV. 臨床実績

 年間約150名の入院患者で、肺癌、胃癌、大腸癌、乳癌、前立腺癌など多岐にわたり、またそれに伴う骨転移、肝転移など症状コントロールも複雑な症例が多く、十分な臨床経験が積めると考える。


V. 研修内容

 癌末期に伴う痛み、全身倦怠感、呼吸困難などの症状コントロール、コミュニケーションテクニックを実際に患者を担当して学ぶ。介護の実際、音楽療法などの取り組みへの参加、文献学習などを指導医とともに行い、緩和ケアの理念を学ぶ。また、NST(栄養サポートチーム)活動の一環として"食べることの重要性"について研修する。


VI. 研修スケジュール

1) カンファレンス:ショートタイム カンファレンス 1回/週。新入院患者の検討 1回/週。看護師申し送りへの参加、看護師とのカンファレンス 1回/週。デスカンファレンス 1回/週。

2)講義・学習会(基本的事項の学習、文献、麻薬使用、生と死の倫理) 1回/週

3)回診と病棟業務への参加(毎週火曜日教授回診)

4)コミュニティードームにおいて患者さんから学ぶ(毎週水曜日15時〜)

5)手術への参加(Palliative surgery)

6) NST(栄養サポートチーム)回診・検討会(毎週月曜日午後)


VII. 評価法

 評価のためのモジュールを作成し、各研修医の到達点を自己および指導医により評価を行う。また事例のレポートを捷出する。最終的評価はオンライン臨床研修評価システム(EPOC)を用いて行う。

2007.1.24