第16回七栗リハビリテーションセミナー


平成14年7月26日(金)  講演 18:30-20:00

講師 尾崎紀夫 先生

  藤田保健衛生大学医学部精神医学教室 教授

講演内容 リハビリ従事者に役立つ精神医学 - 脳血管障害に伴ううつ病、障害の心理的受容 -

尾崎先生は非常に明快に話をされる先生でした。実は標準語と関西弁のbilingualだそうですが、今回は漫才になるといけないので、と、標準語での講演でした。非常に苦労した脊髄損傷のケースでの障害受容の実際、また、うつ病の症状から、復帰まで、とてもとても盛りだくさんでした。1回の聴講で2回分は、ためになりました。以下は、ごくごく一部です。

治療の原則

治療の目標をはっきりさせること/あらゆる治療(薬物だけではない)には効果と、それに伴う「うっとうしさ(副作用)がある」

受容によって患者の表現を促し、感情を理解する

患者の問題点を整理して再構成し、ときに日常生活上の指示を与える

問題点: どうしてこういう行動をとるのかわからない点/整理して再構成: 今まで取ってきた行動と現在の行動の共通点

受傷時期が障害受容にもたらす意味 - 思春期と中年期の違い 四肢の動かない脊損患者にとって、自分の精神状態は無傷で残された最後の砦 希死念慮: 3ヶ月後9.8%, 15ヶ月後14%
うつ病患者への対応 (急性期を脱してから) - 休息から社会復帰に向けた訓練へは、主たる症状が抑制(おっくう感) のみになった頃から、回復期に気分の動揺がおこりやすいことを予告、睡眠覚醒リズムの調整、図書館に行ってみる、一日、5行以上の日記を書いてもらう

2002.726 SS